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2月4日「年間第5主日」の朗読聖書と説教

  • kiotanblock
  • Jan 30, 2024
  • 6 min read

2月4日「年間第5主日」の朗読聖書と説教

 一場神父から2月4日「年間第5主日」の朗読聖書と説教が届きましたので掲載します。

◆◆◆

小教区窓口の皆様

いつもお世話になり、ありがとうございます。

2月4日「年間第5主日」の朗読聖書と説教をお送り致します。「ことばの祭儀」は、2月4日(日)午前9時に公開予定です。

よろしくお願い致します。

戦争や自然災害により苦しみに置かれている人たちのために祈り続けましょう。厳しい寒さが続きます。どうぞご自愛ください。皆様のためにお祈りしています。

一場

◆◆◆

【一場神父のyoutubeチャンネル】(ミサ及び講座)

◆◆◆

〔2月4日/年間第5主日〕

【第一朗読/ヨブ7・1-4、6-7】ヨブ記

ヨブは言った。

7・1この地上に生きる人間は兵役にあるようなもの。

傭兵のように日々を送らなければならない。

2奴隷のように日の暮れるのを待ち焦がれ

傭兵のように報酬を待ち望む。

3そうだ、わたしの嗣業はむなしく過ぎる月日。

労苦の夜々が定められた報酬。

4横たわればいつ起き上がれるのかと思い

夜の長さに倦み

いらだって夜明けを待つ。

6わたしの一生は機の梭よりも速く

望みもないままに過ぎ去る。

7忘れないでください

わたしの命は風にすぎないことを。

わたしの目は二度と幸いを見ないでしょう。

【答唱詩編/詩編147・1+2、4+5、3+6】

栄光は世界に及び、すべてを越えて神は偉大。

詩編147

147・1神をたたえ、賛美の歌をうたおう。

神をたたえることは、美しく正しい。

2神はエルサレムを建て直し、

その散らされた者を集められる。

4神は星の数を定め、

そのすべてに名をつけられる。

5わたしたちの主は力に満ちて偉大。

その知恵ははかり知れない。

3神は失意の人々を支え、

その傷をいやされる。

6へりくだる人を支え、

逆らう者を地に倒される。

【第二朗読/①コリント9・16-19、22-23】使徒パウロのコリントの教会への手紙

皆さん、*9・16*

わたしが福音を告げ知らせても、それはわたしの誇りにはなりません。そうせずにはいられないことだからです。福音を告げ知らせないなら、わたしは不幸なのです。

17自分からそうしているなら、報酬を得るでしょう。しかし、強いられてするなら、それは、ゆだねられている務めなのです。*18*

では、わたしの報酬とは何でしょうか。それは、福音を告げ知らせるときにそれを無報酬で伝え、福音を伝えるわたしが当然持っている権利を用いないということです。

19わたしは、だれに対しても自由な者ですが、すべての人の奴隷になりました。できるだけ多くの人を得るためです。*22*

弱い人に対しては、弱い人のようになりました。弱い人を得るためです。すべての人に対してすべてのものになりました。何とかして何人かでも救うためです。*23*

福音のためなら、わたしはどんなことでもします。それは、わたしが福音に共にあずかる者となるためです。

【福音朗読/マルコ1・29-39】

アレルヤ、アレルヤ。主は私たちの病を身に負い、わたしたちの苦しみを担ってくださる。アレルヤ、アレルヤ。

マルコによる福音

そのとき、イエスは会堂を出て、*1・29*シモンとアンデレの家に行った。ヤコブとヨハネも一緒であった。*30*

シモンのしゅうとめが熱を出して寝ていたので、人々は早速、彼女のことをイエスに話した。*31*

イエスがそばに行き、手を取って起こされると、熱は去り、彼女は一同をもてなした。*32*

夕方になって日が沈むと、人々は、病人や悪霊に取りつかれた者を皆、イエスのもとに連れて来た。*33*町中の人が、戸口に集まった。*34*

イエスは、いろいろな病気にかかっている大勢の人たちをいやし、また、多くの悪霊を追い出して、悪霊にものを言うことをお許しにならなかった。悪霊はイエスを知っていたからである。

35朝早くまだ暗いうちに、イエスは起きて、人里離れた所へ出て行き、そこで祈っておられた。*36*シモンとその仲間はイエスの後を追い、*37*

見つけると、「みんなが捜しています」と言った。*38*

イエスは言われた。「近くのほかの町や村へ行こう。そこでも、わたしは宣教する。そのためにわたしは出て来たのである。」*39*

そして、ガリラヤ中の会堂に行き、宣教し、悪霊を追い出された。

【説教】

「福音を告げ知らせないなら、わたしは不幸なのです。」使徒パウロは今日、福音宣教への熱い思いを語っています。私たちも今日、パウロにならって、福音宣教に対する熱意を新たにしたいと思います。

今日の福音は、人々に奉仕するイエスの姿を伝えています。「夕方になって日が沈むと、人々は、病人や悪霊に取りつかれた者を皆、イエスのもとに連れて来た。町中の人が、戸口に集まった。」安息日は日没に終わり、新たな一日が始まります。一日の始まりから、主イエスは、人々の中で、いやしによって、人々に奉仕されます。シモンのしゅうとめも、主によっていやされました。「いやし」とは、いのちを回復することです。いやされた人のいのちは回復して、新たに生き始めるます。主イエスは、しゅうとめの「手をとって起こされ」ました。言葉だけではなく、身体を使って、しゅうとめのいのちを回復されました。「起こされた」しゅうとめは、「一同をもてなし」ます。「起こされた」とは、「復活した」という意味です。「もてなす」とは、「奉仕する」という意味です。主イエスにいやされた人は、新たないのちを与えられ、人々に仕えるようになるのです。「いやされる」とは、主イエスのように「復活し」、主イエスのように「奉仕し」始めるということなのです。人々に仕えるという福音宣教に加わることなのです。

今日、私たちも、主イエスのもとに「集ま」っています。主のいつくしみによって、豊かないやしを受けています。いやされて、人々に仕えるために、新たに生き始めます。人々に仕えなければ、私たちは「不幸なのです。」私たちは、人々に仕えることによって、生きる喜びに満たされるように、主に「手をとって起こ」されているのです。

今日の福音はさらに、祈るイエスの姿を伝えています。「朝早くまだ暗いうちに、イエスは起きて」という言葉は、主イエスの復活を思い起こさせます。復活されたイエスは、まず、祈られます。御父に祈り、御父と思いを分かち合われます。祈りとは、御父の、神のみこころが、自分の思いとなることです。さらに、祈りは、人々のための祈りです。人々の願いが、自分の願いとなることです。主イエスは言われます。「近くのほかの町や村に行こう。」主は、人々の願いに応えられます。さらに、主は宣言されます。「そこでも、わたしは宣教する。」主の宣教は、御父の思いであり、人々の願いです。主は、さらに言われます。「そのためにわたしは出て来てのである。」御子イエスは、御父のもとから、人々の中に出て行かれます。祈りは、神との深い交わりの時です。そして、福音宣教へと出向いていくための原動力です。世界から逃避するための言い訳ではなく、世界との関わりの始まりです。世界との関わりを持続させる力です。

私たちも、復活のいのちを与えられて、日々祈るように励まされています。祈ることによって、私たちは、神のみこころを知ることができます。祈ることによって、まわりの人々の願いを知ることができます。祈ることによって、知るだけでなく、宣教へと出向いていくことができます。祈らなければ、私たちは「不幸なのです。」私たちは今、主に「手をとって起こされ」、祈っているのです。自分が祈る時、主がともに祈っておられるのです。自分が祈る時、ともに祈る仲間が、世界中に祈るのです。祈りは、神との交わりの喜びなのです。人々の交わりの喜びなのです。

先週、私たちは、主イエスのように、「預言を分かち合う者」となるよう励まされました。今週、私たちは、主イエスのように奉仕する喜び、主イエスのように祈る喜びへと招かれています。福音宣教とは、主イエスのように、預言し、奉仕し、祈ることです。使徒パウロは今日、はっきりと述べています。「福音のためなら、わたしはどんなことでもします。それは、わたしが福音に共にあずかる者となるためです。」この言葉を、私たちも今日、自分の言葉として分かち合いましょう。福音を告げ知らせるならば、告げ知らせ続けるなら、私たちは幸いなのです。


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