top of page

1月7日「主の公現」の朗読聖書と説教

  • kiotanblock
  • Jan 4, 2024
  • 7 min read

1月7日「主の公現」の朗読聖書と説教

 一場神父から1月7日「主の公現」の朗読聖書と説教が届きましたので掲載します。

◆◆◆

小教区窓口の皆様

いつもお世話になり、ありがとうございます。

1月7日「主の公現」の朗読聖書と説教をお送り致します。「ことばの祭儀」は、1月7日(日)午前9時に公開予定です。

よろしくお願い致します。

今年も、どうぞよろしくお願い致します。皆様のためにお祈りしています。

一場

◆◆◆

【一場神父のyoutubeチャンネル】(ミサ及び講座)

◆◆◆

〔1月7日/主の公現〕

【第一朗読/イザヤ60・1-6】イザヤの預言

エルサレムよ、*60・1*起きよ、光を放て。

あなたを照らす光は昇り

主の栄光はあなたの上に輝く。

2見よ、闇は地を覆い

暗黒が国々を包んでいる。

しかし、あなたの上には主が輝き出で

主の栄光があなたの上に現れる。

3国々はあなたを照らす光に向かい

王たちは射し出でるその輝きに向かって歩む。

4目を上げて、見渡すがよい。

みな集い、あなたのもとに来る。

息子たちは遠くから

娘たちは抱かれて、進んで来る。

5そのとき、あなたは畏れつつも喜びに輝き、

おののきつつも心は晴れやかになる。

海からの宝があなたに送られ

国々の富はあなたのもとに集まる。

6らくだの大群

ミディアンとエファの若いらくだが

あなたのもとに押し寄せる。

シェバの人々は皆、黄金と乳香を携えて来る。

こうして、主の栄誉が宣べ伝えられる。

【答唱詩編】

すべての王はあなたの前にひざをかがめ、すべての国はあなたに仕える。

詩編72

72・2主は正義に満ちて民を治め、

まことをもって苦しむ人を心にかけてくださる。

4主はさばきによって貧しい人を守り、

しいたげる者から救ってくださる。

7主が治められる世には正義が栄え、

月のある限り平和が続く。

8主は海のかなたまで治め、

その支配は地の果てにまでおよぶ。

10タルシスと島々の王は贈り物を、

シバとセバの王はみつぎを納める。

11主の前にひざをかがめ、

すべての民は主につかえる。

12主は助けを求める名もない人と、

見捨てられた人を救われる。

13貧しくふしあわせな人をあわれみ、

苦しむ人に救いをもたらされる。

【第二朗読/エフェソ3・2、3b、5-6】使徒パウロのエフェソの教会への手紙

皆さん、*3・2*あなたがたのために神がわたしに恵みをお与えになった次第について、あなたがたは聞いたにちがいありません。*3b*

秘められた計画が啓示によってわたしに知らされました。*5*

この計画は、キリスト以前の時代には人の子らに知らされていませんでしたが、今や〝霊〟によって、キリストの聖なる使徒たちや預言者たちに啓示されました。*6*

すなわち、異邦人が福音によってキリスト・イエスにおいて、約束されたものをわたしたちと一緒に受け継ぐ者、同じ体に属する者、同じ約束にあずかる者となるということです。

【福音朗読/マタイ2・1-12】

アレルヤ、アレルヤ。東の空に星を見て、全てをおいて神を拝みに来た。アレルヤ、アレルヤ。

マタイによる福音

2・1イエスは、ヘロデ王の時代にユダヤのベツレヘムでお生まれになった。そのとき、占星術の学者たちが東の方からエルサレムに来て、*2*

言った。「ユダヤ人の王としてお生まれになった方は、どこにおられますか。わたしたちは東方でその方の星を見たので、拝みに来たのです。」*3*

これを聞いて、ヘロデ王は不安を抱いた。エルサレムの人々も皆、同様であった。*4*

王は民の祭司長たちや律法学者たちを皆集めて、メシアはどこに生まれることになっているのかと問いただした。*5*

彼らは言った。「ユダヤのベツレヘムです。預言者がこう書いています。

6『ユダの地、ベツレヘムよ、

お前はユダの指導者たちの中で

決していちばん小さいものではない。

お前から指導者が現れ、

わたしの民イスラエルの牧者となるからである。』」

7そこで、ヘロデは占星術の学者たちをひそかに呼び寄せ、星の現れた時期を確かめた。*8*

そして、「行って、その子のことを詳しく調べ、見つかったら知らせてくれ。わたしも行って拝もう」と言ってベツレヘムヘ送り出した。*9*

彼らが王の言葉を聞いて出かけると、東方で見た星が先立って進み、ついに幼子のいる場所の上に止まった。*10*学者たちはその星を見て喜びにあふれた。*11*

家に入ってみると、幼子は母マリアと共におられた。彼らはひれ伏して幼子を拝み、宝の箱を開けて、黄金、乳香、没薬を贈り物として献げた。*12*

ところが、「ヘロデのところへ帰るな」と夢でお告げがあったので、別の道を通って自分たちの国へ帰って行った。

【説教】

「主の公現」の祭日は、旅立ちの日です。私たちは、今日、「占星術の学者たち」とともに、救い主キリストとの出会い、新たな出会いを求めて旅を始めます。

学者たちは、「東方でその方の星を見た」ので旅を始めました。この星は、決して見つけやすい星ではなかったと思います。実際、エルサレムの人たちには、見つけることができませんでした。学者たちが見つけることができたのは、救い主との出会いを心から求めていたからではないでしょうか。救われたいと、真剣に願っていたからではないでしょうか。私たちも、学者たちと同じ願いをもって、旅を始めたいと思います。

学者たちは、旅の途中で、人びとに尋ねました。「ユダヤ人の王としてお生まれになった方は、どこにおられますか。」学者たちは、救い主について、すべてを知っているわけではありません。近くにおられることはわかっていても、正確な場所はわかりません。だから、まわりの人に尋ねるしかないのです。私たちも、人びとに尋ねながら、旅を続けたいと思います。間違えたり、迷ったりしながら、旅を続けたいと思います。わからないことがあったら、尋ねればよいのです。一番危険なのは、自分たちは何でも知っている、自分たちだけが知っているという思いあがりなのです。

そして、私たちは、尋ねられる側になった時、どうすれば良いでしょうか。ヘロデ「王は民の祭司長たちや律法学者たちを皆集めて、メシアはどこに生まれることになっているのかと問いただし」ました。祭司長や律法学者は、過去に預言者が語った言葉から、王への答え見つけようとしました。彼らが見い出した答えは、「ベツレヘム」でした。学者たちは、ベツレヘムのどこの家かを知りたかったはずです。しかし、ヘロデ王たちは、救い主がおられる家を知らなかったのです。ここで、彼らも、学者たちの旅に加わわればよかったのです。自ら出かけて行って、救い主を、いっしょに探せばよかったのです。しかし、彼らは、旅を始めませんでした。だから、救い主に出会うことはできませんでした。彼らの「不安」は、学者たちが体験した「喜び」に変わることがありませんでした。私たちにとって、学者たちの問いかけは、旅への招きです。私たちに問われていることは、救い主がどこにおられたかではないのです。今、どこにおられるかなのです。私たちは、答えを見つけるために、学者たちとともに、旅を続けるのです。

学者たちは、星の導きにより、「ついに幼子のいる場所」にたどり着きます。そして、「喜びにあふれ」ます。長い旅の果てに、救い主に出会います。学者たちは、救い主である幼子に贈り物をささげます。この贈り物は、学者たちが長い旅を続けてきたことの証しです。この贈り物をささげるために、旅を続けてきました。贈り物には、旅の日々が刻まれています。旅を続けてきた彼らの思いが込められています。学者たちの旅そのものです。救い主に出会うために歩んできた旅そのものが、救い主にささげられたのです。そこには、救い主に出会えたという喜びも込められています。私たちも、旅の果てに、主キリストに贈り物をささげます。

救い主に出会いたいという熱い思いをもって、贈り物を携えて、旅を始める。困難があっても、決してあきらめずに、旅を続ける。そして、ついに、救い主のおられるところにたどり着く。これが、救いという体験ではないでしょうか。生きている喜びではないでしょうか。救いの喜びではないでしょうか。欲しい情報や商品は、インターネットなどで、瞬時に手に入れることができます。しかし、救いは、学者たちのように、旅をすることです。迷いながら、間違いながら、祈りながら生きることです。旅で出会った仲間と、喜びや悲しみを分かち合うことです。救いは、旅を続ける者たちに示される神秘です。これこそ、「主の公現」です。

そして、学者たちは、「別の道を通って」、旅を続けていきます。「別の道を通って」いくことで、救いの体験は新たにされます。主キリストとの新たな出会いがあります。もし困難や不安を感じたら、思い出しましょう。「別の道を通って」いく旅が始まっていることを。どのような時も、あの星が導いてくれるということを。


Recent Posts

See All
4月17日「主の晩餐の夕べのミサ」の福音朗読と説教

4月17日「主の晩餐の夕べのミサ」の福音朗読と説教、  一場神父から上記説教等が届きましたので掲載します。 ◆◆◆ 京丹ブロックの皆様 いつもお世話になり、ありがとうございます。 4月17日「主の晩餐の夕べのミサ」の福音朗読と説教、4月18日の「主の受難」の受難の朗読と説教...

 
 
 
4月13日「受難の主日」の受難の朗読と説教

4月13日「受難の主日」の受難の朗読と説教  一場神父から上記説教等が届きましたので掲載します。 ◆◆◆ 京丹ブロックの皆様 いつもお世話になり、ありがとうございます。 4月13日「受難の主日」の受難の朗読と説教をお送り致します。「ことばの祭儀」は、4月13日(日)午前7時...

 
 
 
3月30日「四旬節第4主日」の聖書朗読と説教

3月30日「四旬節第4主日」の聖書朗読と説教  一場神父から上記説教等が届きましたので掲載します。 ◆◆◆ 京丹ブロックの皆様 いつもお世話になり、ありがとうございます。 3月30日「四旬節第4主日」の聖書朗読と説教をお送り致します。「ことばの祭儀」は、3月30日(日)午前...

 
 
 

Comments


bottom of page