8月15日「聖母の被昇天」の朗読聖書と説教
- kiotanblock
- Aug 13, 2023
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8月15日「聖母の被昇天」の朗読聖書と説教
一場神父から8月15日「聖母の被昇天」の朗読聖書と説教が届きましたので掲載します
なお、8月15日は台風が予想されますので、事前に実施、中止の案内をします。無理はしないでください。
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小教区窓口の皆様
いつもお世話になり、ありがとうございます。
8月15日「聖母の被昇天」の朗読聖書と説教をお送り致します。
「ことばの祭儀」は、8月15日(火)午前10時に公開予定です。
よろしくお願い致します。
厳しい暑さが続いています。台風の動きも心配です。どうぞご自愛ください。皆様のためにお祈りしています。一場
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【一場神父のyoutubeチャンネル】(ミサ及び講座)
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〔8月15日/聖母の被昇天〕
【第一朗読/黙示録11・19a、12・1-6、10ab】ヨハネの黙示
*11・19a*天にある神の神殿が開かれて、その神殿の中にある契約の箱が見えた。
*12・1*また、天に大きなしるしが現れた。一人の女が身に太陽をまとい、月を足の下にし、頭には十二の星の冠をかぶっていた。*2*
女は身ごもっていたが、子を産む痛みと苦しみのため叫んでいた。*3*
また、もう一つのしるしが天に現れた。見よ、火のように赤い大きな竜である。これには七つの頭と十本の角があって、その頭に七つの冠をかぶっていた。*4*
竜の尾は、天の星の三分の一を掃き寄せて、地上に投げつけた。そして、竜は子を産もうとしている女の前に立ちはだかり、産んだら、その子を食べてしまおうとしていた。
*5*女は男の子を産んだ。この子は、鉄の杖ですべての国民を治めることになっていた。子は神のもとへ、その玉座へ引き上げられた。*6*
女は荒れ野へ逃げ込んだ。そこには、神の用意された場所があった。
*10ab*わたしは、天で大きな声が次のように言うのを、聞いた。
「今や、我々の神の救いと力と支配が現れた。
神のメシアの権威が現れた。」
【答唱詩編/詩編45・3+4、11+12】
神のいつくしみをとこしえに歌い、主のまことを代々に告げよう。
詩編45
*45・3*あなたは人の子のうちたぐいなく美しく、
気品はあなたの口もとにただよう。
*4*神はとこしえにあなたを祝福される。
あなたは光と輝きを身にまとう。
*11*娘よ、聞け、耳を傾けよ、
おまえの民と父母の家を忘れよ。
*12*おまえの麗しさを慕う王を主とあがめ、
心を尽くして仕えよ。
【第二朗読/Ⅰコリント15・20-27a】使徒パウロのコリントの教会への手紙
皆さん、*15・20*キリストは死者の中から復活し、眠りについた人たちの初穂となられました。*21*
死が一人の人によって来たのだから、死者の復活も一人の人によって来るのです。*22*
つまり、アダムによってすべての人が死ぬことになったように、キリストによってすべての人が生かされることになるのです。*23*
ただ、一人一人にそれぞれ順序があります。最初にキリスト、次いで、キリストが来られるときに、キリストに属している人たち、*24*
次いで、世の終わりが来ます。そのとき、キリストはすべての支配、すべての権威や勢力を滅ぼし、父である神に国を引き渡されます。*25*
キリストはすべての敵を御自分の足の下に置くまで、国を支配されることになっているからです。最後の敵として、死が滅ぼされます。「神は、すべてをその足の下に服従させた」からです。
【福音朗読/ルカ1・39-56】
アレルヤ、アレルヤ。マリアは天に上げられた。天使の群れは喜び輝く。アレルヤ、アレルヤ。
ルカによる福音
*1・39*そのころ、マリアは出かけて、急いで山里に向かい、ユダの町に行った。*40*そして、ザカリアの家に入ってエリサベトに挨拶した。*41*
マリアの挨拶をエリサベトが聞いたとき、その胎内の子がおどった。エリサベトは聖霊に満たされて、*42*
声高らかに言った。「あなたは女の中で祝福された方です。胎内のお子さまも祝福されています。*43*
わたしの主のお母さまがわたしのところに来てくださるとは、どういうわけでしょう。*44*
あなたの挨拶のお声をわたしが耳にしたとき、胎内の子は喜んでおどりました。*45*主がおっしゃったことは必ず実現すると信じた方は、なんと幸いでしょう。」
*46*そこで、マリアは言った。
「わたしの魂は主をあがめ、
*47*わたしの霊は救い主である神を喜びたたえます。
*48*身分の低い、この主のはしためにも目を留めてくださったからです。
今から後、いつの世の人もわたしを幸いな者と言うでしょう、
*49*力ある方が、わたしに偉大なことをなさいましたから。
その御名は尊く、
*50*その憐れみは代々に限りなく、
主を畏れる者に及びます。
*51*主はその腕で力を振るい、
思い上がる者を打ち散らし、
*52*権力ある者をその座から引き降ろし、
身分の低い者を高く上げ、
*53*飢えた人を良い物で満たし、
富める者を空腹のまま追い返されます。
*54*その僕イスラエルを受け入れて、
憐れみをお忘れになりません、
*55*わたしたちの先祖におっしゃったとおり、
アブラハムとその子孫に対してとこしえに。」
*56*マリアは、三か月ほどエリサベトのところに滞在してから、自分の家に帰った。
【説教】
「今から後、いつの世の人もわたしを幸いな者と言うでしょう、力ある方が、わたしに偉大なことをなさいましたから。」
聖母マリアが預言したように、神は、聖母を「幸いな者」となさいました。「被昇天」とは、幸いを者となるということです。そして、今日、私たちも、幸いな者となるよう招かれています。
幸いな者は、主のみことばを信じます。どのような時も、神が約束された救いを信じます。信じて、祈ります。幸いな者は、自分が弱く、貧しい者であることを知り、神を畏れます。小さく、無力である自分が、神の大きな愛によって救われることを畏れます。そして、この畏れを、神への賛美と感謝の形で表します。弱く貧しい私たちも、聖母ともに、賛美と感謝をささげましょう。
幸いな者は、自分だけが救われることを望みません。すべての人が救われることを望みます。すべての人とともに救われることを、心から望みます。被昇天は、からだと魂の救いです。すべての人のすべてが救われることが、幸いな者の一番の願いです。「その憐れみは代々に限りなく、主を畏れる者に及びます。」この祈りこそ、すべての人の救いを信じ、願う祈りです。私たちも、すべての人とともに救われることを心から願って、聖母とともに祈りましょう。
すべての人の救いの実現について、聖母は、力強く預言しています。「主はその腕で力を振い、思い上がる者を打ち散らし、権力ある者をその座から引き降ろし、身分の低い者を高く上げ、飢えた人を良い物で満たし、富める者を空腹のまま追い返されます。」思い上がる者が神を畏れる者となり、権力者が皆に仕える者となる時、ともに救われます。富める者と飢えた人が、すべての良い物を分かち合う時、ともに救われます。神から与えられた物として、喜んで分かち合う時、ともに救われるます。富める者の空腹は、分かち合いによる、心の満たしに変わります。そして、すべての人のいのちが等しく大切にされる時、聖母の預言は成就します。私たちも、聖母の預言に加わりたいと思います。
幸いな者は、愛の業を実行する者です。マリアは、エリサベトが助けを必要をしていることを知り、「出かけて、急いで山里に向かい、ユダの町に行った」のです。さまざまな危険があったのにかかわらず、急いで、助けに向かったのです。そして、「三か月ほどエリサベトのところに滞在し」たのです。時間をかけて、エリサベトを助けたのです。途中で帰らず、最後まで、助けの必要がなくなるまで、とどまり続けたのです。私たちも、聖母のように、愛の業を続けていきたいと思います。
今日は、平和旬間の最終日です。しかし、私たちの平和の歩みは、これからも続いていきます。幸いな者とは、真の平和を、平和の完成を目指して、歩み続ける者です。被昇天とは、真の平和の実現です。聖母マリアによって、被昇天の旅は始まりました。私たちは、被昇天という旅の途上にあります。すべての人が救われることを信じて、被昇天の旅は続きます。すべての人が救われることを心から願って、幸いな者たちの旅は続きます。多くの困難をともなう旅です。実際、私たちは、コロナ禍という困難を経験しています。しかし、コロナ禍で多くの学びがあったことも事実です。コロナ禍での学びを生かして、ともに、被昇天という平和の道を歩んでいきましょう。
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一場 修
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