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2022年11月13日(日) 年間第33主日ミサ

  • kiotanblock
  • Nov 9, 2022
  • 7 min read

2022年11月03日(日) 年間第33主日ミサ

 一場神父から年間第33主日ミサの「朗読か所と説教」が届きましたので掲載します。


◆ ◆ ◆


11月13日「年間第33主日」朗読と説教


小教区役員窓口の皆様


いつもお世話になり、ありがとうございます。


11月13日「年間第33主日」の朗読箇所と説教をお送り致します。


「ことばの祭儀」の配信は、11月13日(日)午前7時の予定です。よろしくお願い致します


皆様のためにお祈りしています。一場



【一場神父のyoutubeチャンネル】(ミサ及び講座)




※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

《11月13日/年間第33主日》


★第一朗読/マラキ3・19-20a


マラキの預言


3・19見よ、その日が来る、

炉のように燃える日が。

高慢な者、悪を行う者は

すべてわらのようになる。

到来するその日は、と万軍の主は言われる。

彼らを燃え上がらせ、根も枝も残さない。

20aしかし、わが名を畏れ敬うあなたたちには

義の太陽が昇る。

その翼にはいやす力がある。


★答唱詩編/詩編98・4+5、6+7b+8b


遠く地の果てまで、すべての者が神の救いを見た。


詩編98


98・4世界よ、神に向かって喜びの声をあげ、

賛美の歌で神をほめよ。

5たて琴をかなでて、神をたたえ、

その調べに合わせてほめ歌え。


6ラッパと角笛を吹き、

7b神の前で喜びの声をあげよ。

8b世界とそこに住む者は

神の前に喜び歌え。


★第二朗読/?テサロニケ3・7-12


使徒パウロのテサロニケの教会への手紙


皆さん、あなたがたは、3・7わたしたちにどのように倣えばよいか、よく知っています。わたしたちは、そちらにいたとき、怠惰な生活をしませんでした。8また、だれからもパンをただでもらって食べたりはしませんでした。むしろ、だれにも負担をかけまいと、夜昼大変苦労して、働き続けたのです。9援助を受ける権利がわたしたちになかったからではなく、あなたがたがわたしたちに倣うように、身をもって模範を示すためでした。10実際、あなたがたのもとにいたとき、わたしたちは、「働きたくない者は、食べてはならない」と命じていました。11ところが、聞くところによると、あなたがたの中には怠惰な生活をし、少しも働かず、余計なことをしている者がいるということです。12そのような者たちに、わたしたちは主イエス・キリストに結ばれた者として命じ、勧めます。自分で得たパンを食べるように、落ち着いて仕事をしなさい。


★福音朗読/ルカ21・5-19


アレルヤ、アレルヤ。恐れずに頭を上げなさい。あなたがたの救いは近づいている。アレルヤ、アレルヤ。


ルカによる福音


そのとき、21・5ある人たちが、神殿が見事な石と奉納物で飾られていることを話していると、イエスは言われた。6「あなたがたはこれらの物に見とれているが、一つの石も崩されずに他の石の上に残ることのない日が来る。」


7そこで、彼らはイエスに尋ねた。「先生、では、そのことはいつ起こるのですか。また、そのことが起こるときには、どんな徴があるのですか。」8イエスは言われた。「惑わされないように気をつけなさい。わたしの名を名乗る者が大勢現れ、『わたしがそれだ』とか、『時が近づいた』とか言うが、ついて行ってはならない。9戦争とか暴動のことを聞いても、おびえてはならない。こういうことがまず起こるに決まっているが、世の終わりはすぐには来ないからである。」10そして更に、言われた。「民は民に、国は国に敵対して立ち上がる。11そして、大きな地震があり、方々に飢鐘や疫病が起こり、恐ろしい現象や著しい徴が天に現れる。12しかし、これらのことがすべて起こる前に、人々はあなたがたに手を下して迫害し、会堂や牢に引き渡し、わたしの名のために王や総督の前に引っ張って行く。13それはあなたがたにとって証しをする機会となる。14だから、前もって弁明の準備をするまいと、心に決めなさい。15どんな反対者でも、対抗も反論もできないような言葉と知恵を、わたしがあなたがたに授けるからである。16あなたがたは親、兄弟、親族、友人にまで裏切られる。中には殺される者もいる。17また、わたしの名のために、あなたがたはすべての人に憎まれる。18しかし、あなたがたの髪の毛の一本も決してなくならない。19忍耐によって、あなたがたは命をかち取りなさい。」


[説教]

今日は、「貧しい人のための世界祈願日」です。「イエス・キリストは、あなたがたのために貧しくなられた」(二コリント8・9参照)が今年のテーマです。


今日の福音で、主イエスは、次のように述べておられます。「民は民に、国は国に敵対して立ち上がる。そして、大きな地震があり、方々に飢饉や疫病が起こ〔る〕」。今日の世界の状況は、この御言葉通りになっています。戦争や紛争は、止むことなく続き、悪化しています。多くのいのちが傷つけられ、理不尽に失われ、多くの人が困難を強いられています。一部の者たちのぜいたくな生活が、あまりに多くの人に、貧困や飢餓をもたらしています。快適すぎ、便利すぎる生活が、地球環境破壊を加速しています。地球環境破壊が、自然災害を激化し、感染症の危険を高めています。そして、人々の間の連帯や信頼は失われ、社会の分断が進み、格差が拡大しています。こうした状況にあって、無力感と無関心が、多くの人の心を支配しています。今日の利益の追求が、未来に対する責任を放棄させています。こうした状況を目の当たりにして、ある人たちは叫びます。「この世は終わりだ」と。


しかし、主イエスは、はっきりと言われます。「おびえてはならない。こういうことがまず起こるに決まっているが、世の終わりはすぐには来ないからである」と。今の世界の状況は、世の終わりではありません。私たちにとっての「世の終わり」は、「忍耐によって、…命をかち取」る時です。すべてのいのちが生きるようになる時です。そのために、私たちには、「忍耐」が必要です。私たちは、まず、今の世界の悲惨な状況が一日も早く終わるように、忍耐強く、祈り続けなければなりません。戦争や貧困のために理不尽な苦しみの中で生きている人びとのことを思い起こして、祈り続けなければなりません。共同体として、ともに祈らなければなりません。そして、私たちには今、この世界の状況を変えるために、行わなければならないことがあります。できることがあります。忍耐をもって、続けなければならないことがあります。すぐに結果が出なくても、忍耐強く続けなければなりません。


貧しい人びとは、忍耐して生きています。生活に不可欠な水を手に入れるために、忍耐して、何時間も歩きます。思い水をもって、忍耐強く歩き続けます。生命の危険にさらされながらも、安全な地を求めて、忍耐をもって旅を続けます。安全な地の門が開くまで、忍耐強く待ち続けます。忍耐することは、貧しい人びととともに生きることです。貧しい者の一人になることです。私たちは、忍耐を分かち合わなければなりません。忍耐の押しつけ合いを止めなければなりません。


そして、私たちは今日、いのちを得るために、貧しさも分かち合うように励まされています。貧しい人びとが貧困から脱するためには、皆で貧しさを分かち合う必要があります。地球は、地球から与えられる良いものは、有限です。貧しさを分かち合うとは、限りあるものを分かち合うということです。そして、この貧しさを分かち合うことから、真の豊かさが生まれます。今年の「貧しい人のための世界祈願日」のテーマは、「イエス・キリストは、あなたがたのために貧しくなられた」です。主イエスは、私たちと貧しさを分かち合ってくださいます。私たちが、真に豊かになるためです。


今年の、この日のための教皇メッセージの中で、次のように述べられています。「昔も今も、人間の論理とは対照的な、受け入れがたい逆説があります。それは、豊かな者とする貧しさがあるということです。…真の豊かさは…『地上の富』(マタイ6・19)にあるのではなく、だれも見捨てられたり排除されたりすることがないよう、互いの重荷を負えるようにする相互愛にあるのです。… 何か大切なものが欠けていると感じ、それを求めてあてのない放浪者のようにさまようことで、多くの人が味わっている満たされなさは、簡単に見分けることができます。自分を満たすものを探し求める彼らは、何が自分にとって真に必要なのかの理解を得るため、小さくされた人、弱い人、貧しい人へと向かわなければなりません。貧しい人との出会いによって、漠としたさまざまな不安や恐怖にとらわれなくなり、人生において本当に大切なもの、だれも奪うことのできないものに至れるのです。すなわち、まことの無償の愛にです。事実、貧しい人はわたしたちの施しの対象ではなく、わたしたちを不安や浅薄さの束縛から解放してくれる主体なのです。」


私たちのまわりは、モノや情報にあふれています。過剰と言えるほどの状態です。そして、愛が不足しています。著しく欠乏しています。愛は、お金や権力でで手に入れることができません。愛は分かち合うことしかできません。主イエスのように、貧しさを分かち合うことで、愛されること、愛することにおいて豊かになりましょう。「豊かな者とする貧しさがあるという」という福音をのべ伝えていきましょう。


--

一場 修


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