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6月11日「キリストの聖体」の朗読聖書と説教

  • kiotanblock
  • Jun 6, 2023
  • 6 min read

6月11日「キリストの聖体」の朗読聖書と説教


 一場神父から6月11日「キリストの聖体」の朗読聖書と説教が届きましたので掲載します


◆◆◆

小教区窓口の皆様


いつもお世話になり、ありがとうございます。


6月11日「キリストの聖体」の朗読聖書と説教をお送り致します。


「ことばの祭儀」は、6月10日(土)午後7時に公開予定です。よろしくお願い致します


これから暑くなってきます。体調を崩さないよう、ご自愛ください。皆様のためにお祈りしています。


一場

◆◆◆


【一場神父のyoutubeチャンネル】(ミサ及び講座)



◆◆◆


〔6月11日/キリストの聖体〕

【第一朗読/申命記8・2-3、14b-16a】申命記


モーセは民に言った。*8・2*

あなたの神、主が導かれたこの四十年の荒れ野の旅を思い起こしなさい。こうして主はあなたを苦しめて試し、あなたの心にあること、すなわち御自分の戒めを守るかどうかを知ろうとされた。

*3*

主はあなたを苦しめ、飢えさせ、あなたも先祖も味わったことのないマナを食べさせられた。人はパンだけで生きるのではなく、人は主の口から出るすべての言葉によって生きることをあなたに知らせるためであった。


*14b*主はあなたをエジプトの国、奴隷の家から導き出し、*15*

炎の蛇とさそりのいる、水のない乾いた、広くて恐ろしい荒れ野を行かせ、硬い岩から水を湧き出させ、*16a*

あなたの先祖が味わったことのないマナを荒れ野で食べさせてくださった。

【答唱詩編/詩編135・12+13、14+15、18+19】


主をたたえよう。主はいつくしみ深く、そのあわれみは永遠。

詩編135


*135・12*エルサレムよ、神をほめたたえよ。

シオンよ、神をたたえよ。

*13*神はおまえの門のかんぬきをかため、

その中に住む人を祝福される。


*14*神は国ざかいに平和をもたらし、

よい麦でおまえを養われる。

*15*神は地に向かっておおせになり、

そのことばはすばやく走る。


*18*神はみことばをつかわしてこれを溶かし、

いぶきを送られると水が流れる。

*19*神はみことばをヤコブに知らせ、

定めとおきてをイスラエルに告げられる。

【第ニ朗読/Ⅰコリント10・16-17】使徒パウロのコリントの教会への手紙


皆さん、*10・16*

わたしたちが神を賛美する賛美の杯は、キリストの血にあずかることではないか。わたしたちが裂くパンは、キリストの体にあずかることではないか。*17*

パンは一つだから、わたしたちは大勢でも一つの体です。皆が一つのパンを分けて食べるからです。

【福音朗読/ヨハネ6・51-58】


アレルヤ、アレルヤ。わたしは天から下ったいのちの糧。このパンを食べる人は永遠に生きる。アレルヤ、アレルヤ。

ヨハネによる福音


そのとき、イエスはユダヤ人たちに言われた。*6・51*

「わたしは、天から降って来た生きたパンである。このパンを食べるならば、その人は永遠に生きる。わたしが与えるパンとは、世を生かすためのわたしの肉のことである。」


*52*それで、ユダヤ人たちは、「どうしてこの人は自分の肉を我々に食べさせることができるのか」と、互いに激しく議論し始めた。*53*

イエスは言われた。「はっきり言っておく。人の子の肉を食べ、その血を飲まなければ、あなたたちの内に命はない。*54*

わたしの肉を食べ、わたしの血を飲む者は、永遠の命を得、わたしはその人を終わりの日に復活させる。*55*

わたしの肉はまことの食べ物、わたしの血はまことの飲み物だからである。*56*

わたしの肉を食べ、わたしの血を飲む者は、いつもわたしの内におり、わたしもまたいつもその人の内にいる。*57*

生きておられる父がわたしをお遣わしになり、またわたしが父によって生きるように、わたしを食べる者もわたしによって生きる。*58*

これは天から降って来たパンである。先祖が食べたのに死んでしまったようなものとは違う。このパンを食べる者は永遠に生きる。」



【説教】


「主のからだを受け、救いの力にあずかるわたしたちが、主の死を告げ知らせることができますように。」今日の集会祈願の言葉です。「キリストの聖体」の祭日を祝う私たちは、神にこの祈りをささげています。主イエスの死を、救いの福音として告げ知らせることができることを願っています。


今日の福音で、主イエスは、「わたしの肉はまことの食べ物、わたしの血はまことの飲み物」と宣言されています。主イエスは、ご自分の肉で、十字架上の苦しみ、痛みを感じておられます。死を経験されておられます。ご自分の血を流すことで、ご自分のいのちをささげておられます。主の血と肉は、キリストの聖体は、主の死そのものなのです。


そして、主の死である聖体は、「まことの食べ物であり、まことの飲み物」です。聖体は、私たちのいのちをもたらすものです。私たちは、主の死によって生きているのです。ただ生きているのではなく、主イエスとともに生きているのです。主イエスは、はっきりと言っておられます。「わたしの肉を食べ、わたしの血を飲む者は、いつもわたしの内におり、わたしもまたいつもその人の内にいる。」


聖体に限らず、すべての食べ物や飲み物は、私たちのいのちを支えています。私たちは、食べたり、飲んだりすることで、毎日を生きることができます。たくさんのいのちが死ぬことで、私たちは生き続けることができます。さらに、たくさんの人の働きによって、私たちは、当たり前のように、食べ物や飲み物を手に入れることができます。労働は、人生といういのちの貴重な時間を、まわりの人の生活、いのちを支えるためにささげることです。私たちが食べたり、飲んだりするものには、たくさんの人の人生がいのちが込められているのです。私たちは、キリストの聖体をいただく時、神に感謝します。同じように、食べたり、飲んだりする時、まわりのいのちに感謝したいと思います。聖体は、私たちに感謝の心をもたらす恵みなのです。神に感謝。すべての人に感謝。すべてのいのちに感謝。感謝できることに感謝。すべてが、感謝に変わること、それが、ほんとうの聖変化ではないでしょうか。


そして、私たちも、キリストの聖体となるよう招かれています。使徒パウロは言っています。「パンは一つだから、わたしたちは大勢でも一つのからだです。が一つのパンを分けて食べるからです。」私たちは、キリストの肉と血を分かち合う時、キリストのからだとなります。さまざまな食べ物や飲み物は、分かち合われる時、聖体となります。主の死は、主のいのちの分かち合いです。私たちも、分かち合うことで、聖体となっていきたいと思います。聖体になり続けたいと思います。


私たちが聖体となって生きていくために、みことばが必要です。今日の第一朗読である申命記で、モーセは言っています。「人はパンだけで生きるのではなく、人は主の口から出るすべての言葉によって生きる」。みことばが、「主の口が出る」時、それは実現します。聖体は、みことばの実現です。主の死という福音の実現です。私たちは、聖書の教え通りに生きようとする時、聖体となることができます。キリスト教信者であるかどうかに関わりなく、主イエスの福音の通りに生きようとしている人こそが、キリストの聖体です。


主は言われるように、聖体は、「天から降って来たパン」です。この地上で生きているパンです。「世を生かす」パンです。私たちも、このパンとなって、福音を告げ知らせたいと思います。主の死が復活をもたらしたという福音を告げ知らせたいと思います。私たちは、再び、年間という時を歩み始めています。福音を宣べ伝えられるキリストとともに歩む時です。キリストの聖体となって、キリストが生きているという福音を宣べ伝えていきたいと思います。私たちが、キリストのように生きることによって、キリストのように生きようとすることによって。


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一場 修


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