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8月25日「年間第21主日」の聖書朗読と説教

8月25日「年間第21主日」の聖書朗読と説教


 一場神父から上記説教等が届きましたので掲載します。


◆◆◆


小教区窓口の皆様


いつもお世話になり、ありがとうございます。


8月25日「年間第21主日」の聖書朗読と説教をお送り致します。「ことばの祭儀」は、25日(日)午前7時に公開予定です。


よろしくお願い致します。


厳しい暑さが続いています。熱中症などにお気をつけください。皆様のために、お祈りしています。


一場


◆◆◆


【一場神父のyoutubeチャンネル】(ミサ及び講座)



◆◆◆


〔8月25日/年間第21主日〕【第一朗読/ヨシュア24・1-2a、15-17、18b】



(ヨシュア記)


その日、*24・1*ヨシュアは、イスラエルの全部族をシケムに集め、イスラエルの長老、長、裁判人、役人を呼び寄せた。彼らが神の御前に進み出ると、*2a*

ヨシュアは民全員に告げた。


*15*

「もし主に仕えたくないというならば、〔ユーフラテス〕川の向こう側にいたあなたたちの先祖が仕えていた神々でも、あるいは今、あなたたちが住んでいる土地のアモリ人の神々でも、仕えたいと思うものを、今日、自分で選びなさい。ただし、わたしとわたしの家は主に仕えます。」


*16*民は答えた。


「主を捨てて、ほかの神々に仕えることなど、するはずがありません。*17*

わたしたちの神、主は、わたしたちとわたしたちの先祖を、奴隷にされていたエジプトの国から導き上り、わたしたちの目の前で数々の大きな奇跡を行い、わたしたちの行く先々で、またわたしたちが通って来たすべての民の中で、わたしたちを守ってくださった方です。

*18b*わたしたちも主に仕えます。この方こそ、わたしたちの神です。」

【答唱詩編/詩編34・2+3、16+18、19+23】


主を仰ぎ見て、光を受けよう。主が訪れる人の顔は輝く。

(詩編34)


*34・2*主をたたえよう、

明け暮れ賛美を口にして。

*3*主はわたしたちの口の誇り、

苦しむ時の心の喜び。


*16*主のまなざしは正しい人に、

耳は彼らの叫びに。

*18*主は正しい人の声を聞き、

悩みの中から救ってくださる。


*19*主はしいたげにあう者のそばにおられ、

失意の人を支え、

*23*主はそのしもべの魂をあがない、

より頼む人を滅びから救われる。

【第二朗読/エフェソ5・21-32】



(使徒パウロのエフェソの教会への手紙)


皆さん、*5・21*キリストに対する畏れをもって、互いに仕え合いなさい。*22*妻たちよ、主に仕えるように、自分の夫に仕えなさい。*23*

キリストが教会の頭であり、自らその体の救い主であるように、夫は妻の頭だからです。*24*

また、教会がキリストに仕えるように、妻もすべての面で夫に仕えるべきです。*25*

夫たちよ、キリストが教会を愛し、教会のために御自分をお与えになったように、妻を愛しなさい。*26*

キリストがそうなさったのは、言葉を伴う水の洗いによって、教会を清めて聖なるものとし、*27*

しみやしわやそのたぐいのものは何一つない、聖なる、汚れのない、栄光に輝く教会を御自分の前に立たせるためでした。*28*

そのように夫も、自分の体のように妻を愛さなくてはなりません。妻を愛する人は、自分自身を愛しているのです。*29*

わが身を憎んだ者は一人もおらず、かえって、キリストが教会になさったように、わが身を養い、いたわるものです。*30*

わたしたちは、キリストの体の一部なのです。*31*「それゆえ、人は父と母を離れてその妻と結ばれ、二人は一体となる。」*32*

この神秘は偉大です。わたしは、キリストと教会について述べているのです。

【福音朗読/ヨハネ6・60-69】


アレルヤ、アレルヤ。主よ、あなたのことばは霊であり、いのちです。あなたは永遠の命のことばをもっておられる。アレルヤ、アレルヤ。

(ヨハネによる福音)


そのとき、*6・60*弟子たちの多くの者はイエスの話を聞いて言った。「実にひどい話だ。だれが、こんな話を聞いていられようか。」*61*

イエスは、弟子たちがこのことについてつぶやいているのに気づいて言われた。「あなたがたはこのことにつまずくのか。*62*

それでは、人の子がもといた所に上るのを見るならば…。*63*

命を与えるのは〝霊〟である。肉は何の役にも立たない。わたしがあなたがたに話した言葉は霊であり、命である。*64*

しかし、あなたがたのうちには信じない者たちもいる。」イエスは最初から、信じない者たちがだれであるか、また、御自分を裏切る者がだれであるかを知っておられたのである。

*65*そして、言われた。「こういうわけで、わたしはあなたがたに、『父からお許しがなければ、だれもわたしのもとに来ることはできない』と言ったのだ。」


*66*このために、弟子たちの多くが離れ去り、もはやイエスと共に歩まなくなった。*67*

そこで、イエスは十二人に、「あなたがたも離れて行きたいか」と言われた。*68*

シモン・ペトロが答えた。「主よ、わたしたちはだれのところへ行きましょうか。あなたは永遠の命の言葉を持っておられます。*69*

あなたこそ神の聖者であると、わたしたちは信じ、また知っています。」



【説教】


「移り変わる世界の中にあって、わたしたちが心を一つにして愛のおきてを守り、いつもまことの喜びに生きることができますように。」わたしたちは今週、共同体として、心を一つにして、この祈りをささげています。


主イエスは今日、はっきりと宣言されます。「命を与えるのは“霊”である。肉は何の役にも立たない。」肉だけで与えられても、生きていくことはできません。肉を生かす力である霊が必要です。肉は、霊と一つになる時、生きるようになります。肉は、いのちとなります。神に生かされているいのちとなります。すべてのいのちとともに生きるいのちとなります。希望を持って生き続けるいのちとなります。愛を生きるいのちとなります。


主イエスは、霊と一つになった肉として、ご自分のすべてを与え続けておられます。主は、私たちを、すべてのいのちを生かし続ける肉です。まことの愛をもって、すべてのいのちを生かし続ける肉です。主は、単なる肉ではなく、世を生かし続ける、生きている聖体なのです。世を愛し続けている、霊と一つになった聖体なのです。私たちが聖体をいただく時、私たちは、この主と一つになるのです。主と一つになって、「愛のおきてを守り、いつもまことの喜びに生きる」聖なる体、教会となるのです。さまざまな事情により聖体を受けられない場合があります。こうした時は、主と一つになり、主とともに愛を生きたいと、心から祈りたいと思います。主は、心からの祈りを聞き入れてくださいます。聖体を受けることができる時は、受けることができない姉妹兄弟のために祈りたいと思います。祈りによって、つながり、主からいただく、聖なるいのちを分かち合いたいと思います。ここに、まことの交わりが実現していると言えます。


さらに、主イエスは、「わたしがあなたがたに話した言葉は霊であり、命である」と言われます。主は今も、私たちに語り続けておられます。私たちは、共同体として集まり、主が語られる言葉に耳を傾けます。ペトロと同じ信仰告白をもって、いのちの御言葉をいただきます。「主よ、わたしたちはだれのところへ行きましょうか。あなたは永遠の命の言葉を持っておられます」という、御言葉への信仰を宣言します。ここで、「言葉」という時、私たちの中で実現していく言葉です。私たちの日々の生活の中で、出来事となっていく言葉です。消えてなくなる言葉ではありません。人を傷つけ、死に追いやる言葉ではありません。人を生かし、人に愛する力、愛する喜びを与える言葉です。私たちは教会は、この「永遠の命の言葉」を、心を一つにして、分かち合います。姉妹兄弟が宣言する御言葉を、神の御言葉としていただきます。いただいた御言葉を、日々の生活の中で出会う人に語り伝えます。愛の言葉、愛の行い、愛の沈黙によって、御言葉を実現していきます。そして、私たちには、祈りという言葉も与えられています。祈りは、私たちが語る言葉です。神と語り合うための言葉です。誰かのことを思って、心配して、語る言葉です。まわりの人のために、神に願う時の言葉です。離ればなれになっていても、私たちを、互いに、しっかりとつなぐ言葉です。いのちの御言葉をいただいている私たちは、祈りによって、息をしている。生きていると言えます。私たち今、集まって、祈りという形で、息をしていると言えます。共同体は、集まって、ともに祈ることで、息をし続けることができるのではないでしょうか。祈りは、キリストの体である教会の呼吸ではないでしょうか。


私たちが生きている世界は、「移り変わる世界」です。まさに、「肉」です。キリストの体である私たちは、肉である世界に、いのちをもたらす使命を与えられています。キリストの肉と血という、すべてのいのちへの愛を分かち合うことによって。愛といのちである御言葉を宣べ伝えることを通して。この使命を果たしていけるように、今日、心から祈りたいと思います。私たちの愛を生きる姿が、愛によって祈る姿が、世界の希望となりますように。「希望の巡礼者」として歩み続けことができますように。

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