2月22日 「灰の水曜日」の朗読箇所と説教
- kiotanblock
- Feb 16, 2023
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2月22日 「灰の水曜日」の朗読箇所と説教
一場神父から「灰の水曜日」の朗読箇所と説教が届きましたので掲載します
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小教区窓口の皆様
いつもお世話になり、ありがとうございます。
2月22日 「灰の水曜日」の朗読箇所と説教をお送り致します。
「ことばの祭儀」の配信は、2月22日(日)午前7時の予定です。よろしくお願い致します
寒暖差が激しい時です。体調を崩さないように、お気をつけください。皆様が恵みに満ちた四旬節を迎えられますよう、お祈りしています。
一場
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【一場神父のyoutubeチャンネル】(ミサ及び講座)
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〔2月22日/灰の水曜日〕
【第一朗読/ヨエル2・12-18】ヨエルの預言
2・12主は言われる。
「今こそ、心からわたしに立ち帰れ
断食し、泣き悲しんで。
13衣を裂くのではなく
お前たちの心を引き裂け。」
あなたたちの神、主に立ち帰れ。
主は恵みに満ち、憐れみ深く
忍耐強く、慈しみに富み
くだした災いを悔いられるからだ。
14あるいは、主が思い直され
その後に祝福を残し
あなたたちの神、主にささげる穀物とぶどう酒を
残してくださるかもしれない。
15シオンで角笛を吹き
断食を布告し、聖会を召集せよ。
16民を呼び集め、会衆を聖別し
長老を集合させよ。
幼子、乳飲み子を呼び集め
花婿を控えの間から
花嫁を祝いの部屋から呼び出せ。
17祭司は神殿の入り口と祭壇の間で泣き
主に仕える者は言うがよい。
「主よ、あなたの民を憐れんでください。
あなたの嗣業である民を恥に落とさず
国々の嘲りの種としないでください。
『彼らの神はどこにいるのか』と、
なぜ諸国の民に言わせておかれるのですか。」
18そのとき
主は御自分の国を強く愛し
その民を深く憐れまれた。
【答唱詩編/詩編51・3+4、5+6cd】
あなたのいぶきを受けて、わたしは新しくなる。
詩編51
51・3神よ、いつくしみ深くわたしを顧み、
豊かなあわれみによってわたしのとがをゆるしてください。
4悪に染まったわたしを洗い、
罪深いわたしを清めてください。
5わたしは自分のあやまちを認め、
罪はわたしの目の前にある。
6cdあなたがわたしをさばかれるとき、
そのさばきはいつも正しい。
【第二朗読/②コリント5・20-6・2】使徒パウロのコリントの教会への手紙
皆さん、5・20
神がわたしたちを通して勧めておられるので、わたしたちはキリストの使者の務めを果たしています。キリストに代わってお願いします。神と和解させていただきなさい。
21罪と何のかかわりもない方を、神はわたしたちのために罪となさいました。
わたしたちはその方によって神の義を得ることができたのです。6・1
わたしたちはまた、神の協力者としてあなたがたに勧めます。神からいただいた恵みを無駄にしてはいけません。2なぜなら、
「恵みの時に、わたしはあなたの願いを聞き入れた。救いの日に、わたしはあなたを助けた」
と神は言っておられるからです。今や、恵みの時、今こそ、救いの日。
【福音朗読/マタイ6・1-6、16-18】
神に心を閉じてはならい。きょうこそ神のことばを聞こう。
マタイによる福音
そのとき、イエスは弟子たちに言われた。
6・1「見てもらおうとして、人の前で善行をしないように注意しなさい。さもないと、あなたがたの天の父のもとで報いをいただけないことになる。
2
だから、あなたは施しをするときには、偽善者たちが人からほめられようと会堂や街角でするように、自分の前でラッパを吹き鳴らしてはならない。はっきりあなたがたに言っておく。彼らは既に報いを受けている。
3施しをするときは、右の手のすることを左の手に知らせてはならない。4
あなたの施しを人目につかせないためである。そうすれば、隠れたことを見ておられる父が、あなたに報いてくださる。
5
祈るときにも、あなたがたは偽善者のようであってはならない。偽善者たちは、人に見てもらおうと、会堂や大通りの角に立って祈りたがる。はっきり言っておく。彼らは既に報いを受けている。
6
だから、あなたが祈るときは、奥まった自分の部屋に入って戸を閉め、隠れたところにおられるあなたの父に祈りなさい。そうすれば、隠れたことを見ておられるあなたの父が報いてくださる。
16
断食するときには、あなたがたは偽善者のように沈んだ顔つきをしてはならない。偽善者は、断食しているのを人に見てもらおうと、顔を見苦しくする。はっきり言っておく。彼らは既に報いを受けている。
17あなたは、断食するとき、頭に油をつけ、顔を洗いなさい。18
それは、あなたの断食が人に気づかれず、隠れたところにおられるあなたの父に見ていただくためである。そうすれば、隠れたことを見ておられるあなたの父が報いてくださる。」
【説教】
私たちは、今、ともに歩むことを大切にしています。この四旬節も、ともに歩むことを大切にして過ごしていきたいと思います。
まず、私たちは、神とともに歩みたいと思います。そのために、私たちは、預言者ヨエルが伝える神のことばに耳を傾けたいと思います。神は今日、ヨエルを通して、私たちに語りかけておられます。「お前たちの心を引き裂け。」私たちは、自分中心に考えてしまう心を引き裂きたいと思います。そして、神中心に考える心をもって、神とともに歩みたいと思います。いつも神が、いつもともにおられることを思い出しながら、四旬節の日々を歩んでいきたいと思います。
使徒パウロが、力強く宣言しているように、「今や、恵みの時、今こそ救いの日」です。神が、どのような時もともに歩んでくださる。これこそが、私たちがいただいている恵みです。神は、よいものを与えてくださるだけではありません。神は、ご自身のすべてを、私たちと分かち合ってくださるのです。神がともに歩まれるとは、神がすべてを分かち合ってくださるということなのです。そして、私たちが、神とともに歩む時、私たちは救われていることになります。救いの道を歩んでいることになります。救いは、一瞬の出来事ではありません。毎日の歩みなのです。日々、心を引き裂きながら、生きていくことなのです。
四旬節は、共同体として、ともに歩む時です。私たちは、コロナ禍の経験を通して、共同体のつながりを強めることができました。教会に集まることができない時、私たちは、祈り合いました。互いにのことを思い出しながら、心配しながら、祈り合いました。直接会うことができないからこそ、互いの思いやりが深まりました。
今日の福音で、主イエスは、隠れたところで行われることについて、「隠れたところにおられる」私たちの神について、説いておられます。コロナ禍を通して、私たちは、あらためて気づかされました。隠れたところで、たくさんの愛のわざが行われていることを。隠れたところで、深い祈りがささげられていることを。隠れたところでの多くの犠牲が、この世界を支えていることを。
私たちは、他の誰かが隠れたところで行っている、よいことを知ることはできません。しかし、愛の業が行われていることを信じることはできます。信じて、自分も愛の業を実行することができます。誰も見ていなくても実行できます。誰かが隠れたところで祈っていることを信じて、自分も祈りに加わることができます。犠牲を払うことは、つらいことです。しかし、隠れたところで多くの犠牲が払われていることに気づく時、勇気が出てきます。誰かのためになるという希望が出てきます。
私たちとともに歩んでくださる神は、隠れたところで行われる、よいことすべてをごらんになる方です。隠れたところでよいことを行う、一人ひとりを、豊かに祝福される方です。教会共同体は、隠れたところでよいことを行っている人たちのつながりです。教会共同体は、隠れたところにおられる神につながっています。
この四旬節、このつながりを大切にしながら、ともに歩んでいきましょう。隠れたところにおられる神を信じて、隠れたところでつながっている共同体を信じて、ともに歩んでいきましょう。
これから、灰を受けます。引き裂かれた心に受けます。灰を受けて、私たちは、自分の弱さを認めます。弱さを認め、つながりの大切さに気づきます。いのちのつながりの中で、四旬節の歩みを始めます。
「今や、恵みの時、今こそ救いの日」というみ言葉を心に刻みながら、神とともに、共同体としてともに歩み始めましょう。
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一場 修
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