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2022年9月18日(日) 年間第25主日ミサ

  • kiotanblock
  • Sep 13, 2022
  • 7 min read

2022年9月18日(日) 年間第25主日ミサ

一場神父から、年間第25主日ミサの「朗読箇所と説教」が届きましたので掲載します

◆ ◆ ◆

小教区役員窓口の皆様


いつもお世話になり、ありがとうございます。


9月18日「年間第25主日」の朗読箇所と説教をお送り致します。


「ことばの祭儀」の配信は、9月18日(日)午前7時の予定です。よろしくお願い致します


皆様のためにお祈りしています。どうぞ、ご自愛ください。一場


【一場神父のyoutubeチャンネル】(ミサ及び講座)

https://www.youtube.com/channel/UCabRcWL-YVYvkpofce8Nptg


◆ ◆ ◆

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※


《9月18日/年間第25主日》


★第一朗読/アモス8・4-7

アモスの預言


8・4このことを聞け。

貧しい者を踏みつけ

苦しむ農民を押さえつける者たちよ。


5お前たちは言う。「新月祭はいつ終わるのか、穀物を売りたいものだ。安息日はいつ終わるのか、麦を売り尽くしたいものだ。エファ升は小さくし、分銅は重くし、偽りの天秤を使ってごまかそう。6弱い者を金で、貧しい者を靴一足の値で買い取ろう。また、くず麦を売ろう。」

7主はヤコブの誇りにかけて誓われる。

「わたしは、彼らが行ったすべてのことをいつまでも忘れない。」



★答唱詩編/詩編113・1+2、3+4、7+8

神の名はあまねく世界に輝き、その栄光は天にそびえる。

詩編113


113・1ほめよ、神に仕える者よ、

神の名をほめたたえよ。

2神の名に賛美、

今よりとこしえに。


3日ののぼるところから沈むところまで、

神の名はたたえられる。

4神はすべての民にあがめられ、

その栄光は天にそびえる。


7神は貧しい人を立ち上がらせ、

恵まれない人を高く上げ、

5支配者とともにすわらせ、

民のかしらとともに並ばせる。



★第二朗読/①テモテ2・1-8

使徒パウロのテモテヘの手紙


愛する者よ、2・1まず第一に勧めます。願いと祈りと執り成しと感謝とをすべての人々のためにささげなさい。2王たちやすべての高官のためにもささげなさい。わたしたちが常に信心と品位を保ち、平穏で落ち着いた生活を送るためです。3これは、わたしたちの救い主である神の御前に良いことであり、喜ばれることです。4神は、すべての人々が救われて真理を知るようになることを望んでおられます。5神は唯一であり、神と人との間の仲介者も、人であるキリスト・イエスただおひとりなのです。6この方はすべての人の贖いとして御自身を献げられました。これは定められた時になされた証しです。7わたしは、その証しのために宣教者また使徒として、すなわち異邦人に信仰と真理を説く教師として任命されたのです。わたしは真実を語っており、偽りは言っていません。

8だから、わたしが望むのは、男は怒らず争わず、清い手を上げてどこででも祈ることです。


★福音朗読/ルカ16・10-13


アレルヤ、アレルヤ。イエス・キリストは富んでおられたのに、貧しくなられた。あなたがたがキリストの貧しさによって富むように。アレルヤ、アレルヤ。


ルカによる福音


〔そのとき、イエスは弟子たちに言われた。〕「10ごく小さな事に忠実な者は、大きな事にも忠実である。ごく小さな事に不忠実な者は、大きな事にも不忠実である。11だから、不正にまみれた富について忠実でなければ、だれがあなたがたに本当に価値あるものを任せるだろうか。12また、他人のものについて忠実でなければ、だれがあなたがたのものを与えてくれるだろうか。13どんな召し使いも二人の主人に仕えることはできない。一方を憎んで他方を愛するか、一方に親しんで他方を軽んじるか、どちらかである。あなたがたは、神と富とに仕えることはできない。」


[説教]


 先日、生後三か月の幼児が、天国に旅立ちました。葬儀で、小さな棺に横たわる姿は、私たちの心を大きな愛で満たしました。私たちの全身は、温かい愛で溢れ、温かい涙として溢れ出ました。小さないのちが過ごした、三か月という、地上での短い時間は、永遠の愛の始まりとなりました。小さな体のまわりに、お花がささげられました。そして、お花をささげた人一人ひとりに、永遠の愛が注がれました。ささげた人一人ひとりの心に、愛の種がまかれました。愛の種は、一人ひとりの心の中で、しっかりと根を張ります。芽は小さくても、大きく成長していきます。ひまわりのような大きな花を咲かせます。愛という花は、私たちに笑顔をもたらします。悲しみの涙が、愛されている喜びの涙、愛せる喜びの涙に変わります。神を、隣人を、すべてのいのちを愛することができる喜びに変わります。


 今日の福音で、主イエスはおっしゃいます。「ごく小さな事に忠実な者は、大きな事にも忠実である。」私たちは今、すべてのいのちを守るための歩みを続けるよう、呼びかけられています。この呼びかけに応えて、ともに歩んでいる私たちにとって、主イエスの、この言葉は、次のような意味になると思います。「小さないのちも、大きないのちも、等しく大切である。そして、小さないのちの中に、いのちの尊さ、限りないいのちの大きさを見いだす者だけが、すべてのいのちを守ることができる。」


 この言葉は、当たり前のことに聞こえるかもしれません。しかし、この言葉は、この世界で、地球で実現していません。この言葉を踏みにじることが、日々起こっています。預言者アモスは、いのちを、いのちの尊さを踏みにじる者たちの悪行を告発します。「安息日はいつ終わるのか、麦を売り尽くしたいものだ。エファ升は小さくし、分銅は重くし、偽りの天秤を使ってごまかそう。弱い者を金で、貧しい者を靴一足の値で買い取ろう。また、くず麦を売ろう。」安息日は、「すべてのいのちを守るため」の日です。その日が終わりことを望み、麦を安く買って、高く売ることで少しでも儲けようとする者がいることを告げています。物で大きな儲けをあげたのに、人のいのちを安く買い叩こうとする悪行が、今も行われていることが明らかにされています。古代のイスラエルのことだけではありません。今の世界で起こっていることなのです。莫大な富を蓄わえるている者がいる一方で、過労死寸前まで働いて、生活を維持している人がいるのです。


 主イエスは、さらにおっしゃいます。「あなたがたは、神と富とに仕えることはできない。」富そのものが悪いわけではありません。神のために、すべてのいのちのために、富を用いることは良いことです。しかし、富を得るために、神を、いのちを利用するならば、それは、神に背く悪です。私たちは、すべてのいのちを大切される神と、死をもたらす富とに仕えることはできません。私たちは、いのちの神に、すべてのいのちに仕えるよう求められているのです。何が大切かを見失わないように、気をつけるよう警告されているのです。


 私たちを生かしているのは、富ではありません。神が与えてくださるいのちです。いのちを大切にすることに喜びを感じさせる愛です。小さないのちを大切にすることで大きくなっていく愛です。大きな富によって小さくなってしまった愛を、小さないのちが大きくします。死にかけた愛が、小さないのちのおかげで、活き活きとしたいのちに復活します。小さないのちは、私たちに、いのちの尊さを気づかせてくれます。自分のいのちも、小さないのちであることを気づかせてくれます。神の、まわりのいのちのおかげで生きていいくことができることを悟らせてくれます。


 フランシスコ教皇回勅『ラウダート・シ』の中で、次のように述べられています。「わたしたちは、多様な宗教的伝統に、また聖書にも見いだせる、古来の教訓を思い起こす必要があります。それは『より少ないことは、より豊かなこと』という確信です。…キリスト教の霊性は、節度ある成長とわずかなもので満たされることを提言しています。それは、人生の中で与えられる可能性に感謝するために、自分が所有するものへの執着を捨てるために、ないことを悲しみ挫けることがないように、小さなことに立ち止まってそれを味わえるようにしてくれる、あの素朴さへと立ち帰るというです。」


 私たちは、小さないのちはに目を向ける時、耳を傾ける時、小さないのちの尊さに気づく時、いのちの豊かさを体験することができます。この豊かさに感謝して、小さないのちとともに生きていきましょう。自分も小さないのちであることを謙虚に認めて、ともに生きていきましょう。「ともに暮らす家」である地球に感謝しながら、地球といういのちを大切にしながら、歩んでいきましょう。


一場 修



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