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12月24日「待降節第4主日」の朗読聖書と説教

  • kiotanblock
  • Dec 18, 2023
  • 7 min read

12月24日「待降節第4主日」の朗読聖書と説教

 一場神父から12月24日「待降節第4主日」の朗読聖書と説教が届きましたので掲載します。

◆◆◆

小教区窓口の皆様

いつもお世話になり、ありがとうございます。

12月24日「待降節第4主日」の朗読聖書と説教をお送り致します。「ことばの祭儀」は、12月23日(土)午後7時に公開予定です。

よろしくお願い致します。

厳しい寒さが続きます。どうぞご自愛ください。皆様のために、毎日祈っています。

一場

◆◆◆

【一場神父のyoutubeチャンネル】(ミサ及び講座)

◆◆◆

〔12月24日/待降節第4主日〕

【第一朗読/サムエル下7・1-5、8b-12、14a、16】サムエル記

7・1ダビデ王は王宮に住むようになり、主は周囲の敵をすべて退けて彼に安らぎをお与えになった。*2*

王は預言者ナタンに言った。「見なさい。わたしはレバノン杉の家に住んでいるが、神の箱は天幕を張った中に置いたままだ。」*3*

ナタンは王に言った。「心にあることは何でも実行なさるとよいでしょう。主はあなたと共におられます。」*4*

しかし、その夜、ナタンに臨んだ主の言葉は次のとおりであった。

5「わたしの僕ダビデのもとに行って告げよ。主はこう言われる。あなたがわたしのために住むべき家を建てようというのか。

8bわたしは牧場の羊の群れの後ろからあなたを取って、わたしの民イスラエルの指導者にした。*9*

あなたがどこに行こうとも、わたしは共にいて、あなたの行く手から敵をことごとく断ち、地上の大いなる者に並ぶ名声を与えよう。*10*

わたしの民イスラエルには一つの所を定め、彼らをそこに植え付ける。民はそこに住み着いて、もはや、おののくことはなく、昔のように不正を行う者に圧迫されることもない。

11

わたしの民イスラエルの上に士師を立てたころからの敵をわたしがすべて退けて、あなたに安らぎを与える。主はあなたに告げる。主があなたのために家を興す。

12あなたが生涯を終え、先祖と共に眠るとき、あなたの身から出る子孫に跡を継がせ、その王国を揺るぎないものとする。*14a*

わたしは彼の父となり、彼はわたしの子となる。

16あなたの家、あなたの王国は、あなたの行く手にとこしえに続き、あなたの王座はとこしえに堅く据えられる。」

【答唱詩編】

神のいつくしみをとこしえに歌い、主のまことを代々に告げよう。

詩編89

89・21わたしはしもべダビドを選び、

とうとい油を彼に注いだ。

22わたしの手はいつも彼とともにあり、

わたしの腕は彼を強める。

25いつくしみとまことは彼とともにあり、

彼はわたしによって高められる。

27彼はわたしに呼びかける。

「わたしの父、わたしの神、わたしの救いの力。」

29わたしのいつくしみは永遠に変わることなく、

わたしの結んだ契約はとこしえに保たれる。

35わたしは契約を破らず、

約束したことばを変えない。

【第二朗読/ローマ16・25-27】使徒パウロのローマの教会への手紙

皆さん、*16・25*

神は、わたしの福音すなわちイエス・キリストについての宣教によって、あなたがたを強めることがおできになります。この福音は、世々にわたって隠されていた、秘められた計画を啓示するものです。

26その計画は今や現されて、永遠の神の命令のままに、預言者たちの書き物を通して、信仰による従順に導くため、すべての異邦人に知られるようになりました。

27この知恵ある唯一の神に、イエス・キリストを通して栄光が世々限りなくありますように、アーメン。

【福音朗読ルカ1・26-38】

アレルヤ、アレルヤ。わたしは主の召し使い。お言葉どおりになりますように。アレルヤ、アレルヤ。

ルカによる福音

そのとき、*1・26*天使ガブリエルは、ナザレというガリラヤの町に神から遣わされた。*27*

ダビデ家のヨセフという人のいいなずけであるおとめのところに遣わされたのである。そのおとめの名はマリアといった。*28*

天使は、彼女のところに来て言った。「おめでとう、恵まれた方。主があなたと共におられる。」*29*

マリアはこの言葉に戸惑い、いったいこの挨拶は何のことかと考え込んだ。*30*

すると、天使は言った。「マリア、恐れることはない。あなたは神から恵みをいただいた。*31*

あなたは身ごもって男の子を産むが、その子をイエスと名付けなさい。*32*

その子は偉大な人になり、いと高き方の子と言われる。神である主は、彼に父ダビデの王座をくださる。*33*

彼は永遠にヤコブの家を治め、その支配は終わることがない。」*34*

マリアは天使に言った。「どうして、そのようなことがありえましょうか。わたしは男の人を知りませんのに。」*35*

天使は答えた。「聖霊があなたに降り、いと高き方の力があなたを包む。だから、生まれる子は聖なる者、神の子と呼ばれる。*36*

あなたの親類のエリサベトも、年をとっているが、男の子を身ごもっている。不妊の女と言われていたのに、もう六か月になっている。*37*

神にできないことは何一つない。」*38*マリアは言った。「わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身に成りますように。」そこで、天使は去って行った。

【説教】

「恵み豊かな父よ、わたしたちの心にいつくしみを注いでください。みことばが人となられたことを信仰によって知ったわたしたちが、御子の苦しみと死を通して復活の栄光にあずかることができますように。」私たちは今日、共同体として、この祈りをささげました。今日は、この祈りを、ともに味わいたいと思います。味わいながら、主の降誕を迎えたいと思います。

みことばは人となられました。この救いの出来事は、マリアにとって、「身ごもって男の子を産む」ということでした。天使ガブリエルは、マリアに「あなたは神から恵みをいただいた」と告げます。しかし、マリアは答えます。「どうして、そのようなことがありえましょうか。」マリアは、この出来事を信じることができないのです。受け入れることができないのです。この出来事が起こってほしくないのです。このことから逃げたいのです。なぜなら、マリアにとって、苦難の始まりだからです。「男の人を知」らないマリアにとって、身ごもるということはありえないのです。ありえないだけでなく、身ごもっていることが知られれば、厳しい社会的制裁が加えられるのです。さらに、「生まれる子は聖なる者、神の子と呼ばれる」と告げられます。つまり、生まれる子は、権力者たちから迫害されると告げられているのです。実際、生まれる子は、十字架上で苦しみ、死ぬことになります。

今日の集会祈願で、私たちは、「信仰によって知ったわたしたち」とされています。司式者が唱えただけではありません。共同体全体が、「アーメン」と答えました。「確かにその通りです」と答えました。「信仰によって知る」とは、ただ信じることではありません。人となられたみことばを全面的に受け入れて、自分の生活の中で、み言葉とともに生きていくということです。その結果起こる苦難もすべて引き受けるということです。「知る」とは、生きることなのです。人生のすべてをかけて信じるということなのです。マリアは、「わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身になりますように」と、心からの願いをささげます。「どのような苦難があっても、主のためならば、すべてを、苦難をも、受け入れて生きていきます」という意味です。

私たちも、マリアにならって、祈っています。「御子の苦しみと死を通して復活の栄光にあずかることことができますように。」救い主である御子を迎えるということは、御子とともに歩んでいくです。御子と、苦しみと死も分かち合うということです。そして、御子の復活の喜びを分かち合うことです。御子とすべてを分かち合うということです。

そして、私たちは、「わたしたちの心にいつくしみを注いでください」と祈っています。みことばである御子は、さまざまな苦しみを抱えている人とともに生きるために、人となられました。苦しみをともにされました。すべてのいのちとともに生きるために、平和に生きるために、復活されました。こうした御子の歩みこそ、神のいつくしみそのものです。そして、マリアは、御子を自分のからだに迎えることで、神のいつくしみにすべてをささげました。この同じ神のいつくしみを私たちの心に注いでくださいますよう、私たちも熱心に祈りたいと思います。神のいつくしみを心に注がれて、御子と、すべてのいのちと苦しみをともにしたいと思います。

天使ガブリエルの挨拶は今、私たちにも向けられています。「おめでとう、恵まれた方。主があなたと共におられる。」私たちは、喜びのうちに答えたいと思います。「わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身になりますように。」そして、主の降誕を迎えたいと思います。


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