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5月26日「三位一体の主日」の聖書朗読と説教

  • kiotanblock
  • May 21, 2024
  • 6 min read

5月26日「三位一体の主日」の聖書朗読と説教


 一場神父から上記説教等が届きましたので掲載します。


◆◆◆


小教区窓口の皆様


いつもお世話になり、ありがとうございます。


5月26日「三位一体の主日」の聖書朗読と説教をお送り致します。「ことばの祭儀」は、5月26日(日)午前7時に公開予定です。


よろしくお願い致します。


皆様のためにお祈りしています。


一場


◆◆◆


【一場神父のyoutubeチャンネル】(ミサ及び講座)



◆◆◆


〔5月26日/三位一体の主日〕


【第一朗読/申命記4・32-34、39-40】



(申命記)


モーセは民に言った。*4・32*

あなたに先立つ遠い昔、神が地上に人間を創造された最初の時代にさかのぼり、また天の果てから果てまで尋ねてみるがよい。これほど大いなることがかつて起こったであろうか。あるいは、そのようなことを聞いたことがあろうか。

*33*火の中から語られる神の声を聞いて、なお生きている、あなたと同じような民があったであろうか。*34*

あるいは、あなたたちの神、主がエジプトにおいてあなたの目の前でなさったように、さまざまな試みとしるしと奇跡を行い、戦いと力ある御手と伸ばした御腕と大いなる恐るべき行為をもって、あえて一つの国民を他の国民の中から選び出し、御自身のものとされた神があったであろうか。

*39*あなたは、今日、上の天においても下の地においても主こそ神であり、ほかに神のいないことをわきまえ、心に留め、*40*

今日、わたしが命じる主の掟と戒めを守りなさい。そうすれば、あなたもあなたに続く子孫も幸いを得、あなたの神、主がとこしえに与えられる土地で長く生きる。

【答唱詩編/詩編33・4+5、6+11、20+21】


神の注がれる目は、神をおそれる者に、神の愛に希望をおく者の上に。

(詩編33)


*33・4*神のことばはただしく、

そのわざにはいつわりがない。

*5*神は正義と公平を愛し、

いつくしみは地に満ちている。


*6*天は神のことばによってつくられ、

星座はそのいぶきによってすえられた。

*11*神のはからいはとこしえに、

み心の思いは世々に及ぶ。


*20*神はたて、神はすくい、

わたしたちは神を待ち望む。

*21*心は神のうちにあってよろこび、

とうといその名により頼む。

【第二朗読/ローマ8・14-17】



(使徒パウロのローマの教会への手紙)


皆さん、*8・14*神の霊によって導かれる者は皆、神の子なのです。*15*

あなたがたは、人を奴隷として再び恐れに陥れる霊ではなく、神の子とする霊を受けたのです。この霊によってわたしたちは、「アッバ、父よ」と呼ぶのです。*16*

この霊こそは、わたしたちが神の子供であることを、わたしたちの霊と一緒になって証ししてくださいます。*17*

もし子供であれば、相続人でもあります。神の相続人、しかもキリストと共同の相続人です。キリストと共に苦しむなら、共にその栄光をも受けるからです。

【福音朗読/マタイ28・16-20】


アレルヤ、アレルヤ。栄光は父と子と聖霊に。神は今あり、かつてあり、また来られる方。アレルヤ、アレルヤ。

(マタイによる福音)


そのとき、*28・16*十一人の弟子たちはガリラヤに行き、イエスが指示しておかれた山に登った。*17*

そして、イエスに会い、ひれ伏した。しかし、疑う者もいた。*18*イエスは、近寄って来て言われた。「わたしは天と地の一切の権能を授かっている。*19*

だから、あなたがたは行って、すべての民をわたしの弟子にしなさい。彼らに父と子と聖霊の名によって洗礼を授け、*20*

あなたがたに命じておいたことをすべて守るように教えなさい。わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる。」



【説教】


私たちは、復活祭の歩みを通して、神が愛であることを体験しました。父と子と聖霊が、一つになって、私たちを愛しておられるということを体験しました。今日、私たちが祝う「三位一体」は、私たちの復活祭の体験を表しています。私たちは、今日、三位一体という愛に感謝をささげるために、こうして集まっています。


今日の福音で、復活された主イエスは、「わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる」と宣言しておられます。主イエスは、私たちと、いつも共にいることで、私たちを愛しておられます。愛とは、「いつも共にいる」ことです。愛とは、ただ、何かを与えたり、何かしてあげることではありません。まず、共にいることです。共にいて、相手にいつも関心を持っていることです。共にいて、相手にとって、最も良いものを与えることです。自分が嫌われないように、相手の言いなりになることではありません。その意味で、愛とは時として、嫌われることであると言えます。そして、愛とは、嫌われても、忘れられても、共にいることなのです。ですから、主イエスは、私たちが主のことを忘れていても、私たちと、いつも共におられるのです。変わることなく、共にいてくださるのです。今日、私たちは、主イエスがともにいてくださることに、心から感謝をささげたいと思います。私たちを監視するためではなく、私たちに最も良いものを与えるために、共にいてくださる主に、賛美と感謝をささげたいと思います。


今日の第二朗読で、使徒パウロは、聖霊の愛について証言しています。パウロによれば、私たちは、「神の子とする霊を受けたのです。この霊によってわたしたちは、『アッバ、父よ』と呼ぶのです。」聖霊も、私たちと共におられるます。共にいて、私たちと共に祈ってくださいます。私たちは、聖霊に愛されているから、「天におられるわたしたちの父よ」と祈ることができるのです。繰り返し繰り返し、祈ることができるのです。「祈り」は、私たち人間にとって、最も良いもの、最も必要なことなのです。私たちは、あたり前のように、祈っていますが、祈れることこそ、人間の幸せなのです。人間にとって最大の不幸とは、祈れないことです。祈らなくても、欲しいものが手に入ると思い込み、欲の奴隷になることです。聖霊は、私たちを、欲の奴隷ではなく、神の子としてくださいます。神の愛に応えて、神を愛する者として、日々生きる者としてくださいます。


そして、ニケア・コンスタンチノープル信条は、私たちの父である神と、御子イエスが、「一体」であると信仰宣言しています。その意味は、父と子は、一つになって私たちを愛しておられるということです。父と子は、私たちを愛するために、一つになっておられるのです。一つになって、私たちに、愛の霊である聖霊を送ってくださいます。三位一体とは、神の愛の深さ、豊かさなのです。


さらに、今日、主イエスは、「すべての民…に、父と子と聖霊の名によって洗礼を授け」るように命じておられます。すべての人を、三位一体の愛の中に沈めるように命じておられます。洗礼は、私たちを、神の愛の中に沈める秘跡です。私たちに、三位一体の愛を体験させる秘跡です。そして、私たちを、愛せるように変え続ける恵みです。主が、「守るように」命じておられることとは、「互いに愛し合いなさい」という掟です。この掟こそ、私たちにとって、最も良いものなのです。私たちを、本当の意味で、幸せにする生き方なのです。私たちは、復活節に、この掟を何度も耳にしました。主は、三位一体の愛をすべての人と分かち合いように命じておられるのです。


三位一体とは、愛の交わりです。私たちも、この愛の交わりに加わるよう招かれています。そして、三位一体の交わりは、開かれた交わりです。私たちは、福音宣教によって、この交わりを広げて行くように命じられているのです。排除や封鎖、自国第一という考え方が勢いを増している今日、私たちは、決して閉ざされることがない、三位一体の愛を分かち合っていきたいと思います。

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