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11月27日「待降節第1主日」朗読と説教

  • kiotanblock
  • Nov 23, 2022
  • 6 min read

11月27日「待降節第1主日」朗読と説教



 一場神父から11月27日「待降節第1主日」朗読と説教が届きましたので掲載します。


◆ ◆ ◆

11月27日「待降節第1主日」朗読と説教


小教区役員窓口の皆様


いつもお世話になり、ありがとうございます。


11月27日「待降節第1主日」の朗読箇所と説教をお送り致します。


「ことばの祭儀」の配信は、11月27日(日)午前7時の予定です。よろしくお願い致します


皆様のためにお祈りしています。一場


【一場神父のyoutubeチャンネル】(ミサ及び講座)



※ ※ ※ ※ ※ ※ ※



〔11月27日/待降節第1主日〕


【第一朗読/イザヤ2・1-5】


イザヤの預言


2・1アモツの子イザヤが、ユダとエルサレムについて幻に見たこと。

2終わりの日に

主の神殿の山は、山々の頭として堅く立ち、

どの峰よりも高くそびえる。

国々はこぞって大河のようにそこに向かい

3多くの民が来て言う。

「主の山に登り、ヤコブの神の家に行こう。

主はわたしたちに道を示される。

わたしたちはその道を歩もう」と。

主の教えはシオンから

御言葉はエルサレムから出る。

4主は国々の争いを裁き、多くの民を戒められる。

彼らは剣を打ち直して鋤とし、

槍を打ち直して鎌とする。

国は国に向かって剣を上げず

もはや戦うことを学ばない。

5ヤコブの家よ、主の光の中を歩もう。


【答唱詩編】


わたしたちは神の民、そのまきばの群れ。


詩編122


122・1「神の家に行こう」と言われて、

わたしの心は喜びにはずんだ。

2エルサレムよ、わたしたちは今、

お前の門のうちに立っている。


3しげく連なる町、エルサレム、

すべての民の都。

4abそこにはイスラエルの部族、

神の民がのぼって来る。


8わたしの兄弟、わたしの友のために、

「エルサレムに平和。」

9わたしたちの神の住まいのゆえに、

エルサレムの上に恵みを願おう。


【第二朗読/ローマ13・11-14a】


使徒パウロのローマの教会への手紙


皆さん、13・11あなたがたは今がどんな時であるかを知っています。あなたがたが眠りから覚めるべき時が既に来ています。今や、わたしたちが信仰に入ったころよりも、救いは近づいているからです。12夜は更け、日は近づいた。だから、闇の行いを脱ぎ捨てて光の武具を身に着けましょう。13日中を歩むように、品位をもって歩もうではありませんか。酒宴と酩酊、淫乱と好色、争いとねたみを捨て、14a主イエス・キリストを身にまといなさい。


【福音朗読/マタイ24・37-44】


アレルヤ、アレルヤ。主よ、あなたの慈しみを示し、救いをお与えください。アレルヤ、アレルヤ。


マタイによる福音


そのとき、24・37イエスは弟子たちに言われた。「人の子が来るのは、ノアの時と同じである。38洪水になる前は、ノアが箱舟に入るその日まで、人々は食べたり飲んだり、めとったり嫁いだりしていた。39そして、洪水が襲って来て一人残らずさらうまで、何も気がつかなかった。人の子が来る場合も、このようである。40そのとき、畑に二人の男がいれば、一人は連れて行かれ、もう一人は残される。41二人の女が臼をひいていれば、一人は連れて行かれ、もう一人は残される。42だから、目を覚ましていなさい。いつの日、自分の主が帰って来られるのか、あなたがたには分からないからである。43このことをわきまえていなさい。家の主人は、泥棒が夜のいつごろやって来るかを知っていたら、目を覚ましていて、みすみす自分の家に押し入らせはしないだろう。44だから、あなたがたも用意していなさい。人の子は思いがけない時に来るからである。」


【説教】


主イエスは、再び、私たちのところに来られます。私たちは、この福音を信じています。この福音が一日も早く


実現することを願っています。待降節は、この信仰、この希望を新たにする時です。


主が再び来られる時、世界に真の平和が訪れます。預言者イザヤは、この平和について預言しています。「彼らは剣を打ち直して鋤とし/槍を打ち直して鎌とする。国は国に向かって剣を上げず/もはや戦うことを学ばない。」いのちを傷つける道具が、いのちを養う道具となる。自国の防衛のためではなく、「すべてのいのちを守るため」に、皆が立ち上がる。私たちは、イザヤが伝える平和が、真の平和が実現することを信じ、心から願っています。


真の平和は、主イエスが言われるように、ノアが経験した洪水のように訪れます。世界が一変します。私たちの生活が一変します。真の平和を受け入れる人もいれば、受け入れられない人もいます。今日の福音で言われている通り、「一人は連れて行かれ、もう一人は残され」ます。真の平和より、今までの平和に留まろうという人もいるでしょう。今までうまくいっていたのだから、変わる必要はないと主張する人もいるでしょう。


しかし、使徒パウロが言うように、今は、「眠りから覚めるべき時」なのです。今までの平和という眠りから覚める時なのです。今までの平和は、大切な自然を犠牲にすることで維持されてきました。多くの人に飢餓や貧困を押しつけることで守られてきました。現在の偽りの平和のために、未来の夢を潰してきました。今回のパンデミック、コロナ禍は、眠りから覚める時の訪れのはずでした。「争いとねたみを捨て」、愛と連帯を「身にまとい」、真の平和に向かって歩み始めるはずでした。しかし、この世界の眠りは、コロナ禍前より深くなってしまいました。苦しむいのちの叫びに気づかない、気づこうとしない眠りは、以前より深くなってしまいました。だからこそ、私たちは、使徒パウロとともに訴え続けなければならないのです。「夜は更け、日は近づいた。だから、闇の行為を脱ぎ捨てて、光の武具を身に着けましょう。」


私たちは、主が再び来られることを信じ、希望しています。「目を覚まして」います。「用意して」います。主は「思いがけない時に」私たちのところに来られるからです。いつ来られるかがわからないだけではありません。どのような姿で来られのか、私たちは知りません。はっきりしていることは、一人の人間として来られるということだけです。私たちができることは、日々の出会いを大切にすることです。私たちができることは、日々出会う人に、愛をもって接することです。日々出会う人を、再び来られたキリストとして大切にすることです。目を覚まして、用意するとは、日々出会う人を愛するということです。そうすることで、真の平和を分かち合うということです。主イエスに出会う喜びを分かち合うことです。誰が主イエスかと、思い悩む必要はありません。出会う人すべてが、再び来られた主イエスであると思えばよいのです。


私たちは、今、聖書週間を過ごしています。今年の聖書週間のテーマは、「あなたの隣人とはだれか」です。このテーマは、ルカによる福音書の「善いサマリア人」のたとえに基づいています。「追いはぎに襲われた」人は、主イエスです。待降節の歩みを始めた私たちにとって、私たちのところに、再び来られた主イエスです。私たちは、主に「近寄って、…介抱」するよう招かれています。再び来られた主イエスの隣人になるよう、励まされています。日々出会う主イエスと隣人になる喜びへと招かれています。


この待降節が、互いに隣人となることで、主イエスと喜びに満ちた出会いの時となるよう、ともに歩んでいきましょう。主イエスは、私たちの隣人として、何度も来られます。再び来られる主は、何度も来られる主は、「わたしたちに道を示され」ます。この道を、「主の光の中を歩」んでいきましょう。


一場 修



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