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5月19日「聖霊降臨の主日」の聖書朗読と説教

  • kiotanblock
  • May 16, 2024
  • 7 min read

5月19日「聖霊降臨の主日」の聖書朗読と説教


 一場神父から上記説教等が届きましたので掲載します。


◆◆◆


小教区窓口の皆様


いつもお世話になり、ありがとうございます。


5月19日「聖霊降臨の主日」の聖書朗読と説教をお送り致します。「ことばの祭儀」は、5月19日(日)午前7時に公開予定です。


よろしくお願い致します。


皆様のためにお祈りしています。


一場


◆◆◆


【一場神父のyoutubeチャンネル】(ミサ及び講座)



◆◆◆


〔5月19日/聖霊降臨の主日〕

【第一朗読/使徒言行録2・1-11】



(使徒たちの宣教)


*2・1*五旬祭の日が来て、一同が一つになって集まっていると、*2*突然、激しい風が吹いて来るような音が天から聞こえ、彼らが座っていた家中に響いた。

*3*そして、炎のような舌が分かれ分かれに現れ、一人一人の上にとどまった。*4*

すると、一同は聖霊に満たされ、〝霊〟が語らせるままに、ほかの国々の言葉で話しだした。


*5*さて、エルサレムには天下のあらゆる国から帰って来た、信心深いユダヤ人が住んでいたが、*6*

この物音に大勢の人が集まって来た。そして、だれもかれも、自分の故郷の言葉が話されているのを聞いて、あっけにとられてしまった。*7*

人々は驚き怪しんで言った。「話をしているこの人たちは、皆ガリラヤの人ではないか。*8*

どうしてわたしたちは、めいめいが生まれた故郷の言葉を聞くのだろうか。*9*

わたしたちの中には、パルティア、メディア、エラムからの者がおり、また、メソポタミア、ユダヤ、カパドキア、ポントス、アジア、*10*

フリギァ、パンフィリア、エジプト、キレネに接するリビア地方などに住む者もいる。また、ローマから来て滞在中の者、*11*

ユダヤ人もいれば、ユダヤ教への改宗者もおり、クレタ、アラビアから来た者もいるのに、彼らがわたしたちの言葉で神の偉大な業を語っているのを聞こうとは。」

【答唱詩編/詩編104・1b+24、29+30、31+34】


神よ、あなたのいぶきを地のおもてに。

(詩編104)


*104・1b*主なる神、

あなたはまことに偉大なかた。

*24*あなたは数えきれぬほどのものを、

英知に満ちて造られた。


*29*あなたがいぶきを取り去られると、

死が訪れてちりにもどる。

*30*あなたは霊を送ってすべてを造り、

地上を新たにしてくださる。


*31*神にとわの栄えあれ。

神がみわざを喜ばれますように。

*34*わたしの思いが神の喜びとなりますように。

わたしは神を喜びとする。

【第二朗読/ガラテヤ5・16-25】



(使徒パウロのガラテヤの教会への手紙)


皆さん、*5・16*霊の導きに従って歩みなさい。そうすれば、決して肉の欲望を満足させるようなことはありません。*17*

肉の望むところは、霊に反し、霊の望むところは、肉に反するからです。肉と霊とが対立し合っているので、あなたがたは、自分のしたいと思うことができないのです。

*18*しかし、霊に導かれているなら、あなたがたは、律法の下にはいません。*19*肉の業は明らかです。それは、姦淫、わいせつ、好色、*20*

偶像礼拝、魔術、敵意、争い、そねみ、怒り、利己心、不和、仲間争い、*21*

ねたみ、泥酔、酒宴、その他このたぐいのものです。以前言っておいたように、ここでも前もって言いますが、このようなことを行う者は、神の国を受け継ぐことはできません。


*22*これに対して、霊の結ぶ実は愛であり、喜び、平和、寛容、親切、善意、誠実、*23*柔和、節制です。これらを禁じる掟はありません。*24*

キリスト・イエスのものとなった人たちは、肉を欲情や欲望もろとも十字架につけてしまったのです。*25*

わたしたちは、霊の導きに従って生きているなら、霊の導きに従ってまた前進しましょう。


【福音朗読/ヨハネ15・26-27、16・12-15】

アレルヤ、アレルヤ。


聖霊来てください。信じる人の心を満たし、


あなたの愛の火を燃やしたください。


アレルヤ、アレルヤ。




(ヨハネによる福音)


そのとき、イエスは弟子たちに言われた。*15・26*

「わたしが父のもとからあなたがたに遣わそうとしている弁護者、すなわち、父のもとから出る真理の霊が来るとき、その方がわたしについて証しをなさるはずである。

*27*あなたがたも、初めからわたしと一緒にいたのだから、証しをするのである。


*16・12*言っておきたいことは、まだたくさんあるが、今、あなたがたには理解できない。*13*

しかし、その方、すなわち、真理の霊が来ると、あなたがたを導いて真理をことごとく悟らせる。その方は、自分から語るのではなく、聞いたことを語り、また、これから起こることをあなたがたに告げるからである。

*14*その方はわたしに栄光を与える。わたしのものを受けて、あなたがたに告げるからである。*15*

父が持っておられるものはすべて、わたしのものである。だから、わたしは、『その方がわたしのものを受けて、あなたがたに告げる』と言ったのである。」



【説教】


聖霊は、私たちが信じている神です。私たちのうちで、今、働いておられる神です。私たちは今日、聖霊の働きに応えて、聖霊とともに、新たな歩みを始めます。聖霊降臨とは、私たちの中の聖霊の働きに気づき、聖霊の働きに感謝して、聖霊に導かれて、福音を宣べ伝えることなのです。私たちが福音に従って生きるている時、聖霊降臨は続いているのです。


今日の第一朗読が伝えているように、私たちが、「一つになって集ま」って、祈る時、聖霊が力強く働かれます。聖霊が私たちのうちで働かれているから、私たちは、こうして集まり、心を込めて、神に賛美と感謝をささげることができます。神が私たちの願いを聞いてくださると、心から信じて、ともに祈ることができます。私たちの御言葉(と聖体)という、神の愛に「アーメン」と答えることができます。聖霊は、私たち共同体のうちで、力強く働かれる神なのです。私たちの、この集まりこそ、聖霊の働きそのものなのです。そして、私たちがこうして集まっていることこそ、この世界にとっての福音なのです。考え方や生き方の違いがあっても、語る言葉は異なっても、いっしょに祈ることができます。違いがあるからこそ、互いに大切にし合い、分かり合おうとします。こうして、私たちは今、対立や分断に苦しんでいる世界に福音を宣べ伝えているのです。平和の福音をもたらしているのです。


聖霊は、私たち一人一人のうちでも働いておられる神です。私たちの「いのち」です。私たち一人一人を生かしているいのちです。聖霊は、「父と子から出て」おられます。父と子の愛から出ておられるという意味です。聖霊は、父と子の愛、神の愛であると言えます。この、愛である聖霊は、私たちのうちで働いておられ、私たちが愛に応えられるようにしてくださいます。使徒パウロは、今日、「霊の結ぶ実は愛であ」ると述べています。「霊の結ぶ実」とは、私たちが、神の愛に応えて生きることです。神の愛に応えて、互いに愛し合おうとすることです。愛し合うことが困難になっている、この世界の中で、愛し合えるという希望を告げ知らせることです。神の愛に応えて生きていく喜びを、まわりの人と分かち合うことです。


十字架上での死の直前、主イエスは、弟子たちに、「弁護者」である聖霊を遣わすと約束されました。主が復活し、生きておられる今、弁護者は、私たちのうちにおられます。私たちが弁護者に助けを求める時、弁護者である聖霊は、何が大切かを、どう生きればよいかを示してくださいます。助けを求めなくても、「私はキリスト信者だ」ということを思い起こす時、弁護者が助けてくださっています。主イエスの御言葉を思い起こし、勇気を持って、一歩をふみ出せる時、キリストの愛にとどまれる時、弁護者が働いておられます。


そして、私たちの信条では、聖霊は「預言者をとおして語られました」となっています。私たちが、弁護者に助けられて真理を語る時、聖霊が語られることになります。弁護者に助けられて、愛を実践する時、弁護者である聖霊が愛しておられることになります。そして、私たちは、愛を生きる預言者となります。今日、世界中で、多くの人が堅信の秘跡を受けます。私たちは、洗礼の恵みによって、神の子として、愛されている者となりました。堅信の恵みによって、私たちは、神の愛を人びとに伝える預言者となります。弁護者に助けられて、まわりの人を愛する者となります。この世界に、愛することの喜びと希望をもたらす預言者となります。


さらに、私たちは今日、弁護者となり、互いに助け合うように励まされています。教会は、今、シノドスの歩みを続けています。ともに歩む教会となっています。ともに歩む教会は、弁護者である聖霊の導きに従って生きる教会です。「真理の霊」を祈り求めて、ともに旅する教会です。教会の中にとどまらず、この世界の中で、弁護者となって歩んでいる教会です。愛の弁護者、いのちの弁護者として歩んでいる教会です。世界中の人たちと助け合いながら歩んでいる教会です。


聖霊降臨の主日である今日、「いのちの与え主」である聖霊を信じて、新たな歩みを始めましょう。弁護者である聖霊を呼び求めながら、ともに歩んでいきましょう。愛の霊に満たされて、神は愛であるという真理を、福音を宣べ伝えて行きましょう。


聖霊よ、私たちが生きている、この世界に来てください。この世界に、愛と真理をもたらしてください。すべての人が互いに愛し合える日が、必ず来るという希望で、この世界を満たしてください。

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