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8月15日「聖母の被昇天」の朗読聖書と説教

  • kiotanblock
  • Aug 13, 2023
  • 6 min read

8月15日「聖母の被昇天」の朗読聖書と説教


 一場神父から8月15日「聖母の被昇天」の朗読聖書と説教が届きましたので掲載します

 なお、8月15日は台風が予想されますので、事前に実施、中止の案内をします。無理はしないでください。


◆◆◆


小教区窓口の皆様


いつもお世話になり、ありがとうございます。


8月15日「聖母の被昇天」の朗読聖書と説教をお送り致します。


「ことばの祭儀」は、8月15日(火)午前10時に公開予定です。


よろしくお願い致します。


厳しい暑さが続いています。台風の動きも心配です。どうぞご自愛ください。皆様のためにお祈りしています。一場


◆◆◆


【一場神父のyoutubeチャンネル】(ミサ及び講座)



◆◆◆


〔8月15日/聖母の被昇天〕

【第一朗読/黙示録11・19a、12・1-6、10ab】ヨハネの黙示


*11・19a*天にある神の神殿が開かれて、その神殿の中にある契約の箱が見えた。


*12・1*また、天に大きなしるしが現れた。一人の女が身に太陽をまとい、月を足の下にし、頭には十二の星の冠をかぶっていた。*2*

女は身ごもっていたが、子を産む痛みと苦しみのため叫んでいた。*3*

また、もう一つのしるしが天に現れた。見よ、火のように赤い大きな竜である。これには七つの頭と十本の角があって、その頭に七つの冠をかぶっていた。*4*

竜の尾は、天の星の三分の一を掃き寄せて、地上に投げつけた。そして、竜は子を産もうとしている女の前に立ちはだかり、産んだら、その子を食べてしまおうとしていた。

*5*女は男の子を産んだ。この子は、鉄の杖ですべての国民を治めることになっていた。子は神のもとへ、その玉座へ引き上げられた。*6*

女は荒れ野へ逃げ込んだ。そこには、神の用意された場所があった。


*10ab*わたしは、天で大きな声が次のように言うのを、聞いた。


「今や、我々の神の救いと力と支配が現れた。

神のメシアの権威が現れた。」

【答唱詩編/詩編45・3+4、11+12】


神のいつくしみをとこしえに歌い、主のまことを代々に告げよう。

詩編45


*45・3*あなたは人の子のうちたぐいなく美しく、

気品はあなたの口もとにただよう。

*4*神はとこしえにあなたを祝福される。

あなたは光と輝きを身にまとう。


*11*娘よ、聞け、耳を傾けよ、

おまえの民と父母の家を忘れよ。

*12*おまえの麗しさを慕う王を主とあがめ、

心を尽くして仕えよ。

【第二朗読/Ⅰコリント15・20-27a】使徒パウロのコリントの教会への手紙


皆さん、*15・20*キリストは死者の中から復活し、眠りについた人たちの初穂となられました。*21*

死が一人の人によって来たのだから、死者の復活も一人の人によって来るのです。*22*

つまり、アダムによってすべての人が死ぬことになったように、キリストによってすべての人が生かされることになるのです。*23*

ただ、一人一人にそれぞれ順序があります。最初にキリスト、次いで、キリストが来られるときに、キリストに属している人たち、*24*

次いで、世の終わりが来ます。そのとき、キリストはすべての支配、すべての権威や勢力を滅ぼし、父である神に国を引き渡されます。*25*

キリストはすべての敵を御自分の足の下に置くまで、国を支配されることになっているからです。最後の敵として、死が滅ぼされます。「神は、すべてをその足の下に服従させた」からです。

【福音朗読/ルカ1・39-56】


アレルヤ、アレルヤ。マリアは天に上げられた。天使の群れは喜び輝く。アレルヤ、アレルヤ。

ルカによる福音


*1・39*そのころ、マリアは出かけて、急いで山里に向かい、ユダの町に行った。*40*そして、ザカリアの家に入ってエリサベトに挨拶した。*41*

マリアの挨拶をエリサベトが聞いたとき、その胎内の子がおどった。エリサベトは聖霊に満たされて、*42*

声高らかに言った。「あなたは女の中で祝福された方です。胎内のお子さまも祝福されています。*43*

わたしの主のお母さまがわたしのところに来てくださるとは、どういうわけでしょう。*44*

あなたの挨拶のお声をわたしが耳にしたとき、胎内の子は喜んでおどりました。*45*主がおっしゃったことは必ず実現すると信じた方は、なんと幸いでしょう。」


*46*そこで、マリアは言った。


「わたしの魂は主をあがめ、

*47*わたしの霊は救い主である神を喜びたたえます。

*48*身分の低い、この主のはしためにも目を留めてくださったからです。

今から後、いつの世の人もわたしを幸いな者と言うでしょう、

*49*力ある方が、わたしに偉大なことをなさいましたから。

その御名は尊く、

*50*その憐れみは代々に限りなく、

主を畏れる者に及びます。

*51*主はその腕で力を振るい、

思い上がる者を打ち散らし、

*52*権力ある者をその座から引き降ろし、

身分の低い者を高く上げ、

*53*飢えた人を良い物で満たし、

富める者を空腹のまま追い返されます。

*54*その僕イスラエルを受け入れて、

憐れみをお忘れになりません、

*55*わたしたちの先祖におっしゃったとおり、

アブラハムとその子孫に対してとこしえに。」


*56*マリアは、三か月ほどエリサベトのところに滞在してから、自分の家に帰った。



【説教】


「今から後、いつの世の人もわたしを幸いな者と言うでしょう、力ある方が、わたしに偉大なことをなさいましたから。」


聖母マリアが預言したように、神は、聖母を「幸いな者」となさいました。「被昇天」とは、幸いを者となるということです。そして、今日、私たちも、幸いな者となるよう招かれています。


幸いな者は、主のみことばを信じます。どのような時も、神が約束された救いを信じます。信じて、祈ります。幸いな者は、自分が弱く、貧しい者であることを知り、神を畏れます。小さく、無力である自分が、神の大きな愛によって救われることを畏れます。そして、この畏れを、神への賛美と感謝の形で表します。弱く貧しい私たちも、聖母ともに、賛美と感謝をささげましょう。


幸いな者は、自分だけが救われることを望みません。すべての人が救われることを望みます。すべての人とともに救われることを、心から望みます。被昇天は、からだと魂の救いです。すべての人のすべてが救われることが、幸いな者の一番の願いです。「その憐れみは代々に限りなく、主を畏れる者に及びます。」この祈りこそ、すべての人の救いを信じ、願う祈りです。私たちも、すべての人とともに救われることを心から願って、聖母とともに祈りましょう。


すべての人の救いの実現について、聖母は、力強く預言しています。「主はその腕で力を振い、思い上がる者を打ち散らし、権力ある者をその座から引き降ろし、身分の低い者を高く上げ、飢えた人を良い物で満たし、富める者を空腹のまま追い返されます。」思い上がる者が神を畏れる者となり、権力者が皆に仕える者となる時、ともに救われます。富める者と飢えた人が、すべての良い物を分かち合う時、ともに救われます。神から与えられた物として、喜んで分かち合う時、ともに救われるます。富める者の空腹は、分かち合いによる、心の満たしに変わります。そして、すべての人のいのちが等しく大切にされる時、聖母の預言は成就します。私たちも、聖母の預言に加わりたいと思います。


幸いな者は、愛の業を実行する者です。マリアは、エリサベトが助けを必要をしていることを知り、「出かけて、急いで山里に向かい、ユダの町に行った」のです。さまざまな危険があったのにかかわらず、急いで、助けに向かったのです。そして、「三か月ほどエリサベトのところに滞在し」たのです。時間をかけて、エリサベトを助けたのです。途中で帰らず、最後まで、助けの必要がなくなるまで、とどまり続けたのです。私たちも、聖母のように、愛の業を続けていきたいと思います。


今日は、平和旬間の最終日です。しかし、私たちの平和の歩みは、これからも続いていきます。幸いな者とは、真の平和を、平和の完成を目指して、歩み続ける者です。被昇天とは、真の平和の実現です。聖母マリアによって、被昇天の旅は始まりました。私たちは、被昇天という旅の途上にあります。すべての人が救われることを信じて、被昇天の旅は続きます。すべての人が救われることを心から願って、幸いな者たちの旅は続きます。多くの困難をともなう旅です。実際、私たちは、コロナ禍という困難を経験しています。しかし、コロナ禍で多くの学びがあったことも事実です。コロナ禍での学びを生かして、ともに、被昇天という平和の道を歩んでいきましょう。



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一場 修


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