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8月6日「主の変容」の朗読聖書と説教

  • kiotanblock
  • Aug 1, 2023
  • 6 min read

8月6日「主の変容」の朗読聖書と説教


 一場神父から8月6日「主の変容」の朗読聖書と説教が届きましたので掲載します


◆◆◆


小教区窓口の皆様


いつもお世話になり、ありがとうございます。


8月6日「主の変容」の朗読聖書と説教をお送り致します。


「ことばの祭儀」は、8月5日(土)午後7時に公開予定です。


よろしくお願い致します。


厳しい暑さが続いていますので、体調を崩さないようにお気をつけください。皆様のためにお祈りしています。


一場


◆◆◆


【一場神父のyoutubeチャンネル】(ミサ及び講座)



◆◆◆


〔8月6日/主の変容〕

【第一朗読/ダニエル7・9-10、13-14】ダニエルの預言


わたしが*9*なお見ていると、

王座が据えられ

「日の老いたる者」がそこに座した。

その衣は雪のように白く

その白髪は清らかな羊の毛のようであった。

その王座は燃える炎

その車輪は燃える火

*10*その前から火の川が流れ出ていた。

幾千人が御前に仕え

幾万人が御前に立った。

裁き主は席に着き

巻物が繰り広げられた。


*13*夜の幻をなお見ていると、

見よ、「人の子」のような者が天の雲に乗り

「日の老いたる者」の前に来て、そのもとに進み

*14*権威、威光、王権を受けた。

諸国、諸族、諸言語の民は皆、彼に仕え

彼の支配はとこしえに続き

その統治は滅びることがない。


【答唱詩編詩編97・1+2、6+9】


栄光は世界に及び、すべてを越えて神は偉大。

詩編97


*97・1*神は王。世界よ、喜びおどれ。

島々は叫びをあげよ。

*2*神は雲と霧を従え、

正義とさばきが王座を支える。



*6*天は神の正義を告げ、

諸国の民はその栄光を仰ぐ。

*9*神よ、あなたは世界の上に高く立ち、

すべての神々を越えて偉大なかた。


【第二朗読/二ペトロ1・16-19】

使徒ペトロの手紙


愛する皆さん、*16*

わたしたちの主イエス・キリストの力に満ちた来臨を知らせるのに、わたしたちは巧みな作り話を用いたわけではありません。わたしたちは、キリストの威光を目撃したのです。

*17*

荘厳な栄光の中から、「これはわたしの愛する子。わたしの心に適う者」というような声があって、主イエスは父である神から誉れと栄光をお受けになりました。

*18*わたしたちは、聖なる山にイエスといたとき、天から響いてきたこの声を聞いたのです。*19*

こうして、わたしたちには、預言の言葉はいっそう確かなものとなっています。夜が明け、明けの明星があなたがたの心の中に昇るときまで、暗い所に輝くともし火として、どうかこの預言の言葉に留意していてください。

【福音朗読/マタイ17・1-9】


アレルヤ、アレルヤ。これはわたしの意にかなう愛する子。彼に聞け。アレルヤ、アレルヤ。

マタイによる福音


そのとき、*17・1*イエスは、ペトロ、それにヤコブとその兄弟ヨハネだけを連れて、高い山に登られた。*2*

イエスの姿が彼らの目の前で変わり、顔は太陽のように輝き、服は光のように白くなった。*3*見ると、モーセとエリヤが現れ、イエスと語り合っていた。*4*

ペトロが口をはさんでイエスに言った。「主よ、わたしたちがここにいるのは、すばらしいことです。お望みでしたら、わたしがここに仮小屋を三つ建てましょう。一つはあなたのため、一つはモーセのため、もう一つはエリヤのためです。」

*5*

ペトロがこう話しているうちに、光り輝く雲が彼らを覆った。すると、「これはわたしの愛する子、わたしの心に適う者。これに聞け」という声が雲の中から聞こえた。

*6*弟子たちはこれを聞いてひれ伏し、非常に恐れた。*7*イエスは近づき、彼らに手を触れて言われた。「起きなさい。恐れることはない。」*8*

彼らが顔を上げて見ると、イエスのほかにはだれもいなかった。*9*

一同が山を下りるとき、イエスは、「人の子が死者の中から復活するまで、今見たことをだれにも話してはならない」と弟子たちに命じられた。



【説教】


「聖なる父よ、御子キリストは栄光の姿のうちに現れ、聖書にことばを通して、救いの神秘を説き、神の子どもとなるすばらしさを示されました。御ひとり子の声に従うわたしたちが、キリストとともにあなたの国を継ぐものとなりますように。」今日の集会祈願です。集会祈願は、司式者または司会者だけの祈りではありません。集会に参加している私たちみんなの祈りです。私たちみんなの信仰告白であり、賛美と感謝であり、心からの願いです。この一週間、ともにささげる祈りです。私たちは今日、この集会祈願を分かち合いたいと思います。


福音記者マタイが伝えているように、主イエスは今日、私たちに、栄光の姿を現してくださいます。十字架への道を歩み始めた主は、その全身が輝いています。まわりのいのちを犠牲にして得た権力や富がもたらす偽りの輝きではありません。すべてのいのちが生きるために、自分のすべてをささげ尽くした、愛の輝きです。自己の欲望を満たすために、さまざまな暴力を用いて、多くの人を支配することによっては、この輝きは出てきません。ただ、この世界を愛で満たすために、すべてのいのちに仕えることによってのみ、この輝きは実現します。そして、この輝きこそ、私たちが願い求めている平和、キリストの平和の輝きなのです。


今日の福音に、「モーセとエリヤが現れ、イエスと語り合」います。この語り合いは、救いの歴史の語り合いです。今まで、神がどのように歩まれてきたか、私たちをどれほど愛してこられたかをふりかえり、語り合うことです。耳を傾け合うことです。そして、私たちが、いかに神の愛に応えてきたか、神の愛に背いてきたかをふりかえり、語り合うことです。歴史をふりかえり、語り合うことは、私たちに、回心をもたらし、希望をもたらします。過去の歴史をふりかえり、語り合わなければ、未来の平和は実現できません。誰かを責めるために、排除するために、過去にこだわるのではありません。皆がともに生きていける未来を築くために、過去から学ぶのです。人間がいかに残虐、残酷になれるか。国民の生命と財産を守るための引き起こされた戦争で、実際に、誰が守られ、何が残ったのか。こうした問いかけをし、過去の経験から学ばない限り、真の平和は訪れないのです。私たちは今、モーセとエリヤとイエスに語り合いに加わり、過去を学び、回心するように招かれています。回心とは、神の子どもとして愛されていることを思い起こすことです。私たちが、神の子どもとして、愛し合えることを思い出すことです。思い出して、すべてのいのちとともに、決意を新たにして、キリストの平和の道を歩み続けることです。


過去を学ぶことは、大切であり、必要です。しかし、昔は良かったと、過去を美化し、過去にしがみつくことは許されていません。過去の栄光という「仮小屋を…建てて」保存することはできません。私たちは、主イエスの「変容」を、日々祝うのです。主の姿は、日々変わっていくのです。主に従っている私たちも、「変容」していくのです。私たちの主は、生きておられます。私たちは、主とともに、生きています。「変容」とは、生きていること、ともに生きていることなのです。そして、平和とは、すべてのいのちが生きていることなのです。自己に固執せず、まわりのいのちのために変容していくことなのです。神の愛によって変容していくことなのです。そこに、神の国が実現しているのです。


高い山での主の変容の出来事は、天の神からの声で終わります。「これはわたしの愛する子、わたしの心に適う者。これに聞け」という声です。そして、主イエスだけが、弟子たちとともにおられます。私たちも、主の弟子です。主の福音に耳を傾けながら、主とともに歩んでいきたいと思います。主の福音を宣べ伝えながら、まわりの人々とともに歩んでいきたいと思います。。私たちが証しする福音によって、この世界が変容することを信じて、真の平和へと変容することを固く信じて、ともに歩んでいきたいと思います。


--

一場 修


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