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12月18日「待降節第4主日」朗読と説教

  • kiotanblock
  • Dec 16, 2022
  • 6 min read

12月18日「待降節第4主日」朗読と説教


 一場神父から12月18日「待降節第4主日」朗読と説教が届きましたので掲載します

◆ ◆ ◆


12月18日「待降節第4主日」朗読と説教


小教区役員窓口の皆様


いつもお世話になり、ありがとうございます。


12月18日「待降節第4主日」の朗読箇所と説教をお送り致します。


「ことばの祭儀」の配信は、12月18日(日)午前7時の予定です。よろしくお願い致します


皆様のためにお祈りしています。一場


◆ ◆ ◆


【一場神父のyoutubeチャンネル】(ミサ及び講座)


https://www.youtube.com/channel/UCabRcWL-YVYvkpofce8Nptg


※ ※ ※ ※ ※ ※ ※


〔12月18日/待降節第4主日〕


【第一朗読/イザヤ7・10-14】


イザヤの預言


その日、7・10主はアハズに向かって言われた。

11「主なるあなたの神に、しるしを求めよ。深く陰府の方に、あるいは高く天の方に。」

12しかし、アハズは言った。

「わたしは求めない。

主を試すようなことはしない。」


13イザヤは言った。

「ダビデの家よ聞け。

あなたたちは人間にもどかしい思いをさせるだけでは足りず、

わたしの神にも、もどかしい思いをさせるのか。

14それゆえ、わたしの主が御自らあなたたちにしるしを与えられる。

見よ、おとめが身ごもって、男の子を産み

その名をインマヌエルと呼ぶ。」


【答唱詩編】


門よ、とびらを開け、永遠の戸よ、上がれ。栄光の王が入る。



詩編24


24・3だれが神の山に登れよう。

だれが聖所に立てよう。

4それは手に汚れなく、心の清いひと、

むなしいことに心を向けず、いつわりを口にしないひと。


5その人は神に祝福され、

救いの恵みを受ける。

6彼はヤコブの一族、

神を求め、その顔を慕う。


8栄光の王とはだれか。

勝利を得られる力ある神。

10栄光の王とはだれか。

すべてを治める神、神は栄光の王。


【第二朗読/ローマ1・1-7】


使徒パウロのローマの教会への手紙


1・1キリスト・イエスの僕、神の福音のために選び出され、召されて使徒となったパウロから、兄弟の皆さんへ。2この福音は、神が既に聖書の中で預言者を通して約束されたもので、3御子に関するものです。御子は、肉によればダビデの子孫から生まれ、4聖なる霊によれば、死者の中からの復活によって力ある神の子と定められたのです。この方が、わたしたちの主イエス・キリストです。5わたしたちはこの方により、その御名を広めてすべての異邦人を信仰による従順へと導くために、恵みを受けて使徒とされました。6この異邦人の中に、イエス・キリストのものとなるように召されたあなたがたもいるのです。ーー7神に愛され、召されて聖なる者となったローマの人たち一同へ。わたしたちの父である神と主イエス・キリストからの恵みと平和が、あなたがたにあるように。


【福音朗読マタイ1・18-24】


アレルヤ、アレルヤ。おとめがみごもって男の子を産み、その名は「インマヌエル」と呼ばれる。アレルヤ、アレルヤ。



マタイによる福音


1・18イエス・キリストの誕生の次第は次のようであった。母マリアはヨセフと婚約していたが、二人が一緒になる前に、聖霊によって身ごもっていることが明らかになった。19夫ヨセフは正しい人であったので、マリアのことを表ざたにするのを望まず、ひそかに縁を切ろうと決心した。20このように考えていると、主の天使が夢に現れて言った。「ダビデの子ヨセフ、恐れず妻マリアを迎え入れなさい。マリアの胎の子は聖霊によって宿ったのである。21マリアは男の子を産む。その子をイエスと名付けなさい。この子は自分の民を罪から救うからである。」22このすべてのことが起こったのは、主が預言者を通して言われていたことが実現するためであった。

23「見よ、おとめが身ごもって男の子を産む。

その名はインマヌエルと呼ばれる。」

この名は、「神は我々と共におられる」という意味である。24ヨセフは眠りから覚めると、主の天使が命じたとおり、妻を迎え入れた。


【説教】


今日の福音は、救い主イエスが、すでに私たちのところに来ておられること告げ知らせています。そして、この出来事は、「インマヌエル」、「神は我々と共におられる」と呼ばれています。


インマヌエル、それは、私たちの救いです。神が私たち共におられるからです。何があっても、どこにいても、どのような時も共におられるからです。神に、見捨てられるのではないか、忘れられるのではないか。そんな心配をする必要は、もうないのです。私たちは、いつか救われるのではないのです。もう救われているのです。いつも救われているのです。


インマヌエル、それは、神の愛です。誰かを愛するとは、まず、その人と共にいることです。共にいて、喜びや悲しみを分かち合うことです。その人と共に生きて、その人のすべてを大切にすることです。その人の生き方、考え方、感じ方を大切にすることです。神は、私たち一人ひとりと、いつも共に生きてくださり、私たち一人ひとりを大切にしてくださいます。


インマヌエル、それは、私たちの祈りです。私たちは、神が共にいてくださいますようにと祈ります。この祈りは、私たちが、神から離れないようにという祈りです。神を、もう救われていることを忘れないようにという祈りです。私たちは、弱い人間です。神から離れてしまうことが、神を忘れてしまうことが、よくあります。だから、私たちには、祈りが必要です。祈りは、私たちと共におられる神を思い起こすことなのです。思い起こして、神に、感謝と賛美をささげることなのです。思い起こして、希望を、生きる力を回復することすることなのです。


インマヌエル、それは、神の招きです。神と共に、幸せに生きることへの招きです。幸せに生きるために、神と共に愛することへの招きです。私たちは、すべての人を好きになる必要はありません。嫌いな人がいてもかまいません。私たちは、神の愛を分かち合うように招かれているのです。神の愛をもって、互いに大切にし合うように招かれているのです。皆が共に生きていける世界となるように招かれているのです。


インマヌエル、それは、真の平和です。平和とは、戦争がないということだけではありません。困った時、すぐ近くにいる人に助けを求めることができることです。倒れている人を見かけたら、ちゅうちょなく近づき、助けることができることです。生き方や考え方の違う人と、安心して語り合えることです。語り合える時間があることです。誰かに親切にしてもらったら、素直に感謝できることです。何か悪いことをしてしまったら、心から謝ることができることです。他人の過ちをゆるすことができることです。安心して、ゆるし合うことができることです。すべての人が、必要とされることです。


インマヌエル、それは、勇気をもって、神を信じることです。何があっても、神が共にいてくださることを信じて、神に従うことです。神を信じ、神に従うことは、多くの場合、苦難や困難を伴います。今日の福音に登場するヨセフにとって、「妻マリアを迎え入れ」ることは、決してたやすいことではありませんでした。「マリアの胎の子は…自分の民を罪から救うから」です。そのために、多くの試練、耐えがたい苦難が予想されるからです。インマヌエル、それは、ヨセフにとって、苦難の始まりでした。しかし、それと同時に、ヨセフの勇気ある信仰が、主イエスの降誕というインマヌエルの完成をもたらしました。今、私たちの勇気ある信仰が求められています。私たちの勇気ある信仰が、インマヌエルを、この世界にもたらします。


インマヌエル、それは、使徒パウロが言っているように、「わたしたちの父である神と主イエス・キリストからの恵みと平和」です。私たち教会は、昨日17日から、主の降誕を祝うための準備の八日間に入りました。この八日間、神からの恵みと平和は、すべての人に、すべてのいのちにありますように、熱心に祈り続けましょう。

--

一場 修


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