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7月14日「年間第15主日」の聖書朗読と説教

  • kiotanblock
  • Jul 10, 2024
  • 7 min read

7月14日「年間第15主日」の聖書朗読と説教


 一場神父から上記説教等が届きましたので掲載します。


◆◆◆


小教区窓口の皆様


いつもお世話になり、ありがとうございます。


7月14日「年間第15主日」の聖書朗読と説教をお送り致します。「ことばの祭儀」は、7月14日午前7時に公開予定です。


よろしくお願い致します。


厳しい暑さが続いてます。熱中症などにお気をつけください。皆様のために、お祈りしています。


一場


◆◆◆


【一場神父のyoutubeチャンネル】(ミサ及び講座)



◆◆◆

〔7月14日/年間第15主日〕

【第一朗読/アモス7・12-15】



(アモスの預言)


その日、ベテルの祭司*7・12*アマツヤはアモスに言った。


「先見者よ、行け。ユダの国へ逃れ、そこで糧を得よ。そこで預言するがよい。*13*だが、ベテルでは二度と預言するな。ここは王の聖所、王国の神殿だから。」

*14*アモスは答えてアマツヤに言った。「わたしは預言者ではない。預言者の弟子でもない。わたしは家畜を飼い、いちじく桑を栽培する者だ。


ところが、*15*主は家畜の群れを追っているところから、わたしを取り、『行って、わが民イスラエルに預言せよ』と言われた。」

【答唱詩編/詩編85・9、10+11、12+13+14】



(詩編85)


*85・9*神の語られることばを聞こう。

神は平和を約束される、

その民、神に従う民に、

心を神に向ける人に。


*10*救いは神をおそれる人に近く、

栄光はわたしたちの地に住む。

*11*いつくしみとまことはめぐり合い、

正義と平和はいだき合う。


*12*まことは地から芽ばえ、正義は天から見守る。

*13*神は恵みを注がれ、地は豊かに実る。

*14*正義は神の前を進み、

平和はその足跡に従う。

【第二朗読/エフェソ1・3-14】



(使徒パウロのエフェソの教会への手紙)


*1・3*

わたしたちの主イエス・キリストの父である神は、ほめたたえられますように。神は、わたしたちをキリストにおいて、天のあらゆる霊的な祝福で満たしてくださいました。

*4*天地創造の前に、神はわたしたちを愛して、御自分の前で聖なる者、汚れのない者にしようと、キリストにおいてお選びになりました。*5*

イエス・キリストによって神の子にしようと、御心のままに前もってお定めになったのです。*6*

神がその愛する御子によって与えてくださった輝かしい恵みを、わたしたちがたたえるためです。*7*

わたしたちはこの御子において、その血によって贖われ、罪を赦されました。これは、神の豊かな恵みによるものです。*8*

神はこの恵みをわたしたちの上にあふれさせ、すべての知恵と理解とを与えて、*9*

秘められた計画をわたしたちに知らせてくださいました。これは、前もってキリストにおいてお決めになった神の御心によるものです。*10*

こうして、時が満ちるに及んで、救いの業が完成され、あらゆるものが、頭であるキリストのもとに一つにまとめられます。天にあるものも地にあるものもキリストのもとに一つにまとめられるのです。


*11*キリストにおいてわたしたちは、御心のままにすべてのことを行われる方の御計画によって前もって定められ、約束されたものの相続者とされました。*12*

それは、以前からキリストに希望を置いていたわたしたちが、神の栄光をたたえるためです。*13*

あなたがたもまた、キリストにおいて、真理の言葉、救いをもたらす福音を聞き、そして信じて、約束された聖霊で証印を押されたのです。*14*

この聖霊は、わたしたちが御国を受け継ぐための保証であり、こうして、わたしたちは贖われて神のものとなり、神の栄光をたたえることになるのです。

【福音朗読/マルコ6・7-13】


アレルヤ、アレルヤ。主イエス・キリストの父がわたしたちの心の目を開き、わたしたちがどんな希望に召されているかを示してくださる。アレルヤ、アレルヤ。

(マルコによる福音)


そのとき、イエスは*6・7*十二人を呼び寄せ、二人ずつ組にして遣わすことにされた。その際、汚れた霊に対する権能を授け、*8*

旅には杖一本のほか何も持たず、パンも、袋も、また帯の中に金も持たず、*9*ただ履物は履くように、そして「下着は二枚着てはならない」と命じられた。*10*

また、こうも言われた。「どこでも、ある家に入ったら、その土地から旅立つときまで、その家にとどまりなさい。*11*

しかし、あなたがたを迎え入れず、あなたがたに耳を傾けようともしない所があったら、そこを出ていくとき、彼らへの証しとして足の裏の挨を払い落としなさい。」

*12*十二人は出かけて行って、悔い改めさせるために宣教した。*13*そして、多くの悪霊を追い出し、油を塗って多くの病人をいやした。



【説教】


今日の福音で、主イエスは、「一二人を呼び寄せ、二人ずつ組にして遣わ」されます。私たちも、一二人のように、今日、主に呼び寄せられ、私たちが生きている社会の中に派遣されます。共同体の仲間とともに、福音を宣べ伝えるために派遣されます。


「父と子と聖霊のみ名によって。アーメン。」この言葉によって、私たちの、多くの集まりは始まります。この言葉こそ、神が私たちを呼び寄せてくださっていることを表しているのです。父と子と聖霊のみ名によって、私たちは集められているのです。この言葉によって、私たちは、主イエスに呼び寄せられていることを、互いに確かめ合うのです。私たち一人一人を主が呼び寄せてくださったことを、「確かに」という意味の言葉、「アーメン」という言葉で確かめ合うのです。


主イエスは、私たちを呼び寄せ、「天のあらゆる霊的な祝福で満たしてくださいま」す。この世界で生きていくための、天の神から与えられる祝福で満たしてくださいます。この世界で生きていくためには、神の祝福が必要です。そして、この祝福は、主のみ前に集まっている私たち全員に与えられるのです。「私が」ではなく、「私たち皆が」神の祝福で満たされるのです。私たちは、神の祝福を分かち合うのです。神の祝福によって、私たちは、神と、隣人と「ともに」生きていくための力で満たされるのです。


今日の福音は、主イエスが、「汚れた霊に対する権能を授け」られたと伝えています。「汚れた霊」とは、私たちを神や隣人から引き離す、悪の力です。神や隣人を信じ、愛することを妨げる力です。自分一人で生きていけると思い込ませる力です。まわりのことはどうでも良い。自分さえ良ければいい。そうした思いによって、まわりのことを見えなくさせる力です。主は、こうした「悪霊」を退ける力を、私たちに与えてくださいます。この、悪霊に対する権能とは、「祈ることができる」という力なのです。「父と子と聖霊のみ名によって」祈ることができるということなのです。


祈ることができるということは、私たちに与えられている、最も大きな力です。私たち人間は、神に祈ることしかできません。今日の福音は、主イエスの弟子たちが、「多くの悪霊を追い出し、…多くの病人をいやした」と証言しています。しかし、弟子たちの力で、悪霊を追い出し、いやしたのではありません。弟子たちは、神に祈ったのです。神の力によって、人々は、悪から解放され、いやされたのです。私たちも同じです。司祭は秘跡を執り行いますが、その時に行われていることは、ただひたすら祈ることです。司祭は、叙階の秘跡によって、共同体のために祈る、心を込めて祈る、祈り続ける力を与えているのです。だから、秘跡を執り行うことができるのです。


そして、神に祈る力、賛美と感謝をささげる力、隣人のために祈る力は、すべてのキリスト信者に与えられています。洗礼と堅信と秘跡は、私たちキリスト信者に、祈り続ける力を与える恵みです。そして、ただ祈るということではありません。ともに祈るということです。洗礼と堅信の秘跡は、共同体の中で、ともに祈ることができるという恵みなのです。世界の人々、特に苦しんでいる人々のために祈ることができるという恵みなのです。さまざまな機会にささげられる共同祈願は、こうした洗礼と堅信の恵みの力強い証しなのです。今日の第二朗読で宣言されている通り、私たちは、「聖霊で証印を押された」と者とされています。私たちは、聖霊に生かされて、祈り続ける者となったのです。


私たちは、主イエスから、この世界で、ともに生きていく力をいただきます。ともに生きていくとは、ともに祈り続けるということです。祈る力をいただいた私たちは、ともに祈るために、「一人」ではなく、「二人ずつ」遣わされます。「共同体」として遣わされます。人々の真っ只中に遣わされます。もちろん、祈ることが、福音宣教のすべてではありません。祈りに支えられて、すべてのことを行うことが、福音宣教です。祈りに支えられて生きる喜びを証しすることが福音宣教です。ともに祈りながら、福音宣教の歩みを続けていきましょう。祈る喜びを、出会う人と分かち合いながら、歩んでいきましょう。

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