5月14日「復活節第6主日」の朗読聖書と説教
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- May 9, 2023
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5月14日「復活節第6主日」の朗読聖書と説教
一場神父から5月14日「復活節第6主日」の朗読聖書と説教が届きましたので掲載します
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小教区窓口の皆様
いつもお世話になり、ありがとうございます。
5月14日「復活節第6主日」の朗読聖書と説教をお送り致します。
「ことばの祭儀」は、5月13日(土)午後7時に公開予定です。よろしくお願い致します
皆様が復活の喜びと平和のうちに毎日を過ごされますよう、お祈りしています。
一場
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【一場神父のyoutubeチャンネル】(ミサ及び講座)
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〔5月14日/復活節第6主日〕
【第一朗読/使徒言行録8・5-8、14-17】
使徒たちの宣教
そのころ、8・5フィリポはサマリアの町に下って、人々にキリストを宣べ伝えた。6群衆は、フィリポの行うしるしを見聞きしていたので、こぞってその話に聞き入った。7実際、汚れた霊に取りつかれた多くの人たちからは、その霊が大声で叫びながら出て行き、多くの中風患者や足の不自由な人もいやしてもらった。8町の人々は大変喜んだ。
14エルサレムにいた使徒たちは、サマリアの人々が神の言葉を受け入れたと聞き、ペトロとヨハネをそこへ行かせた。15二人はサマリアに下って行き、聖霊を受けるようにとその人々のために祈った。16人々は主イエスの名によって洗礼を受けていただけで、聖霊はまだだれの上にも降っていなかったからである。17ペトロとヨハネが人々の上に手を置くと、彼らは聖霊を受けた。
【答唱詩編/詩編66・1+2+4、5+9、16+17】
主をたたえよう。主はいつくしみ深く、そのあわれみは永遠。
詩編66
66・1すべての人よ、神に向かって喜びの声をあげよ。
2神の栄えをほめ歌い、その栄光を賛美せよ。
4「すべての人はあなたを伏し拝み、
み名をたたえて喜び歌う。」
5神のわざを仰ぎ見よ、
人々に行われたおそるべきわざを。
9神はわたしたちにいのちをあたえ、
足をゆるぎなく支えられる。
16神をおそれる者は耳を傾けよ。
神のわざを語ろう、わたしの上に行われたことを。
17わたしは神の名を呼び求め、
賛美の歌が口にあふれる。
【第二朗読/Ⅰペトロ3・15-18】
使徒ペトロの手紙
愛する皆さん、3・15心の中でキリストを主とあがめなさい。あなたがたの抱いている希望について説明を要求する人には、いつでも弁明できるように備えていなさい。16それも、穏やかに、敬意をもって、正しい良心で、弁明するようにしなさい。そうすれば、キリストに結ばれたあなたがたの善い生活をののしる者たちは、悪口を言ったことで恥じ入るようになるのです。17神の御心によるのであれば、善を行って苦しむ方が、悪を行って苦しむよりはよい。18キリストも、罪のためにただ一度苦しまれました。正しい方が、正しくない者たちのために苦しまれたのです。あなたがたを神のもとへ導くためです。キリストは、肉では死に渡されましたが、霊では生きる者とされたのです。
【福音朗読/ヨハネ14・15-21】
アレルヤ、アレルヤ。わたしを愛する人はわたしの言葉を守る。わたしの父はその人を愛し、私たちはその人のもとに行く。アレルヤ、アレルヤ。
ヨハネによる福音
そのとき、イエスは弟子たちに言われた。14・15「あなたがたは、わたしを愛しているならば、わたしの掟を守る。16わたしは父にお願いしよう。父は別の弁護者を遣わして、永遠にあなたがたと一緒にいるようにしてくださる。17この方は、真理の霊である。世は、この霊を見ようとも知ろうともしないので、受け入れることができない。しかし、あなたがたはこの霊を知っている。この霊があなたがたと共におり、これからも、あなたがたの内にいるからである。18わたしは、あなたがたをみなしごにはしておかない。あなたがたのところに戻って来る。19しばらくすると、世はもうわたしを見なくなるが、あなたがたはわたしを見る。わたしが生きているので、あなたがたも生きることになる。20かの日には、わたしが父の内におり、あなたがたがわたしの内におり、わたしもあなたがたの内にいることが、あなたがたに分かる。21わたしの掟を受け入れ、それを守る人は、わたしを愛する者である。わたしを愛する人は、わたしの父に愛される。わたしもその人を愛して、その人にわたし自身を現す。」
【説教】
主イエスは、受難を前に、弟子たちと深い交わりの時を持たれました。この深い交わりは、主が復活された後も続いています。そして、私たちも、この交わりに加わっています。加えられています。
主イエスは、今日、私たち一人ひとりに向かって言われます。「あなたがたは、わたしを愛しているならば、わたしの掟を守る。」主イエスの掟とは、「互いに愛し合いなさい」という掟です。「わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい」という掟です。主を愛するとは、この愛の掟を守ることである。主は、そう言われているのです。
主イエスは、ただ、愛の掟を守りなさいと言っておられるのではありません。この掟を守ることができるようにしてくださると約束しておられるのです。この約束は、「別の弁護者」が来られる時実現することになります。そして、この弁護者は、すでに、私たちのところに来ておられます。主は、復活されたからです。今、私たちとともにおられるからです。
この弁護者は、「真理の霊」と呼ばれています。この霊を見ることはできません。しかし、知ることはできます。この霊が働いておられるのを体験することができます。私たちは、よく、次のような言葉を口にします。「誰かを愛することは難しい」と。私たちがこの言葉を発する時、真理の霊が働いておられます。愛することは、互いに愛し合うことは、難しいことです。逆に言えば、難しいと感じるということは、愛の掟を守っているということなのです。難しいと感じながら、何とかしたいと思うこと。思い続けること。実際に愛の掟を実行して、うまくいかないこと。うまくいかなくて、苦しむこと。うまくいかなくても、あきらめないこと。こうしたことすべてが、愛の掟を守ることなのです。愛の霊が私たちの内で働いておられることの体験なのです。私たちは、真理の霊を知っているのです。
また、主は言われます。「わたしが生きているので、あなたがたも生きるようになる。」真理の霊は、私たちを生かす霊です。愛の掟を守っている時、私たちは、本当に生きていることになります。愛することは難しいと感じる時、私たちは、本当に生きているのです。さらに、主は言われます。「あなたがたがわたしの内におり、わたしもあなたがたの内にいることが、あなたがたに分かる。」私たちが、主とともに生きていることを体験しているのです。愛の深い交わりの中で生きていることを体験しているのです。
使徒ペトロは、愛の掟を守っている私たちに、次のような励ましの言葉を残しています。「心の中でキリストを主とあがめなさい。あなたがたの抱いている希望について説明を要求する人には、いつでも弁明できるように備えていなさい。」私たちの心の中では、主がおられ、愛の霊が働いておられます。愛が生きています。私たちは、この愛の交わりを大切にするように励まされています。この愛の交わりは、深まり、広がっていきます。この世界がどのような状況にあっても、愛は生き続けます。この希望をまわりの人に伝えるよう励まされています。
今日は、「世界広報の日」です。今年のテーマは、「心をもって、『愛に根ざして真理を語る』」です。私たちの心は、真理の霊が働いておられ、愛が生きているところです。この心をもって、心から語る時、語られた言葉は真理となります。愛の交わりへの招きとなります。私たちが行う広報活動は、単に情報を伝えることではありません。愛を伝えることです。一方的に伝えることではなく、互いに伝え合うことです。互いに愛し合うことです。愛の交わりとなっていくことです。愛について語るだけでなく、愛そのものを伝えていけるよう、弁護者の助けを願い求めましょう。
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