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1月14日「年間第2主日」の朗読聖書と説教

  • kiotanblock
  • Jan 8, 2024
  • 7 min read

1月14日「年間第2主日」の朗読聖書と説教

 一場神父から1月14日「年間第2主日」の朗読聖書と説教が届きましたので掲載します。

◆◆◆

小教区窓口の皆様

いつもお世話になり、ありがとうございます。

1月14日「年間第2主日」の朗読聖書と説教をお送り致します。「ことばの祭儀」は、1月14日(日)午前9時に公開予定です。

送信先の変更が必要な場合には、お知らせください。

よろしくお願い致します。

戦争や自然災害により苦しみに置かれている人たちのために祈り続けましょう。皆様のためにお祈りしています。

一場

◆◆◆

【一場神父のyoutubeチャンネル】(ミサ及び講座)

◆◆◆

〔1月14日/年間第2主日〕

【第一朗読/サムエル上3・3b-10、19】サムエル記

その日、少年*3・3b*サムエルは神の箱が安置された主の神殿に寝ていた。*4*主はサムエルを呼ばれた。サムエルは、「ここにいます」と答えて、*5*

祭司エリのもとに走って行き、「お呼びになったので参りました」と言った。しかし、エリが、「わたしは呼んでいない。戻っておやすみ」と言ったので、サムエルは戻って寝た。

6

主は再びサムエルを呼ばれた。サムエルは起きてエリのもとに行き、「お呼びになったので参りました」と言った。エリは、「わたしは呼んでいない。わが子よ、戻っておやすみ」と言った。

7サムエルはまだ主を知らなかったし、主の言葉はまだ彼に示されていなかった。*8*

主は三度サムエルを呼ばれた。サムエルは起きてエリのもとに行き、「お呼びになったので参りました」と言った。エリは、少年を呼ばれたのは主であると悟り、*9*

サムエルに言った。「戻って寝なさい。もしまた呼びかけられたら、『主よ、お話しください。僕は聞いております』と言いなさい。」サムエルは戻って元の場所に寝た。

10主は来てそこに立たれ、これまでと同じように、サムエルを呼ばれた。「サムエルよ。」サムエルは答えた。「どうぞお話しください。僕は聞いております。」

19サムエルは成長していった。主は彼と共におられ、その言葉は一つたりとも地に落ちることはなかった。

【答唱詩編/詩編40・2+4ab、6、10】

神のみ旨を行うことは、わたしの心の喜び。

詩編40

40・2わたしはせつに神を呼び求め、

神は、耳を傾けてわたしの叫びを聞き入れられた。

4ab神はわたしの口に新しい歌を、

神への賛美の歌を授けられた。

6神よ、あなたの不思議なわざは数えきれず、

そのはからいはたぐいなく、

わたしがそれを告げ知らせても、

すべてを語り尽くすことはできない。

10わたしは人々のつどいの中で、

あなたの救いのわざを告げ知らせ、

けっして口を閉じることがない。

神よ、あなたはそれを知っておられる。

【第二朗読/①コリント6・13c-15a、17-20】使徒パウロのコリントの教会への手紙

皆さん、*6・13c*体はみだらな行いのためではなく、主のためにあり、主は体のためにおられるのです。*14*

神は、主を復活させ、また、その力によってわたしたちをも復活させてくださいます。*15a*あなたがたは、自分の体がキリストの体の一部だとは知らないのか。

17主に結び付く者は主と一つの霊となるのです。*18*

みだらな行いを避けなさい。人が犯す罪はすべて体の外にあります。しかし、みだらな行いをする者は、自分の体に対して罪を犯しているのです。*19*

知らないのですか。あなたがたの体は、神からいただいた聖霊が宿ってくださる神殿であり、あなたがたはもはや自分自身のものではないのです。*20*

あなたがたは、代価を払って買い取られたのです。だから、自分の体で神の栄光を現しなさい。

【福音朗読/ヨハネ1・35-42】

アレルヤ、アレルヤ。油注がれた者キリストによって恵みと真理は実現した。アレルヤ、アレルヤ。

ヨハネによる福音

そのとき、*1・35*ヨハネは二人の弟子と一緒にいた。*36*そして、歩いておられるイエスを見つめて、「見よ、神の小羊だ」と言った。*37*

二人の弟子はそれを聞いて、イエスに従った。*38*

イエスは振り返り、彼らが従って来るのを見て、「何を求めているのか」と言われた。彼らが、「ラビ、ーー『先生』という意味、ーーどこに泊まっておられるのですか」と言うと、

39

イエスは、「来なさい。そうすれば分かる」と言われた。そこで、彼らはついて行って、どこにイエスが泊まっておられるかを見た。そしてその日は、イエスのもとに泊まった。午後四時ごろのことである。

40ヨハネの言葉を聞いて、イエスに従った二人のうちの一人は、シモン・ペトロの兄弟アンデレであった。*41*

彼は、まず自分の兄弟シモンに会って、「わたしたちはメシア、ーー『油を注がれた者』という意味、ーーに出会った」と言った。*42*

そして、シモンをイエスのところに連れて行った。イエスは彼を見つめて、「あなたはヨハネの子シモンであるが、ケファ、ーー『岩』という意味、ーーと呼ぶことにする」と言われた。

【説教】

年間第2主日は、主イエスとともに、福音を宣べ伝え始める日です。私たちは、「世界に平和への道を示してください」と祈りながら、この世界の中で、ともに歩んでいきます。

今日の福音書で、洗礼者ヨハネは、「歩いておられるイエスを見つめて、『見よ、神の小羊だ』と言った」と伝えられています。私たちとともに歩んでくださる主イエスは、「神の小羊」なのです。「神の小羊」であるイエスは、私たちに、ご自分のすべてを与え尽くされる方です。すべての人のために、すべてのいのちのためにに、ご自分のいのちささげ尽くされる神ご自身です。洗礼者ヨハネは、この神である小羊を、「見よ」と言っています。「見よ」とは、「体験しなさい」という意味です。

主イエスの最初の弟子である二人は、ヨハネの招きに応えて、「イエスに従」います。そして、主を体験するために、主とともに生きるために、「どこに泊まっておられるのですか」と尋ねます。福音書は、「イエスは、『来なさい、そうすれば分かる』と言われた」と伝えています。福音書は、主がどこに泊まっておられるのか、明らかにしていません。ただ、はっきりしていることは、二人の弟子が、主が泊まっておられるところを「見た」ということです。主が生きておられるところを体験したということです。主とともに生きるということを体験したということです。そして、仲間たちに、「わたしたちはメシアに出会った」と伝えたということです。神の小羊との出会いの体験という福音を分かち合ったということです。

神の小羊イエスは、どこに泊まっておられるのでしょうか。神の小羊は、どこに生きておられるのでしょうか。わたしたちは、今日の、使徒パウロの言葉に、答えを見つけることができます。パウロは、「あなたがたの体は、神からいただいた聖霊が宿ってくださる神殿であり、あなたがたはもはや自分自身のものではないのです」と言っています。ここで、「体」とは、肉体そのもののことではありません。肉体をもっている私たちが、生きていることです。私たちが生きているいう出来事、現実全体のことです。そして、私たちが、主に従って生きる時、主が私たちとともに生きておられることになります。私たちの体が、主が、今、生きておられるところになります。さらに、私たちが、まわりの人のために、まわりのいのちのために生きる時、私たちの体は、神の小羊が生きているところとなります。誰かのために、自分の持っているものをささげる時、自分が犠牲になる時、神の小羊となります。そして、神の小羊となる人が増えていくことが、世界が平和になっていくであると言えます。「平和への道」とは、私たちが、神の小羊となっていく道なのです。これ以外に、私たちがたどる道はないのです。

私たちは、神のために、すべてのいのちのために生きる時、「神殿」となっています。神のいのちである聖霊が生きておられる神殿となっています。石でできた神殿ではなく、神の小羊の温かい体でできた神殿となっています。私たちは、一人で神殿となることはできません。「ともに」生きる時、「ために」生きる時、神殿となることができます。神殿とは、神と私たちがともに生きていることなのです。そして、まわりとともに生きることなしには、まわりのために生きることなしには、本当の意味で生きることはできません。その意味で、皆で神の小羊になっていくことが、本当に生きることではないでしょうか。世界が平和になっていく道ではないでしょうか。今の世界では、神の小羊になることが敗者になることとされています。神の小羊にならないことが生き残ることであるとされています。神の小羊になることが、押しつけ合われています。このような世界に、平和が実現することはないでしょう。世界が平和になるために、皆で神の小羊になるしかないのです。

私たちは、今日、神の小羊の福音を体験するよう招かれています。神の小羊の体験をまわりの人と分かち合うよう励まされています。分かち合いながら、ともに、神の小羊となっていくよう招かれています。「来なさい、そうすれば分かる」という招きに応えて、ともに、神の小羊になっていきましょう。平和への道を、ともに歩んでいきましょう。


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