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1月5日「主の公現」の聖書朗読と説教

  • kiotanblock
  • Jan 2
  • 7 min read

1月5日「主の公現」の聖書朗読と説教


 一場神父から上記説教等が届きましたので掲載します。


◆◆◆


京丹ブロックの皆様


明けましておめでとうございます。

昨年はいろいろとお世話になり、ありがとうございました。

今年も、どうぞよろしくお願い致します。


1月5日「主の公現」の聖書朗読と説教をお送り致します。「ことばの祭儀」は、1月5日(日)午前7時に公開予定です。よろしくお願い致します。


2025年が、皆様にとって、良い年でありますように、皆様が、希望の巡礼者として、良い一年を過ごされますように、お祈りしています。


一場


◆◆◆


【一場神父のyoutubeチャンネル】(ミサ及び講座)


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◆◆◆


〔1月5日/主の公現〕

【第一朗読/イザヤ60・1-6】



(イザヤの預言)


エルサレムよ、*60・1*起きよ、光を放て。

あなたを照らす光は昇り

主の栄光はあなたの上に輝く。

*2*見よ、闇は地を覆い

暗黒が国々を包んでいる。

しかし、あなたの上には主が輝き出で

主の栄光があなたの上に現れる。

*3*国々はあなたを照らす光に向かい

王たちは射し出でるその輝きに向かって歩む。

*4*目を上げて、見渡すがよい。

みな集い、あなたのもとに来る。

息子たちは遠くから

娘たちは抱かれて、進んで来る。

*5*そのとき、あなたは畏れつつも喜びに輝き、

おののきつつも心は晴れやかになる。

海からの宝があなたに送られ

国々の富はあなたのもとに集まる。

*6*らくだの大群

ミディアンとエファの若いらくだが

あなたのもとに押し寄せる。

シェバの人々は皆、黄金と乳香を携えて来る。

こうして、主の栄誉が宣べ伝えられる。

【答唱詩編】


すべての王はあなたの前にひざをかがめ、すべての国はあなたに仕える。

(詩編72)


*72・2*主は正義に満ちて民を治め、

まことをもって苦しむ人を心にかけてくださる。

*4*主はさばきによって貧しい人を守り、

しいたげる者から救ってくださる。


*7*主が治められる世には正義が栄え、

月のある限り平和が続く。

*8*主は海のかなたまで治め、

その支配は地の果てにまでおよぶ。


*10*タルシスと島々の王は贈り物を、

シバとセバの王はみつぎを納める。

*11*主の前にひざをかがめ、

すべての民は主につかえる。


*12*主は助けを求める名もない人と、

見捨てられた人を救われる。

*13*貧しくふしあわせな人をあわれみ、

苦しむ人に救いをもたらされる。

【第二朗読/エフェソ3・2、3b、5-6】



(使徒パウロのエフェソの教会への手紙)


皆さん、*3・2*あなたがたのために神がわたしに恵みをお与えになった次第について、あなたがたは聞いたにちがいありません。*3b*

秘められた計画が啓示によってわたしに知らされました。*5*

この計画は、キリスト以前の時代には人の子らに知らされていませんでしたが、今や〝霊〟によって、キリストの聖なる使徒たちや預言者たちに啓示されました。*6*

すなわち、異邦人が福音によってキリスト・イエスにおいて、約束されたものをわたしたちと一緒に受け継ぐ者、同じ体に属する者、同じ約束にあずかる者となるということです。

【福音朗読/マタイ2・1-12】


アレルヤ、アレルヤ。東の空に星を見て、全てをおいて神を拝みに来た。アレルヤ、アレルヤ。

(マタイによる福音)


*2・1*イエスは、ヘロデ王の時代にユダヤのベツレヘムでお生まれになった。そのとき、占星術の学者たちが東の方からエルサレムに来て、*2*

言った。「ユダヤ人の王としてお生まれになった方は、どこにおられますか。わたしたちは東方でその方の星を見たので、拝みに来たのです。」*3*

これを聞いて、ヘロデ王は不安を抱いた。エルサレムの人々も皆、同様であった。*4*

王は民の祭司長たちや律法学者たちを皆集めて、メシアはどこに生まれることになっているのかと問いただした。*5*

彼らは言った。「ユダヤのベツレヘムです。預言者がこう書いています。

*6*『ユダの地、ベツレヘムよ、

お前はユダの指導者たちの中で

決していちばん小さいものではない。

お前から指導者が現れ、

わたしの民イスラエルの牧者となるからである。』」


*7*そこで、ヘロデは占星術の学者たちをひそかに呼び寄せ、星の現れた時期を確かめた。*8*

そして、「行って、その子のことを詳しく調べ、見つかったら知らせてくれ。わたしも行って拝もう」と言ってベツレヘムヘ送り出した。*9*

彼らが王の言葉を聞いて出かけると、東方で見た星が先立って進み、ついに幼子のいる場所の上に止まった。*10*学者たちはその星を見て喜びにあふれた。*11*

家に入ってみると、幼子は母マリアと共におられた。彼らはひれ伏して幼子を拝み、宝の箱を開けて、黄金、乳香、没薬を贈り物として献げた。*12*

ところが、「ヘロデのところへ帰るな」と夢でお告げがあったので、別の道を通って自分たちの国へ帰って行った。




[説教]


私たちは今、希望の巡礼者として、聖年を過ごしています。今日の福音に登場する、「占星術の学者たち」は、私たちに、希望の巡礼者の姿を示しています。私たちは今日、占星術の学者たちから学びたいと思います。


学者たちはまず、救い主に出会いたいと、心から望みます。そして、旅を始めます。巡礼は、主イエスとの出会いがすべてとなる旅です。私たちも、主との出会いを求めながら、この一年を歩み続けたいと思います。


巡礼を続ける学者たちは、「星」に導かれて歩みます。いつも天を見上げて、救い主の星を見失わないようにしています。私たちの歩みも、星に導かれています。星の導きを見失わないように、この一年、よく祈りたいと思います。「主よ、あなたの光で、わたしたちたちを導いてください」と、祈り続けたいと思います。巡礼は、主の星に導かれて歩む旅です。主に導かれて生きる毎日の生活です。主に導かれていることを思い起こしながら、日々の歩みを続けていきたいと思います。


学者たちを導く星は、どのような星でしょうか。この世界は、私たちをひきつける、大きな、華やかな星に満ちています。まばゆい光を放つ星です。こうした光の中にいると、私たちは、闇を忘れてしまいます。多くの人を苦しめている不正や暴力といった闇、生きる希望を奪う闇が見えなくなります。光が強すぎて、すぐ近くにいる隣人を見失います。大きい、華やかな星が放つ光は、私たちを苦しめる闇をなくす光ではないのです。この世界にある闇を忘れさせる光、まわりのことを見えなくする光なのです。隣人を愛する力を奪う光なのです。この光は、巡礼の道を見失わせる光です。神を求める意欲を失わせる光なのです。学者たちを導く星は、このような星ではないのです。


福音書によれば、救い主の星は、学者たちだけが知ることができます。この星は、小さな、目立たない星です。小さい星ですが、この星が放つ光は、信仰の光です。学者たちは、星の導きをを信じます。この光は、私たちの巡礼の道を照らす光です。この光に照らされて、私たちは、主に信頼して、安心して歩み続けることができます。主イエスがお与えになる幸いと喜びへといたる道を歩めことができます。そして、主の星が放つ光は、愛の光です。この光によって、私たちは、この世界の闇を見ることができます。この光によって、闇の中で、多くの人が苦しんでいることに気づきます。闇に気づいた人は、神の愛を思い起こします。神が、すべてのいのちを愛しておられることを思い起こします。そして、私たちも、自分のまわりの隣人を愛することができることを思い起こします。愛の光は、ただ愛を思い起こすだけでなく、隣人を、特に、闇の中にいる人びとを愛するように導きます。私たちに、愛する喜びを体験させます。占星術の学者たちは、天体観測を活かして、闇の中にいる人びとが、社会生活を歩むための奉仕をするのです。私たちも、まわりの人のために、特に、闇の中にいる人びとのために、巡礼の道を歩むのです。


主の星に導かれる、学者たちの歩みは、困難をともないます。学者たちは、王や人びとに、「お生まれになった方は、どこにおられますか」と尋ねなければならなくなります。占星術の専門家なのに、星の導きを見失わないかけます。希望を失いかけます。しかし、主の星は、希望の星として、再び、学者たちを導きます。そして、学者たちは、ついに「幼子のいる場所」にたどり着き、真の喜びを味わいます。聖年公布の大勅書『希望は欺かない』の中で、次のように述べられています。「希望は、困難によってくじかれることはありません。信仰に基づき、愛によって養われるのです。希望のおかげで、人生を前に進みことができます。」私たちの巡礼も、さまざまな困難がともないます。しかし、それは、希望の時なのです。まわりの人と、希望を分かち合う時なのです。


占星術の学者たちは、救い主に出会います。自分たちが持ってきた宝物、自分たちの大切なものをささげます。そして、救い主から、すべてのいのちのための福音、すべての人が救われるているという福音を得て、「別の道を通って自分の国に帰って行」きます。新たな道を、福音を宣べ伝えながら、歩んでいきます。私たちも、救い主から与えられた福音を宣べ伝えながら、新たな道を歩んでいきましょう。希望の巡礼者として、新たな、希望の道を歩んでいきましょう。

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