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2023年1月1日「神の母聖マリア」の朗読箇所と説教

  • kiotanblock
  • Dec 28, 2022
  • 6 min read

2023年1月1日「神の母聖マリア」の朗読箇所と説教


 一場神父から2023年1月1日「神の母聖マリア」の朗読箇所と説教が届きましたので掲載します


◆ ◆ ◆

小教区役員窓口の皆様


いつもお世話になり、ありがとうございます。


2023年1月1日「神の母聖マリア」の朗読箇所と説教を、これからお送り致します。

「ことばの祭儀」の配信は、1月1日(日)深夜0時の予定です。よろしくお願い致します


皆様、今年一年、いろいろとお世話になり、9日より感謝致します。来年も、よろしくお願い致します。良い年をお迎えください。皆様のためにお祈りしています。


◆ ◆ ◆


【一場神父のyoutubeチャンネル】(ミサ及び講座)




※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

〔1月1日/神の母聖マリア〕


【第一朗読/民数記6・22-27】


民数記


6・22主はモーセに仰せになった。

23アロンとその子らに言いなさい。

あなたたちはイスラエルの人々を祝福して、次のように言いなさい。

24主があなたを祝福し、あなたを守られるように。

25主が御顔を向けてあなたを照らしあなたに恵みを与えられるように。

26主が御顔をあなたに向けてあなたに平安を賜るように。


27彼らがわたしの名をイスラエルの人々の上に置くとき、わたしは彼らを祝福するであろう。



【答唱詩編/詩編67・2+3、4+5、7+8】


神のみ旨を行うことは、わたしの心の喜び。


詩編67


67・2神よ、あわれみと祝福をわたしたちに。

あなたの顔の光をわたしたちの上に照らしてください。

3あなたのわざが世界に知られ、

救いがすべての国に知られるように。


4諸国の民はあなたをたたえ、

すべての民はあなたを賛美せよ。

5すべての国は、喜び歌え。

あなたは民を正しくさばき、諸国の民を導かれる。


7地は豊かに実り、

神はわたしたちを祝福された。

8地の果てに至るまで、神をおそれ敬え。

神はわたしたちを祝福された。


【第二朗読/ガラテヤ4・4-7】


使徒パウロのガラテヤの教会への手紙


皆さん、4・4時が満ちると、神は、その御子を女から、しかも律法の下に生まれた者としてお遣わしになりました。5それは、律法の支配下にある者を贖い出して、わたしたちを神の子となさるためでした。6あなたがたが子であることは、神が、「アッバ、父よ」と叫ぶ御子の霊を、わたしたちの心に送ってくださった事実から分かります。7ですから、あなたはもはや奴隷ではなく、子です。子であれば、神によって立てられた相続人でもあるのです。


【福音朗読/ルカ2・16-21】


アレルヤ、アレルヤ。神は昔、預言者を通して先祖に語られたが、この終わりの時にはご自分の子を通してわたしたちに語られた。アレルヤ、アレルヤ。


ルカによる福音


そのとき、羊飼いたちは、2・16急いで行って、マリアとヨセフ、また飼い葉桶に寝かせてある乳飲み子を探し当てた。17その光景を見て、彼らは、この幼子について天使が話してくれたことを人々に知らせた。18聞いた者は皆、羊飼いたちの話を不思議に思った。19しかし、マリアはこれらの出来事をすべて心に納めて、思い巡らしていた。20羊飼いたちは、見聞きしたことがすべて天使の話したとおりだったので、神をあがめ、賛美しながら帰って行った。


21八日たって割礼の日を迎えたとき、幼子はイエスと名付けられた。これは、胎内に宿る前に天使から示された名である。


【説教】


新たな年、2023年が始まりました。「羊飼いたち」の福音の分かち合いで始まりました。「すべてのいのちのために、救い主がお生まれになった」という福音の分かち合いで始まりました。


福音記者ルカが伝えている通り、この福音は、今実現していることとして分かち合われます。羊飼いたちの「見聞きしたことがすべて天使の話したとおり」なのです。羊飼いたちは、今体験していることとして、人々に福音を告げ知らせているのです。人々は、「羊飼いたちの話を不思議に思」います。羊飼いたちの話を信じません。羊飼いの話だから信じようとしません。人々は、羊飼いたちを見下げているのです。神から見捨てられた存在とみなし、差別しているのです。しかし、羊飼いたちは、喜びのうちに、大胆に語ります。「今日、救い主がお生まれになった」と。


しかし、マリアという名の一人の女性が、羊飼いたちの話に耳を傾けます。羊飼いたちの話を、福音として大切にし、「すべて心に納め」ます。「これらの出来事」とは、羊飼いたちの話のことです。今、ここで、実現している福音です。救いの体験です。羊飼いたちが、すべてのいのちと分かち合う喜びの体験です。マリアは、この福音を「思い巡らし」ます。羊飼いたちの体験に、自分自身の体験を重ね合わせて、思い巡らします。羊飼いたちとマリアとの、福音の深い分かち合いが実現します。


2021年の秋に始まった「シノドス」の歩みは、今年も続きます。シノドスとは、「ともに救いの道を歩む」という意味です。日々体験している救いを分かち合いながら、ともに歩む時、シノドスが実現しています。私たちは、シノドスを歩み続けるために、羊飼いたちとマリアの分かち合いに加わりたいと思います。羊飼いたちのように、大胆に、自分の救いの体験を語りたいと思います。福音として、喜びのうちに告げ知らせたいと思います。そして、マリアのように、救いの体験の分かち合いに、真剣に、謙虚に、耳を傾けたいと思います。分かち合われる体験を、福音として、みんなの宝物として、大切にしたいと思います。


そして、今日は、「世界平和の日」です。今年の教皇メッセージのテーマは、「だれも一人で救われることはない。」です。教皇メッセージの中で、次のように述べられています。「脆弱さが人間の現実と一人ひとりの存在の特徴であることを実感した後に、間違いなくいえることがあります。それは、新型コロナウィルス感染症の遺産として残された最大の教訓は、わたしたちは皆互いを必要としているという気づきであり、とてももろいものであるとはいえ、わたしたちの最大の宝は、等しく神の子どもであることに基づく人類の兄弟愛だという気づき、そして、だれも一人で救われることはないという気づきです。ですから、人類のこの兄弟愛の道をたどるという普遍的価値観をともに求め、促進することを急がねばなりません。」


「羊飼いたち」は、とてももろいものです。「マリアとヨセフ、また飼い葉桶に寝かせてある乳飲み子」も、羊飼い以上に、とてももろいものです。そして、今、ここに集まっている私たちも皆、とてももろいものです。だから、互いを必要としています。互いに大切にし合わなければ、生きていけないと実感しています。一人で救いの道を歩むことはできないと思い知らされています。皆で救いの道を歩むしかないのです。シノドスを歩んで行くしかないのです。


シノドスは、羊飼いたちと、神の母聖マリアが歩んだ道、分かち合いの道です。そこに私たちも加わる、開かれた交わりの道です。マリアのように、救いの「出来事をすべて心に納めて、思い巡らし」ながら歩む道、祈りの道です。羊飼いたちのように、救いを体験し、「神をあがめ、賛美しながら」歩む道、喜びの道です。「イエスと名付けられた」、私たちの救い主がともに歩んでくださる道、救いの道です。そして、神の子として愛し合いながら歩む道、真の平和の道なのです。この道を、ついていけない人がないように、ゆっくり歩んで行きましょう。祈り合いながら、ともに歩んで行きましょう。

--


一場 修


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