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11月5日「年間第31主日」の朗読聖書と説教

  • kiotanblock
  • Nov 1, 2023
  • 7 min read

11月5日「年間第31主日」の朗読聖書と説教


 一場神父から11月5日「年間第31主日」の朗読聖書と説教が届きましたので掲載します。


◆◆◆


小教区窓口の皆様


いつもお世話になり、ありがとうございます。


11月5日「年間第31主日」の朗読聖書と説教をお送り致します。「ことばの祭儀」は、11月5日(日)午前9時に公開予定です。


よろしくお願い致します。


11月は、死者の月です。ともに祈りましょう。また、世界平和のために、心を合わせて祈りたいと思います。体調を崩さないように、どうぞご自愛ください。皆様のためにお祈りしています。


一場

◆◆◆


【一場神父のyoutubeチャンネル】(ミサ及び講座)



◆◆◆

〔11月5日/年間第31主日〕

【第一朗読/マラキ1・14b-2・2b、8-10】


我々は皆、唯一の父を持っているではないか。我々を創造されたのは唯一の神ではないか。

マラキの預言


*1・14b*わたしは大いなる王で、わたしの名は諸国の間で畏れられている、と万軍の主は言われる。


*2・1*

祭司たちよ、今あなたたちにこの命令が下される。もし、あなたたちがこれを聞かず、心に留めず、わたしの名に栄光を帰さないなら、と万軍の主は言われる。*2b*

わたしはあなたたちに呪いを送り、祝福を呪いに変える。


*8*あなたたちは道を踏みはずし

教えによって多くの人をつまずかせ

レビとの契約を破棄してしまったと

万軍の主は言われる。

*9*わたしも、あなたたちを

民のすべてに軽んじられる価値なき者とした。

あなたたちがわたしの道を守らず

人を偏り見つつ教えたからだ。

*10*我々は皆、唯一の父を持っているではないか。

我々を創造されたのは唯一の神ではないか。

なぜ、兄弟が互いに裏切り

我々の先祖の契約を汚すのか。

【答唱詩編/詩編131・1+2ab、2cd+3】


神よ、あなたの顔の光を、わたしたちの上に照らしてください。

詩編131


*131・1*神よ、わたしはおごらず、たかぶらず、

偉大なこと、身にあまることを求めようとしない。

*2ab*心静かにわたしはいこう、

母の手に安らぐ幼子のように。


*2cd*心静かにわたしはいこう、

神の前にある幼子のように。

*3*イスラエルよ、神を待ち望め、

今より、とこしえに。

【第二朗読/①テサロニケ2・7b-9、13】使徒パウロのテサロニケの教会への手紙


皆さん、わたしたちは、*2・7b*あなたがたの間で幼子のようになりました。ちょうど母親がその子供を大事に育てるように、*8*

わたしたちはあなたがたをいとおしく思っていたので、神の福音を伝えるばかりでなく、自分の命さえ喜んで与えたいと願ったほどです。あなたがたはわたしたちにとって愛する者となったからです。

*9*

兄弟たち、わたしたちの労苦と骨折りを覚えているでしょう。わたしたちは、だれにも負担をかけまいとして、夜も昼も働きながら、神の福音をあなたがたに宣べ伝えたのでした。


*13*

このようなわけで、わたしたちは絶えず神に感謝しています。なぜなら、わたしたちから神の言葉を聞いたとき、あなたがたは、それを人の言葉としてではなく、神の言葉として受け入れたからです。事実、それは神の言葉であり、また、信じているあなたがたの中に現に働いているものです。

【福音朗読/マタイ23・1-12】


アレルヤ、アレルヤ。あなたがたの父は天におられる方、ただひとり。あなたがたの師はキリストただひとり。アレルヤ、アレルヤ。

マタイによる福音


そのとき、*23・1*イエスは群衆と弟子たちにお話しになった。*2*「律法学者たちやファリサイ派の人々は、モーセの座に着いている。*3*

だから、彼らが言うことは、すべて行い、また守りなさい。しかし、彼らの行いは、見倣ってはならない。言うだけで、実行しないからである。*4*

彼らは背負いきれない重荷をまとめ、人の肩に載せるが、自分ではそれを動かすために、指一本貸そうともしない。*5*

そのすることは、すべて人に見せるためである。聖句の入った小箱を大きくしたり、衣服の房を長くしたりする。*6*宴会では上座、会堂では上席に座ることを好み、

*7*また、広場で挨拶されたり、『先生』と呼ばれたりすることを好む。*8*

だが、あなたがたは『先生』と呼ばれてはならない。あなたがたの師は一人だけで、あとは皆兄弟なのだ。*9*

また、地上の者を『父』と呼んではならない。あなたがたの父は天の父おひとりだけだ。*10*

『教師』と呼ばれてもいけない。あなたがたの教師はキリスト一人だけである。*11*あなたがたのうちでいちばん偉い人は、仕える者になりなさい。*12*

だれでも高ぶる者は低くされ、へりくだる者は高められる。」



【説教】


11月は、「死者の月」です。私たちは、今月特に、死者のために祈ります。死者とともに祈ります。天上の教会と地上の教会が、一つになって祈ります。復活された主を信じている私たちにとって、死は終わりではありません。死は、地上のいのちの完成であり、天上のいのちの始まりです。私たちは、この「いのち」を与えてくださる神に感謝して祈るのです。与えられたいのちを、精一杯生きることができるように祈るのです。


今日の福音で、主イエスは、「律法学者たちやファリサイ派の人々」について、次のように言われます。「彼らが言うことは、すべて行い、また守りなさい。しかし、彼らの行いは、見倣ってはならない。言うだけで、実行しないからである。」律法学者たちは、神のことばをよく理解しています。しかし、神のことばを実行しません。学者たちは、神のことば通りに生きようとしないのです。学者たちは、自分たちが神となり、まわりの人を、自分の思い通りにしようとしているのです。まわりの人を、自分たちに仕える者としたいのです。


主イエスは、「仕える者になりなさい」と言われます。私たちは、神に仕え、まわりの人に仕える時、生きる者となります。生きるとは、仕えることなのです。与えられたいのちを、神のために、まわりのいのちのために生きることなのです。主は、「仕える」ことで、地上のいのちを完成しなさいと言っておられのです。そして、福音の最後に、仕える者が、「高められる」と宣言されています。仕える者は、天上のいのち、永遠のいのちに高められるのです。私たちにとって、死は、仕えることの完成なのです。地上において仕えることは、苦しみや悲しみがともないます。しかし、天上では、仕えることは、喜びとなるのです。死とは、仕えることが喜びに変わる瞬間なのです。


天上で行われていることは、祈りです。祈りは、神に、すべてのいのちに仕えることです。私たちは、天上の聖なる人たちに、「私たちのためにお祈りください」と願います。何度も何度も願います。必ず祈ってくれていると信じて、願い続けます。天上の聖なる人たちは、祈りによって、今も、私たちに仕えるているのです。天上は、仕える人たちの集まりなのです。そこでは、私たちの救い主である主イエスも、ともに祈っておられのです。私たちの祈りを聞いておられるのです。だから、地上の私たちは、「わたしたちの主イエス・キリストによって」という、信頼を込めた言葉で、私たちの祈りを結ぶのです。


生きるとは、仕えることです。仕えるとは、祈ることです。祈りの心で、日々を生きることです。そして、亡くなった姉妹兄弟たちは、こうした生き方をした人たちです。さまざまな困難の中で、祈り続けた人たちです。この人たちの祈りがあったこそ、今、この地上で、私たちは祈ることができます。天上の教会と地上の教会が、祈り合うことができます。死者の月、私たちは、祈り合うよう招かれているのです。祈りによって、互いに仕え合うよう招かれているのです。天上の教会とともに、祈る喜びに満たされるよう招かれているのです。


そして、祈りは、心からの祈りは、真の平和を、この地上にもたらします。パレスチナの公用語はアラビア語です。「こんにちは」、「ごきげんよう」にあたる言葉は、アラビア語で、「アッサラームアライクム」と言います。「平和があなたがたにありますように」という意味です。そして、イスラエルの公用語はヘブライ語ですが、「アッサラームアライクム」にあたるヘブライ語は、「シャローム」です。「平和がありますように」という意味です。パレスチナとイスラエルでは、「平和がありますように」という祈りが、毎日繰り返されています。私たちは、この平和を求める祈りに加わるように求められています。この祈りが、単なるあいさつではなく、この地上で実現するように祈るよう求められています。「サラーム」、「シャローム」、「平和」が実現するために、私たちがしなければならないことを、「言うだけで」なく、「実行」するように、強く求められています。この死者の月、真の平和が実現することを願って、天上の教会とともに祈りたいと思います。誰もが、平和のうちに死を迎えられるよう、心から祈りたいと思います。争いのうちに死を迎えることがなくなるように、熱心に祈りたいと思います。死が平和の完成の時となるよう、心を込めて、祈りたいと思います。


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