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5月28日「聖霊降臨の主日」の朗読聖書と説教

  • kiotanblock
  • May 23, 2023
  • 6 min read

5月28日「聖霊降臨の主日」の朗読聖書と説教


 一場神父から5月28日「聖霊降臨の主日」の朗読聖書と説教が届きましたので掲載します


◆◆◆

小教区窓口の皆様


いつもお世話になり、ありがとうございます。


5月28日「聖霊降臨の主日」の朗読聖書と説教をお送り致します。


「ことばの祭儀」は、5月27日(土)午後7時に公開予定です。よろしくお願い致します


皆様のためにお祈りしています。


一場

◆◆◆


【一場神父のyoutubeチャンネル】(ミサ及び講座)


◆◆◆

 〔5月28日/聖霊降臨の主日〕


【第一朗読/使徒言行録2・1-11】

 

 使徒たちの宣教


 2・1五旬祭の日が来て、一同が一つになって集まっていると、2突然、激しい風が吹いて来るような音が天から聞こえ、彼らが座っていた家中に響いた。3そして、炎のような舌が分かれ分かれに現れ、一人一人の上にとどまった。4すると、一同は聖霊に満たされ、〝霊〟が語らせるままに、ほかの国々の言葉で話しだした。


 5さて、エルサレムには天下のあらゆる国から帰って来た、信心深いユダヤ人が住んでいたが、6この物音に大勢の人が集まって来た。そして、だれもかれも、自分の故郷の言葉が話されているのを聞いて、あっけにとられてしまった。7人々は驚き怪しんで言った。「話をしているこの人たちは、皆ガリラヤの人ではないか。8どうしてわたしたちは、めいめいが生まれた故郷の言葉を聞くのだろうか。9わたしたちの中には、パルティア、メディア、エラムからの者がおり、また、メソポタミア、ユダヤ、カパドキア、ポントス、アジア、10フリギァ、パンフィリア、エジプト、キレネに接するリビア地方などに住む者もいる。また、ローマから来て滞在中の者、11ユダヤ人もいれば、ユダヤ教への改宗者もおり、クレタ、アラビアから来た者もいるのに、彼らがわたしたちの言葉で神の偉大な業を語っているのを聞こうとは。」


【答唱詩編/詩編104・1b+24、29+30、31+34】

 

 神よ、あなたのいぶきを地のおもてに。


 詩編104


 104・1b主なる神、

 あなたはまことに偉大なかた。

 24あなたは数えきれぬほどのものを、

 英知に満ちて造られた。


 29あなたがいぶきを取り去られると、

 死が訪れてちりにもどる。

 30あなたは霊を送ってすべてを造り、

 地上を新たにしてくださる。


 31神にとわの栄えあれ。

 神がみわざを喜ばれますように。

 34わたしの思いが神の喜びとなりますように。

 わたしは神を喜びとする。


【第二朗読/Ⅰコリント12・3b-7、12-13】

 

 使徒パウロのコリントの教会への手紙


 皆さん、12・3b聖霊によらなければ、だれも「イエスは主である」とは言えないのです。


 4賜物にはいろいろありますが、それをお与えになるのは同じ霊です。5務めにはいろいろありますが、それをお与えになるのは同じ主です。6働きにはいろいろありますが、すべての場合にすべてのことをなさるのは同じ神です。7一人一人に〝霊〟の働きが現れるのは、全体の益となるためです。


 12体は一つでも、多くの部分から成り、体のすべての部分の数は多くても、体は一つであるように、キリストの場合も同様である。13つまり、一つの霊によって、わたしたちは、ユダヤ人であろうとギリシア人であろうと、奴隷であろうと自由な身分の者であろうと、皆一つの体となるために洗礼を受け、皆一つの霊をのませてもらったのです。


【福音朗読/ヨハネ20・19-23】

 

 アレルヤ、アレルヤ。聖霊来てください。信じる人の心を満たし、あなたの愛の火を燃やしたください。アレルヤ、アレルヤ。


 ヨハネによる福音


 20・19その日、すなわち週の初めの日の夕方、弟子たちはユダヤ人を恐れて、自分たちのいる家の戸に鍵をかけていた。そこへ、イエスが来て真ん中に立ち、「あなたがたに平和があるように」と言われた。20そう言って、手とわき腹とをお見せになった。弟子たちは、主を見て喜んだ。21イエスは重ねて言われた。「あなたがたに平和があるように。父がわたしをお遣わしになったように、わたしもあなたがたを遣わす。」22そう言ってから、彼らに息を吹きかけて言われた。「聖霊を受けなさい。23だれの罪でも、あなたがたが赦せば、その罪は赦される。だれの罪でも、あなたがたが赦さなければ、赦されないまま残る。」


【説教】


 私たちは今、主イエスのもとに集まっています。使徒パウロが言っているように、「聖霊によらなければ、だれも『イエスは主である』とは言えないのです。」聖霊によらなければ、私たちは、集まって、主イエスに、「アーメン」と言うことはできないのです。「確かに」という意味の「アーメン」という言葉が口に出る時、心に浮かぶ時、聖霊が力強く働いておられるのです。聖霊降臨の主日である今日、私たちは、まず、聖霊が今働いておられることを感じたいと思います。共同体として、今、ここで、聖霊の働きを分かち合っていることを喜びたいと思います。心から感謝したいと思います。


 今日の第一朗読は、聖霊降臨の様子を伝えています。主の昇天の後、たくさんの弟子たちが、集まり、熱心に祈っていました。その弟子たちに、聖霊が降ったのです。弟子たちは、「聖霊に満たされて…ほかの国々の言葉で語り出した」と言われています。しかし、大切なことは、弟子たちが何を語ったかです。弟子たちは、「神の偉大な業」を、福音を人々に語ったのです。「霊が語らせるままに」、福音を宣べ伝えたのです。そして、弟子たちの語った福音を、まわりの人々が理解できたのです。私たちも、日々、福音を宣べ伝えています。言葉で宣べ伝えるだけでなく、生き方で証しています。私たちは、日々聖霊に満たされて、まわりの人と、福音を分かち合っています。一方的に伝えるのではなく、押しつけるのではなく、分かち合っています。この分かち合いこそ、聖霊の、いきいきとした働きなのです。


 今日の福音で、復活された主は、弟子たちに聖霊を与えられます。まわりの人を恐れ、「家の戸に鍵をかけていた」弟子たちに、「平和」が与えられます。聖霊が与えられる時、平和が実現します。弟子たちは、まわりの人を恐れ、「家の戸に鍵をかけてい」ました。復活のキリストの平和は、弟子たちを、私たちを恐れから解放します。恐れは、不信と敵意を生み出します。そして、暴力へとつながっていきます。私たちを恐れから解放するのは、武力ではありません。武力は、私たちの恐れを大きくします。真の平和だけが、私たちから恐れを取り除きます。私たちは、「あなたがたに平和があるように」という主の言葉に応える時、恐れから、暴力から解放されます。もちろん、主の言葉にすぐに応えることは難しいです。実際、弟子たちは、「主の見て喜んだ」のですが、キリストの平和を受け入れることができませんでした。鍵をかけ続けました。主は、そんな弟子たちに、繰り返し言われたことでしょう。「あなたがたに平和があるように」と。私たちにも、主は、繰り返し語りかけておられます。私たちは、「主の平和」と繰り返しながら、キリストの平和を分かち合うことで、この世界に平和をもたらしたいと思います。あきらめずに、「主の平和」と繰り返したいと思います。


 そして、復活の主は、弟子たちに聖霊を与えながら、言われます。「だれの罪でも、あなたがたが赦せば、その罪は赦される。」私たちの「罪」とは、ともに生きることができないということです。「赦し」とは、ともに生きることができるようになるということです。そして、すべてのいのちが、ともに生きることができる時、真の平和が実現することになります。聖霊は、私たちが、すべてのいのちが、ともに生きていけるようにしてくださいます。ともに生きていけるように、私たちを変えてくださいます。


 今日は、ラウダート・シ週間2023の最終日です。「ラウダート・シ」はもともと、2015年5月24日、聖霊降臨の主日に公にされたフランシスコ教皇の回勅の名です。しかし、私たちは、ラウダート・シを招きとして受け止めたいと思います。すべてのいのちがともに生きることができる地球を目指そう。すべての人がともに生きていける世界を目指そう。すべてのいのちのつながりを大切にしながら、ともに生きていこう。そんな招きとして受け止めたいと思います。この招きは、教皇の招きだけではなく、聖霊の招きです。そして、この招きに応えようとする時、聖霊が導いてくださいます。聖霊の働きを信じて、いのちのつながりの喜びのうちに、ともに歩んでいきましょう。

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