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9月10日「年間第23主日」の朗読聖書と説教

  • kiotanblock
  • Sep 6, 2023
  • 6 min read

9月10日「年間第23主日」の朗読聖書と説教


 一場神父から9月10日「年間第23主日」の朗読聖書と説教が届きましたので掲載します。


◆◆◆


いつもお世話になり、ありがとうございます。


9月10日「年間第23主日」の朗読聖書と説教をお送り致します。


「ことばの祭儀」は、9月9日(土)午後7時に公開予定です。


よろしくお願い致します。


9月に入っても、暑い日が続いています。ご自愛ください。皆様のためにお祈りしています。一場



◆◆◆


【一場神父のyoutubeチャンネル】(ミサ及び講座)



◆◆◆

〔9月10日/年間第23主日〕

【第一朗読/エゼキエル33・7-9】エゼキエルの預言


主の言葉がわたしに臨んだ。*33・7*

「人の子よ、わたしはあなたをイスラエルの家の見張りとした。あなたが、わたしの口から言葉を聞いたなら、わたしの警告を彼らに伝えねばならない。*8*

わたしが悪人に向かって、『悪人よ、お前は必ず死なねばならない』と言うとき、あなたが悪人に警告し、彼がその道から離れるように語らないなら、悪人は自分の罪のゆえに死んでも、血の責任をわたしはお前の手に求める。

*9*

しかし、もしあなたが悪人に対してその道から立ち帰るよう警告したのに、彼がその道から立ち帰らなかったのなら、彼は自分の罪のゆえに死に、あなたは自分の命を救う。」

【答唱詩編/詩編95・1+2、5+6、7+8】


神に向かって喜び歌い、感謝の歌をささげよう。

詩編95


*95・1*神に向かって喜びうたい、

救いの岩に声をあげよう。

*2*感謝に満ちてみ前に進み、

楽の音に合わせ神をたたえよう。


*5*海は神のもの、神に造られたもの。

陸も神のもの、神に形造られたもの。

*6*身を低くして伏し拝もう、

わたしたちを造られた神の前に。


*7*神は、わたしたちの神。

わたしたちは神の民、そのまきばのひつじ。

*8*きょう、神の声を聞くなら、

神に心を閉じてはならない。

【第二朗読/ローマ13・8-10】使徒パウロのローマの教会への手紙


皆さん、*13・8*互いに愛し合うことのほかは、だれに対しても借りがあってはなりません。人を愛する者は、律法を全うしているのです。*9*

「姦淫するな、殺すな、盗むな、むさぼるな」、そのほかどんな掟があっても、「隣人を自分のように愛しなさい」という言葉に要約されます。*10*

愛は隣人に悪を行いません。だから、愛は律法を全うするものです。

【福音朗読/マタイ18・15-20】


アレルヤ、アレルヤ。神はキリストのうちに世をご自分に和解させ、和解のことばをわたしたちにゆだねられた。アレルヤ、アレルヤ。

マタイによる福音


そのとき、イエスは弟子たちに言われた。*18・15*

「兄弟があなたに対して罪を犯したなら、行って二人だけのところで忠告しなさい。言うことを聞き入れたら、兄弟を得たことになる。*16*

聞き入れなければ、ほかに一人か二人、一緒に連れて行きなさい。すべてのことが、二人または三人の証人の口によって確定されるようになるためである。*17*

それでも聞き入れなければ、教会に申し出なさい。教会の言うことも聞き入れないなら、その人を異邦人か徴税人と同様に見なしなさい。


*18*はっきり言っておく。あなたがたが地上でつなぐことは、天上でもつながれ、あなたがたが地上で解くことは、天上でも解かれる。*19*

また、はっきり言っておくが、どんな願い事であれ、あなたがたのうち二人が地上で心を一つにして求めるなら、わたしの天の父はそれをかなえてくださる。*20*

二人または三人がわたしの名によって集まるところには、わたしもその中にいるのである。」



【説教】


「二人または三人がわたしの名によって集まるところには、わたしもその中にいるのである。」


今日の福音の最後の言葉です。主イエスが、今、人びとの中におられる。このことこそ、今も続いている福音です。福音は、二千年前の物語、昔話ではありません。今起こっていることを告げる、良い知らせです。この最後の言葉は、福音の終わりではありません。新たな福音の始まりです。今日、主の名によって集まっている私たちも、新たな福音を生き始めるのです。最後の言葉に続く物語が、これから始まるのです。新たな歩みを始める前に、この主のみことばを分かち合い、味わいたいと思います。


コロナ禍を経験している私たちは、「集まる」ことが当たり前のことではないことを知っています。だから、集まることの喜びを知っています。そして、集まりたくても、集まれないことの辛さを知っています。今でも教会に来ることができない人がいることを忘れていません。なかなか会えない人のために、いつも祈っています。離ればなれになっていても、主イエスの名によって、つながっています。どこにいても、主のみ前に集まっています。私たちはこうして、「集まる喜び」という福音を、まわりの人に証しするのです。


私たちは、ただ集まっているのではありません。集まって、祈ります。主イエスは言っておられます。「どんな願い事であれ、あなたがたのうち二人が地上で心を一つにして求めるなら、わたしの天の父はそれをかなえてくださる」と。私たちが集まってささげる祈りは、「心を一つにして」、ささげる祈りです。ともにささげる祈りです。誰かのための、特に困難の中にある人のための祈りです。地球といういのちのための祈りです。世界平和を心から願う祈りです。主キリストの名によって、主とともに、ささげられる祈りです。天におられる神が、しっかりと聞き入れてくださる祈りです。私たちはこうして、「祈る喜び」を宣べ伝えるのです。


使徒パウロは今日、「互いに愛し合うことのほかは、だれに対しても借りがあってはなりません」と述べています。私たちは、集まって、「互いに愛し合う」という喜びを分かち合います。主日に教会に集まることは、義務とされています。それは、互いに愛し合うという義務を果たすためです。互いに愛し合うという喜びを宣べ伝えるという義務を果たすためです。神に深く愛されている私たちは、互いに愛し合うことで、神の愛を、人びとに宣べ伝えることができます。私たちが互いに愛し合っているように、あなたがたも愛し合える。主イエスが私たちに分かち合ってくださる、この福音を、そのまま、宣べ伝えることができます。愛が失われれば、私たちは生きていけません。私たちが、すべてのいのちが生きるために、愛は、絶対に必要であり、義務なのです。


主イエスの名によって集まる私たちは皆、罪人です。集まれば、傷つけ合うことが起こります。教会の中だけでなく、さまざまなところで、人を、まわりのいのちを傷つけます。まわりのいのちを傷つけなければ、生きていけないことさえあります。しかし、私たちは、自分の罪を認め、悔い改めることができます。教会は、罪人であることをともに告白し、ともに神のゆるしを受け、ともに新たな歩みを始める集まりです。主イエスは、今日、罪人である私たちが互いに忠告し合い、祈り合うよう励ましておられます。安心して、罪を認め、悔い改めることができる。もう一つの福音を、私たちは証しします。


私たちは今、「すべてのいのちを守るための月間」を過ごしています。地球といういのちの営みは、私たち人間によって傷つけられています。私たちは、この罪を認め、悔い改め、すべてのいのちがともに生きる道を真剣に見いだすように求められています。私たちは、たとえ二人や三人といった少人数であっても、集まり続けたいと思います。集まって、地球に対する罪を告白し、悔い改めたいと思います。そして、すべてのいのちが生きる喜びという福音を生きたいと思います。



※2023年すべてのいのちを守るための月間 「ラウダート・シ」デスク 責任司教談話 「正義と平和を大河のように」 ↓


https://www.cbcj.catholic.jp/2023/08/16/27538/


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