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10月15日「年間第28主日」の朗読聖書と説教

  • kiotanblock
  • Oct 10, 2023
  • 6 min read

10月15日「年間第28主日」の朗読聖書と説教


 一場神父から10月15日「年間第28主日」の朗読聖書と説教が届きましたので掲載します。


◆◆◆


小教区窓口の皆様


いつもお世話になり、ありがとうございます。


10月15日「年間第28主日」の朗読聖書と説教をお送り致します。


「ことばの祭儀」は、10月14日(土)午後7時に公開予定です。


よろしくお願い致します。


気温差の大きい日が続きます。体調を崩さないように、くれぐれもお気をつけください。皆様のためにお祈りしています。一場


◆◆◆


【一場神父のyoutubeチャンネル】(ミサ及び講座)



◆◆◆


〔10月15日/年間第28主日〕

【第一朗読/イザヤ25・6-10a】イザヤの預言


*25・6*万軍の主はこの山で祝宴を開き、

すべての民に良い肉と古い酒を供される。

それは脂肪に富む良い肉とえり抜きの酒。

*7*主はこの山で

すべての民の顔を包んでいた布と

すべての国を覆っていた布を滅ぼし

*8*死を永久に滅ぼしてくださる。

主なる神は、すべての顔から涙をぬぐい

御自分の民の恥を地上からぬぐい去ってくださる。

これは主が語られたことである。

*9*その日には、人は言う。

見よ、この方こそわたしたちの神。

わたしたちは待ち望んでいた。

この方がわたしたちを救ってくださる。

この方こそわたしたちが待ち望んでいた主。

その救いを祝って喜び躍ろう。

*10a*主の御手はこの山の上にとどまる。

【答唱詩編/詩編23・2+3、5、6】


主はわれらの牧者、わたしは乏しいことがない。

詩編23


*23・2*神はわたしを緑のまきばに伏させ、

いこいの水辺に伴われる。

*3*神はわたしを生き返らせ、

いつくしみによって正しい道にみちびかれる。


*5*あなたははむかう者の前で、

わたしのために会食を整え、

わたしの頭に油を注ぎ、

わたしの杯を満たされる。


*6*神の恵みといつくしみに

生涯伴われ、

わたしはとこしえに

神の家に生きる。

【第二朗読/フィリピ4・12-14、19-20】使徒パウロのフィリピの教会への手紙


皆さん、わたしは、*4・12*

貧しく暮らすすべも、豊かに暮らすすべも知っています。満腹していても、空腹であっても、物が有り余っていても不足していても、いついかなる場合にも対処する秘訣を授かっています。

*13*わたしを強めてくださる方のお陰で、わたしにはすべてが可能です。*14*それにしても、あなたがたは、よくわたしと苦しみを共にしてくれました。


*19*わたしの神は、御自分の栄光の富に応じて、キリスト・イエスによって、あなたがたに必要なものをすべて満たしてくださいます。*20*

わたしたちの父である神に、栄光が世々限りなくありますように、アーメン。

【福音朗読/マタイ22・1-10】


アレルヤ、アレルヤ。主イエス・キリストの父がわたしたちの心の目を開き、わたしたちがどんな希望に召されているかを示してくださる。アレルヤ、アレルヤ。

マタイによる福音


そのとき、*22・1*イエスは祭司長や民の長老たちにたとえを用いて語られた。*2*「天の国は、ある王が王子のために婚宴を催したのに似ている。*3*

王は家来たちを送り、婚宴に招いておいた人々を呼ばせたが、来ようとしなかった。*4*

そこでまた、次のように言って、別の家来たちを使いに出した。『招いておいた人々にこう言いなさい。「食事の用意が整いました。牛や肥えた家畜を屠って、すっかり用意ができています。さあ、婚宴においでください。」』

*5*しかし、人々はそれを無視し、一人は畑に、一人は商売に出かけ、*6*また、他の人々は王の家来たちを捕まえて乱暴し、殺してしまった。*7*

そこで、王は怒り、軍隊を送って、この人殺しどもを滅ぼし、その町を焼き払った。*8*

そして、家来たちに言った。『婚宴の用意はできているが、招いておいた人々は、ふさわしくなかった。*9*

だから、町の大通りに出て、見かけた者はだれでも婚宴に連れて来なさい。』*10*

そこで、家来たちは通りに出て行き、見かけた人は善人も悪人も皆集めて来たので、婚宴は客でいっぱいになった。」



【説教】


今日の集会祈願で、私たちは共同体として、力強く宣言しました。私たちは、「すべてを治められる神よ、あなたは先にわたしたちを愛してくださいました」と信仰宣言しました。私たちは皆、無条件で愛されています。神に愛されていること、このことこそ、私たちの皆の救いです。私たちは皆、救われています。


主イエスは、今週も、「天の国」について「たとえを用いて語られ」ます。天の国は、「婚宴を催した」ことにたとえられます。婚宴は、愛に満ちています。愛されていることの喜び、愛し合っていることの喜びに満たされています。婚宴は、愛の交わりです。天の国は、愛の交わりなのです。そして、この交わりは、これから始まるのではないのです。「催した」という言葉が示している通り、もう始まったのです。そして、今も続いているのです。私たちが行っている祭儀やミサは、救いを祝う婚宴なのです。神の愛、互いの愛を分かち合う交わりなのです。


そして、私たちは、「見かけた者はだれでも婚宴に連れて来」るという使命を与えられています。だから、私たちは、教会を訪れる人を歓迎します。日々出会う人と、さまざまな形で神の愛を分かち合います。それぞれが生きている生活の場で、愛の交わりを持ちます。「婚宴の席は客でいっぱいになった」と言えるよう、努力しています。


愛の交わりは、もう始まっており、続いています。神は、すべての人を招いておられます。しかし、招きに応えない人がいます。福音のたとえでは、婚宴への招きを「無視し、一人は畑に、一人は商売に出かけ」てしまいます。この人たちは、招きに応えたくても、応えることができない人たちであると言えます。招きに応えたくても、仕事に行かなければ、生活できない。早く帰って、交わりに加わりたくても、仕事が終わらない。時間内に終わらない仕事なのに、時間内に終わらせるように圧迫され、心身ともに疲れきっている。時間内に終わらせられないのは、自己責任とされ、追い詰められている。こうした状況に置かれている人たちは、招きを無視して出かけざるをえないのです。私たちは、招きに応えることができない人が、神の愛を体験できるように努力したいと思います。こうした人たちが生きているところに出向きたいと思います。出向いて、神の愛を分かち合いたいと思います。こうした人たちの時間に合わせて、交わりを持ちたいと思います。教会の主日の義務が、教会に来る義務ではなく、教会が神の愛を届ける義務となるべきだと思います。来れない人たちにこそ、神の愛をもたらすべきだと思います。教会に来れない人たちにとって、教会に来れる日が、ゆっくりと祈れる日が、主日となるべきだと思います。


交わりへの招きに応えない者たちには、愛の交わりへの招きを伝える使者を「捕まえて乱暴し、殺してしまう」者たちもいます。自分が交わりに参加しないだけでなく、交わりそのものを否定する者たちです。人々が交わりに加わることを妨げる者たちです。人間が引き起こす戦争や貧困によって、愛の交わりが、深く傷つけてられています。過度の競争、数字だけによる評価や比較によって、愛の交わりを築く力が弱められています。交わりなどと言っていては、利益は得られない。愛などなくても、金と力があれば、まわりの者たちは思い通りになる。そんな思いが支配する時、世界は、滅びに向かいます。世界の滅びは、神から来ることではありません。人間から、愛の交わりを拒否する人間の心から来るのです。今日の福音のたとえは、交わりを拒否する者たちの滅びを伝えています。私たちは、世界の滅びがたとえで終わるよう、真剣に祈りたいと思います。愛の交わりにに、誰でも、いつでも加わることができるよう、自由に加わることができるよう、熱心に祈りたいと思います。この世界そのものが、愛の交わりとなるように、共同体として、ともに祈りたいと思います。


今、ローマで、世界代表司教会議(シノドス)が行われています。交わりを回復することによって、新たに交わりを築くことによって、ともに歩む教会になろうとしています。私たちも、交わりを深めることによって、シノドスの歩みに加わりたいと思います。聖霊の働きを願い、聖霊に生かされて、私たちが生きているところを、日々、愛の交わりの場に変えていただくよう、心からの祈りをささげたいと思います。


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