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6月4日「三位一体の主日」の朗読聖書と説教

  • kiotanblock
  • May 30, 2023
  • 5 min read

6月4日「三位一体の主日」の朗読聖書と説教


 一場神父から6月4日「三位一体の主日」の朗読聖書と説教が届きましたので掲載します


◆◆◆

小教区窓口の皆様


いつもお世話になり、ありがとうございます。


6月4日「三位一体の主日」の朗読聖書と説教をお送り致します。


「ことばの祭儀」は、6月3日(土)午後7時に公開予定です。よろしくお願い致します


皆様のためにお祈りしています。


一場

◆◆◆


【一場神父のyoutubeチャンネル】(ミサ及び講座)



◆◆◆

〔6月4日/三位一体の主日〕

【第一朗読/出エジプト34・4b-6、8-9】出エジプト記


*34・4b*その日、モーセは朝早く起きて、主が命じられたとおりシナイ山に登った。手には二枚の石の板を携えていた。*5*

主は雲のうちにあって降り、モーセと共にそこに立ち、主の御名を宣言された。*6*

主は彼の前を通り過ぎて宣言された。「主、主、憐れみ深く恵みに富む神、忍耐強く、慈しみとまことに満ちた者。」*8*

モーセは急いで地にひざまずき、ひれ伏して、*9*

言った。「主よ、もし御好意を示してくださいますならば、主よ、わたしたちの中にあって進んでください。確かにかたくなな民ですが、わたしたちの罪と過ちを赦し、わたしたちをあなたの嗣業として受け入れてください。」

【答唱詩編/ダニエル補遺・アザルヤ29、30+32、31+33】


神の名はあまねく世界に輝き、その栄光は天にそびえる。

ダニエル補遺・アザルヤ


*29*わたしたちの先祖の神である主よ、あなたに賛美。

あなたは代々にたたえられ、あがめられる。

あなたの栄光の聖なる名に賛美。

その名は代々にたたえられ、あがめられる。


*30*あなたの栄光、聖なる神殿の中であなたに賛美。

すべてにまさり、あなたは代々にたたえられ、あがめられる。

*32*玉座におられるあなたに賛美。

すべてにまさり、あなたは代々にたたえられ、あがめられる。


*31*ケルビムの上に座し、すべての深みを見通されるあなたに賛美。

あなたは代々にたたえられ、あがめられる。

*33*大空の中であなたに賛美。

あなたは代々にたたえられ、あがめられる。

【第二朗読/Ⅱコリント13・11-13】使徒パウロのコリントの教会への手紙


*13・11*

兄弟たち、喜びなさい。完全な者になりなさい。励まし合いなさい。思いを一つにしなさい。平和を保ちなさい。そうすれば、愛と平和の神があなたがたと共にいてくださいます。

*12*聖なる口づけによって互いに挨拶を交わしなさい。すべての聖なる者があなたがたによろしくとのことです。


*13*主イエス・キリストの恵み、神の愛、聖霊の交わりが、あなたがた一同と共にあるように。

【福音朗読/ヨハネ3・16-18】


アレルヤ、アレルヤ。栄光は父と子と聖霊に。神は今あり、かつてあり、また来られる方。アレルヤ、アレルヤ。

ヨハネによる福音


*3・16*神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。*17*

神が御子を世に遣わされたのは、世を裁くためではなく、御子によって世が救われるためである。*18*

御子を信じる者は裁かれない。信じない者は既に裁かれている。神の独り子の名を信じていないからである。



【説教】


今日の福音は、三位一体の神の愛を明らかにしています。私たちは今日、この愛を分かち合うよう、宣べ伝えるよう招かれています。


神は、「世を愛され」る神です。「世」とは、この世界です。神の愛を信じないという弱さをかかえた、この世界です。神の愛を信じたくても信じられないという苦しみにあえぐ、今の世界です。神は、何があっても世を愛されます。世が神を愛さなくても、世を愛し続けられます。ひたすら愛し続けておられます。三位一体の神は、愛することしかおできにならない神なのです。


神の愛は、「その独り子をお与えになったほど」の愛です。「独り子」とは、神にとって最も大切な存在という意味です。神は、最も大切な、独り子イエスを、世に「お与えになった」のです。三位一体の神は、与えることしかおできにならない神です。世に、すべてを与えられる神、恵みを与え尽くされる神なのです。そして、独り子イエスも、世を愛し続けられる神です。神の愛を信じられない世は、このイエスを殺しました。主イエスの十字架上の苦しみは、愛を信じられない世の苦しみそのものです。主イエスは、今も、愛を信じられない世とともに苦しんでおられます。三位一体の神は、今も苦しんでおられる神なのです。


そして、「独り子を信じる」時、主イエスの愛を信じる時、「永遠の命」が与えられます。この永遠の命とは、聖霊のことであると言えます。聖霊は、神のいのちですから、永遠です。「永遠」とは、限りがなく、開かれているということです。聖霊が与えられる時、私たちの心は、開かれます。神に開かれ、まわりの人に開かれ、すべてのいのちに開かれます。私たちは、心が開かれることで、神と、まわりのいのちと交わりを持つことができます。神と、すべてのいのちと、ともに生きることができます。聖霊は、私たちに、ともに生きる喜びをもたらしてくださいます。三位一体の神は、私たちを、交わりの喜びへと招いてくださる神なのです。三位一体の神は、交わりそのものなのです。


「神の独り子の名」を信じなければ、生きていけません。滅んでしまいます。神の独り子の名とは、愛です。宗派や教派を超えた、「愛」です。愛を信じなければ、救いはありません。神は、すべての人が救われることを望んでおられます。愛を信じて生きることを望んでおられます。私たち教会は、愛を信じています。愛を知っています。愛を、まわりの人と分かち合うことができます。ですから、三位一体の神が愛し続けておられるように、私たちも愛を宣べ伝え続けなければならないのです。愛は、愛によってしか伝わりません。こんなことをしていて伝わるのだろうかと不安になることがあります。しかし、こんなことと思うような地道な愛の積み重ねこそが、愛を伝えることなのです。真の愛は、なかなか伝わりません。今日の第一朗読で、神は、「忍耐強」い方として宣言されています。愛を分かち合うためには、忍耐が求められるのです。忍耐こそ、真の愛なのです。


使徒パウロは、私たちに、「主イエス・キリストの恵み、神の愛、聖霊の交わりが、あなたがた一同と共にあるように」という言葉を残してくれました。この言葉は、教会の集会の始まりのあいさつとして使われています。三位一体の神の愛が、恵みが、交わりが、私たちと共にあるようにという祈りとしてささげられています。私たちは、この祈りを真剣に、心を込めてささげたいと思います。教会の集会の時だけでなく、個人の祈りでもささげたいと思います。「あなたがた一同」というところに、たとえば、祈りを必要としている人の名前を入れてみてはいかがでしょうか。


「主イエス・キリストの恵み、神の愛、聖霊の交わりが、戦争や紛争の中で、愛を信じられなくなっている人すべてと共にありますように。」


--

一場 修


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